【ロスター】「さて、今日はカルナス行政府、エンゼラード機関の執務室にお邪魔しているぞ。ここの主にして、都市国家カルナスの現指導者、クロノス・セイクロアに質問をぶつけてみようと思う」
【クロノス】「ごきげんよう。今日はよろしくお願いしますね、ロスターさん」
【ロスター】「それとこっちはついでの夜桜だ。クロノス付きの隠密として、俺達フラグメンツにもそれなりに縁がある」
【夜桜】「ついでとか言うなー。こんな美少女つかまえて失礼しちゃうなー!」
【ロスター】「悪い悪い。お前にもちゃんとインタビューするよ。隠密がそんなほいほい質問に答えていいのかって気はするけど」
【夜桜】「細かいことは気にしない。で、始めないの? ボクはともかくクロノス様は多忙なんだからね。貴重な時間を割いてあげてるって、忘れちゃダメだよー?」
【ロスター】「そうだったな。それじゃ早速始めるけど大丈夫か?」
【クロノス】「ええ、私に答えられることでしたら、なんなりと」
【ロスター】「そう言ってもらえると助かる。じゃあ最初の質問。……長いな、これ」
【ロスター】「魔法文明都市カルナスの現指導者であるクロノス・セイクロア様。貴方にお聞きしたい事は、山のようにあります。権力が世襲している事に対しての事とか、貴方が指導者として何を行おうとしているのかとか、都市の歴史の秘密についてとか、外交問題についてとか、羽根の手入れ方法とか色々。ですが貴方は太眉美人なので、そのあたりに関しては全く問題無いでしょう。私が、本当に聞きたい事は唯一つです。
貴方は・・・・・・猫派・犬派どちらですか?
肉球好きですか?? 私は、大好きです!!! もみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅ???」
【夜桜】「……何これ? 結局何が言いたいの?」
【ロスター】「犬と猫どっちが好きかってことじゃないか?」
【夜桜】「これだけの長口上でそれ!? なんか前半の方にもっと重要そうな質問があった気がするんだけどー!?」
【クロノス】「私はどちらかと言えば、猫が好きです。もちろん両方好きですけど。肉球もいいですよねぇ、うふふふふ」
【夜桜】「フツーに答えてる。なんて如才ない。さすがクロノス様……」
【クロノス】「猫といえば、ケイさんのところの弟さんや妹さん達は可愛いですね。抱きしめて頬ずりしたくなってしまいます」
【夜桜】「クロノス様、子供好きだからー」
【クロノス】「もちろん夜桜のことも好きですよ」
【夜桜】「え? それってボクが子供ってこと?」
【クロノス】「ふふっ、貴方は私の娘のようなものですから」
【夜桜】「う、嬉しいけどなんか複雑な気分……?」
【ロスター】「次は種族についての質問だ」
【ロスター】「翼が多いのが古代純潔種ということですか? ルフェイと比べて羽が2枚多いけど何か違う事あるの?」
【ロスター】「……といった翼の数についての疑問が来ていた。そういえば俺も詳しくは知らないが、同じ種族のルフェイより翼が多いよな?」
【クロノス】「私達フェザーリアは翼の数が多いほど、魔力が強いと言われています。と言ってもそれはあくまで目安でしかなく、実際にどれだけ魔法を使いこなせるかは、本人の努力とセンスによるところが大きいのですけどね」
【ロスター】「単純に翼の数が多いから、優れているってわけではないのか」
【クロノス】「ええ、統計的にフェザーリア同士の両親から産まれる子の方が、翼の数が多く生まれてくる割合が高いのですが、それも一概に言えることではありませんしね」
【クロノス】「むしろ二枚羽のフェザーリアの方が、上手に空を飛べたりすることもありますから」
【ロスター】「なるほどな」
【夜桜】「でもボクはクロノス様の翼、好きですよ。優雅で包み込んでくれる感じがしますー」
【クロノス】「ふふっ、ありがとう、夜桜。今度またぎゅーってしてあげますね」
【夜桜】「あはっ、クロノス様の翼とおっぱいハグのためなら、どんな任務だって頑張っちゃいます!」
【ロスター】「むぅ、羨まし……ごほんっ。次の質問だ。クロノス様の性能は、見たところルフェイの上位互換という感じなのでしょうか?」
【ロスター】「これはクロノスの戦闘適性への質問だな。バトルスタイルへの疑問は他にも来ていたぞ」
【クロノス】「先も言いましたが、人には向き不向きがあります。ルフェイさんと私で、単純にどちらが勝っているということはありません」
【ロスター】「それじゃ得意分野は何なんだ?」
【クロノス】「そうですね……。戦況を見渡して、助けを求める者に必要な支援魔法をかけること……でしょうか」
【夜桜】「クロノス様の術式は、マギウスなら誰でも惚れ惚れするくらい緻密で繊細なんだからっ!」
【夜桜】「それにクロノス様がすごいのはそれだけじゃないよ。クロノス様にはまだ奥の手があってね……」
【クロノス】「夜桜、あまり自慢話をするものではありませんよ。平和的手段で物事を収めるべき立場の人間が、戦いの術に長けているというのは、決して誇らしいことではないのですから」
【夜桜】「あっ、ごめんなさい。クロノス様の奥義は機密でしたよね……」
【ロスター】「なんつうか、隠密向きの性格じゃないよな、お前」
【夜桜】「ぶー、余計なお世話だよ。それより次の質問ー」
【ロスター】「はいはい、と。今度は毎回恒例になりつつある衣装に関する質問だ」
【ロスター】「ヒト種でいうところの、鎖骨辺りから恥骨にかけて覆われている御着物がとても良くお似合いですね。御着用なさる際には、御自身でお求めになられたり、あるいはどなたかにお勧めされたりしたのですか?」
【クロノス】「衣装をお褒めくださったのですね。ありがとうございます」
【夜桜】「や、今のは大分セクハラぽかったけど……」
【クロノス】「この衣装は専任の服飾デザイナーにデザインさせたものです。フェザーリアはファッションにこだわる者が多いですし、フェザーリア専門のブランドもカルナスには多くあるんですよ」
【夜桜】「その中でも、クロノス様は流行の中心。ううん、誰もが真似をする最先端にいるってわけねー。さっすがクロノス様!」
【クロノス】「ありがとう。夜桜も可愛いですよ。風になびく羽織がとっても可憐です」
【夜桜】「クロノス様がくださったお召し物ですから! ボクの一番のお気に入りです〜」
【ロスター】「ああ、どうりで隠密らしくないと……」
【夜桜】「ん?」
【ロスター】「いや、そろそろ夜桜への質問タイムに移ろうか、とな」
【クロノス】「あら、もう終わりなのですか?」
【ロスター】「色々聞きたいことはあるけど、尺の都合もあるからな。ということで夜桜」
【夜桜】「ボクだったらいつでもいいよー。どんな質問でもばっちこーい!」
【ロスター】「じゃあ遠慮なく。ちビッチ担当夜桜さんですが、いつからビッチなんですか?やっぱ最初は純粋だったのに触手陵辱とかでビッチ堕ちしたんですか?」
【夜桜】「ぶーッ!? なにその質問ーッ!?」
【ロスター】「え? これくらいならいつもお前……んげっ!?」
【夜桜】「ななななんのことかしらー!?」
【夜桜】「……クロノス様の前なんだからっ。いつもみたいに下ネタトーク全開でいけるわけないでしょー!?」
【ロスター】「そういうことか。じゃあ、どうするんだ?」
【夜桜】「うぐぐ、それは……。とーにかく、触手陵辱なんかされてないっ。次の質問ーっ!」
【ロスター】「腋と膝裏、エロいのはどっちだと思いますか?」
【夜桜】「膝は分からないけど、腋なら気持ちよくしてあげられるよ?」
【夜桜】「って、変なこと言わせないでー! あーあーあー何その質問ーっ!」
【クロノス】「あの、さっきから何を騒いで……」
【夜桜】「ロスター! マトモな質問! はーやーくー!」
【ロスター】「あ、ああ……」
【ロスター】(言えない。下ネタやセクハラ省いたら、夜桜の質問8割方なくなるなんて……っ)
【ロスター】「え、Hな事が好きと聞きましたが……」
【夜桜】「ん?(ギロッ)」
【ロスター】「……どんな男性がお好みですか?年上?年下?」
【夜桜】「……年上、かなぁ。やっぱり。ウブな子をからかうのも面白いけど、やっぱり男には余裕がないとねー。ボクが無茶しても、笑って受け止めてくれる感じ? それで頭を撫でて褒めてくれてー」
【ロスター】「なんかファザコン入ってないか?」
【クロノス】「ふふっ、でも夜桜にはそういった殿方の方が合っているかもしれませんね。そう、例えばロスターさんのような……」
【夜桜】「なんでそこでコイツの名前が出るの! ロスターなんて、ちょーっと体の相性がいいだけで、彼氏にするのは対象外でーす」
【クロノス】「相性がいいのに、対象外なのですか?」
【夜桜】「あわわ、今のはそーゆー意味じゃなくて……っ」
【ロスター】「自爆……。猫を被るのも限度があるんじゃないか?」
【夜桜】「う、うるさーい! 次ーっ!」
【ロスター】「突然ですが、とあるアンケート結果の抜粋を発表します。
「ピンク髪??あぁエッチなんでしょ?」
「わた・・・私の彼氏がピンク髪に寝取られました・・・」
「ピンク?あぁ・・・ピンク・・・ピンクが来る!!助けてく・・・」
「ママァ〜ン!!ピンク!!ピンクの御姉ちゃんがぁぁぁぁ!!!」
「またか・・・またピンクか!! なんで、いつもいつもピンク髪は淫乱なんだ!! もう我慢ならん・・・。これだから淫乱ピンク説なんて物が誕生してしまうんだ。何とかならないのか!!!!
と、まぁ冗談ですけどね。私、ピンク髪も大好きですし。もう一度言います。大好きです!! ロスターが質問しないと五月蠅そうなので質問します。肉球について、貴方はどうお考えでしょうか??私は愛しています。ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに・・・ぷにゅぷにゅぷにゅぷにゅぷにゅぷにゅぷにゅ!!」
【夜桜】「…………」
【クロノス】「…………」
【夜桜】「それ、さっきも同じ人の質問がなかった?」
【ロスター】「ああ、多分……」
【クロノス】「よく分からなかったのですが、この方は夜桜が淫乱ピンクだと言っているのでしょうか? そして淫乱ピンクが大好きと……」
【夜桜】「クロノス様! 真面目に考えなくていいから!」
【ロスター】「で、質問の答えは?」
【夜桜】「肉球についてなんてどうでもいいよ! ボクは肉球よりおっぱいのぷにぷにの方が好きだし!」
【ロスター】「分かった! お前、下ネタなしなんて無理だろ!? 脳みそのシワまで下ネタでできてるタイプだ!」
【夜桜】「な、なにをう!? そんなことないもん!」
【ロスター】「じゃあこの質問に答えてみろ! 隠密なら潜入捜査はお手の物ですね! あ、それともやっぱり捕まって、あんなことやこんなことされたりしちゃうんですか?」
【夜桜】「失礼だなー。そんなヘマしないよー。むしろ逆だって。このボクの色仕掛けで、男どもはみーんな骨抜きにされて情報喋っちゃうんだから! 具体的にはねー」
【ロスター】「ストップ、もういい、分かった。はぁ……お前が素行隠すなんて、土台無理な話なんだよ。もうクロノスだって大体分かってるんじゃないのか?」
【夜桜】「ええっ、なんでー!?」
【クロノス】「夜桜」
【夜桜】「は、はいっ!」
【クロノス】「大丈夫ですよ、貴方がどんな子でも、私は嫌いになったりしませんから。むしろ隠し事をされる方が悲しくなってしまいます」
【夜桜】「ご、ごめんなさい、クロノス様……」
【クロノス】「いえ、ロスターさんのような殿方が現れてくれて、実のところ安心しています。ロスターさん、これからも夜桜のこと、よろしくお願いしますね」
【夜桜】「や、だからロスターはそんなんじゃ……」
【クロノス】「ちなみに夜桜とはどんなことをやられているのですか? 大人になりきれない未成熟な身体が好きだという嗜好があることは知っていますが、ロスターさんもそうなのですか?」
【ロスター】「な……ッ!?」
【夜桜】「クロノス様!?」
【クロノス】「私の夜桜と普段どんなプレイをされているのでしょう。気になりますね、ふふふふ……」
【ロスター】「のっ、ノーコメントで!」
【クロノス】「あら、私達には散々質問をしておいて、それは卑怯ではないでしょうか?」
【ロスター】「うぐっ、なんでこっちに矛先が……!」
【夜桜】「あのねー、ロスターはボクのアソコの締りが……んぐぐぐっ!?」
【ロスター】「残念だがそろそろお開きの時間だ! 次回は機械ギルド、アバランチにお邪魔するぞ! それではまた!」
【夜桜】「もがもがもがーっ!?」