【ロスター】「みんな、元気か? 今日も張り切ってインタビューをしていくぞ。さて、今日のお相手は……」
【ケイ】「こらーっ、待つのさ! お前達、いい子だからじっとしなさい!」
【マンクス】「そうだぞ、コラット。ふざけるなよ!」
【コラット】「だってお腹減った! ここに来たらお菓子くれるっていうのに、お菓子どこー!?」
【ベリアン】「それはお勤めが終わった後でしょ? もうっ」
【コラット】「お勤めってなんだ? それよりお菓子ーっ!」
【ロスター】「ったく、そんな膨れんなよ。しょうがないな。ほら、飴やる」
【コラット】「おぉーっ、くれ!」
【マンクス】「こら、お前ばっかずるいぞ!」
【ロスター】「まあまあ、マンクスやベリアンの分もあるからな」
【ケイ】「あんちゃん、面倒かけてごめんなのさ」
【ロスター】「いや、俺もまさかマンクス達までインタビューに呼ぶことになるなんて、知らなかったからな。わざわざ連れてきてくれて、感謝してるよ」
【ケイ】「フラグメンツのメンバーじゃないのに、どうしてあたしの弟達まで呼ばれたんだろ?」
【ロスター】「さて……、メンバーのことは隅々まで知りたいってところじゃないか? そういう意味じゃ、マンクス達はケイの大事な弟達だもんな」
【ケイ】「そういうことなら、張り切ってアピールするのさ! ほら、お前達、自己紹介しな!」
【マンクス】「オレはマンクス。こいつらの兄貴分だぞ」
【ベリアン】「ぶー、急に偉そうにしないでほしいの。わたしはベリアンなのよ」
【コラット】「おいらはコラットだぞー! がりがりっ(飴を噛み砕く音」
【ケイ】「そしてあたしはケイ。ケイ・シャルトリュー。あんちゃんとはアパートの部屋が隣同士で、昔から仲良くさせてもらっていたのさ」
【ロスター】「ああ、駆け出しの頃から、飯をご馳走になったり、遊び相手をしたり、探索のかたわら近所付き合いをしてきたんだよな」
【ケイ】「今はあたしも探索者になって、あんちゃんと一緒に迷宮に潜るようになったんだから!」
【マンクス】「姉ちゃん、大丈夫なのか? あんちゃんにメーワクかけたりしてないか?」
【ケイ】「失礼な! そんなことないのさ!」
【ロスター】「最初はどうなるかと思ったけど、ケイの銃撃のセンスはかなりのものだ。安心して後衛を任せられる、頼りになる仲間だよ」
【ケイ】「えへへ〜、あんちゃん、もっと褒めてー」
【ロスター】「……後はその調子に乗りやすい性格がなんとかなればな」
【ロスター】「さて、自己紹介が終わったところで、早速インタビューに移っていくぞ」
【ケイ】「あいあい、なのさー!」
【ロスター】「それじゃまずはケイからだ。 そのスカートははいてないほうが動きやすいと思うのですが、なぜわざわざはいているのでしょうか?」
【ロスター】「これはケイの服装に関する質問だな。ケイの衣装は、レオタード状の黒いインナーの上にホットパンツにも見える短いスカートを穿いてる感じなんだが……」
【ロスター】「これがどうも変わった格好に見られたみたいでな。この手の質問が実は一番多く届いていた」
【ケイ】「うーん、あたしもスカートない方が動きやすいと思うんだけどね。母ちゃんがせめてこれ穿きなさいってうるさいのさ」
【ベリアン】「ケイ姉ちゃんはお洋服に全然頓着しないの。レディ失格なのよ」
【マンクス】「それどころか風呂も平気で3日入らなかったりするもんな。弟として恥ずかしいぜ」
【ケイ】「だ、だってお風呂なんか入らなくても別に困らないし……」
【コラット】「おいらも風呂嫌いだぞー! なんであんなところでじっとしてなきゃいけないんだー!?」
【ケイ】「ねーっ。律儀に毎日入らなくたって、汚れが気になったら入ればいいのさ!」
【ベリアン】「コラットと同レベルなんて、女子力ゼロなの」
【ロスター】「ケイの服装は、身だしなみに気を遣わないケイと、最低限の身繕いはしてほしいおばさんとの、妥協の産物ってことか?」
【ケイ】「そんなところなのさ」
【ロスター】「はぁ、苦労してるんだな、おばさんも……」
【ロスター】「で、次の質問なんだが、そんなシャルトリュー一家の苦労に関係していることだ。読み上げていくぞ」
【ロスター】「アパート住まいで苦労しているとのことですが、普段どんなことをして、生計を立てているのですか?」
【ロスター】「お金稼ぎのためって言うと、よくあるネタのお金稼ぎはするの? ……これらはケイ達の暮らしぶりへの質問だ」
【ケイ】「よくあるネタっていうのはよく分からないけど、前は色んなバイトの掛け持ちしてたのさ。牛乳配達だったり、郵便配達だったり、走り回るのは得意だから」
【ベリオン】「おうちでは内職もしてるのよ。わたし達の種族は手先が器用なの。わたしもよく母ちゃんや姉ちゃんのお手伝いしてるのよ」
【ロスター】「そういやケイ達が内職やってるのを見て、発掘品の機械をお土産にあげたことがあったな。まさかそれでケイがあそこまで機械弄りにのめり込むなんて思わなかったが……」
【ケイ】「にゅふふっ、今は自分でライフル組み立てるくらいになったけど、あれがきっかけだったんだよね」
【ケイ】「最近は機械ギルドでも認められて、迷宮探索での収入も安定してきたから、前みたいにバイトを掛け持ちすることもなくなったのさ」
【ロスター】「迷宮探索で安定っていうのも、違う気がするが……」
【ケイ】「あんちゃん、次の質問は?」
【ロスター】「じゃあその迷宮探索から。 獣人枠なのになんで武器がナイフやダガーといった短剣系ではないのですか? ライフル以外に銃器は使わないの?マシンガンとかバズーカとか股間のマグナムとか」
【ケイ】「股間のマグナム? あたし、そんなの持ってたっけ?」
【ロスター】「こらこら、確かめんでいい」
【マンクス】「でも考えてみれば意外かも。ケイ姉ちゃん、落ち着きないから、ライフルなんか向いてないと思ってたんだけどな」
【ケイ】「マンクス! どうゆう意味なのさ!?」
【ロスター】「いや、いざって時のケイの集中力は大したものだぞ。ケイの1発が戦局を左右する時だって珍しくない」
【ケイ】「にゅふっ、やっぱりあんちゃんはよく分かってるのさ、大好き!」
【ロスター】「むぐっ、い、いきなり抱きつくなっ」
【コラット】「あー、ずるいぞ! おいらも、おいらもっ!」
【ロスター】「ええい、暑苦しいっ。次の質問……! 今度は探索じゃなくて日常のケイについてだ」
【ロスター】「家の家事はケイさんがやってるんでしょうか?良ければ得意料理と家族皆の好物を教えてください! もうひとつ。弟達の面倒を見るってことは、料理とかもしてるんですか?」
【ケイ】「ご飯の用意はいつもは母ちゃんだけど、母ちゃんが忙しい時はあたしがする時もあるのさ」
【マンクス】「姉ちゃんの料理って、なんていうか雑だけどなー」
【ケイ】「マンクス! 生意気ばっかり言ってると、もう作ってあげないよ!」
【マンクス】「なんだよ、ホントのこと言ってるだけだろー!」
【ベリアン】「そうね。猫まんまにししゃもを刺しただけの料理を、シャルトリュー風海のリゾットなんて言うのはやめてほしいの」
【ロスター】「ケイ、お前……」
【ケイ】「ち、違うのさ! あれはたまたま新メニューの研究をしてて……ッ」
【コラット】「うぅっ、メシの話をしてたら、またお腹減ってきたぞ。なぁ、ロスターのあんちゃん、おいらもう飽きたー。おいらにもいんたびゅーしてくれー!」
【ロスター】「おっと、そうだな。じゃあそろそろコラット達にも質問をしていくか」
【ケイ】「あんちゃん、待つのさー! あたしの料理はー!」
【ロスター】「家族皆の好物を教えてください」
【コラット】「おいら、ハンバーグ!」
【ベリアン】「苺のショートケーキかしら」
【マンクス】「ステーキ!」
【ロスター】「だそうだぞ、ケイ」
【ケイ】「(´・ω・`)」
【ロスター】「まあまあ、そう落ち込むな。次の質問は挽回のチャンスだぞ」
【ロスター】「私はあなたたちのお姉ちゃんが白艶様の次に好きですが、お姉ちゃんのことは好きですか?また、好きな場合はどれくらい好きですか?」
【ロスター】「お姉ちゃんの好きなところはどこですか? 逆に、困ったなあと思うところはありますか?」
【ロスター】「さぁ思いの丈を吐き出してやれ! マンクス、ベリアン、コラット!」
【マンクス】「べ、別にオレは……。ま、まあ、普段、姉ちゃんには何だかんだ言って世話になってるし? すぐに大きくなって、オレが楽させてやるよ」
【ベリアン】「ケイ姉ちゃんはいつもわたし達のために頑張ってくれてるの。あとはレディとしての嗜みさえできれば、自慢のお姉ちゃんね!」
【コラット】「おいら、ケイ姉ちゃんのこと大好きだぞー!」
【ケイ】「あんた達……!(ひしっ」
【ベリアン】「あはっ、くすぐったいの」
【マンクス】「は、恥ずかしいからやめろよ! だっせーな!」
【コラット】「うー、姉ちゃんの匂いがするぞ」
【ロスター】「ふっ、美しい姉弟愛だな。前回のアシュリーとオイフェといい、やっぱり兄弟っていうのは特別なんだな。俺には兄貴も弟もいないからよく分からないが……」
【ケイ】「あたしはロスターのあんちゃんのことも、お兄ちゃんみたいだって思ってるよ」
【コラット】「おいらもー!」
【ベリアン】「もっともケイ姉ちゃんは、ただお兄ちゃんってだけじゃないと思うけどね」
【ロスター】「ん……?」
【ケイ】「あわわ、なんでもないからっ! あんちゃん、次の質問!」
【ロスター】「ああ、じゃあ……。 弟妹たち質問です。濡れ場に参加するという鬼畜な所業はありますが?」
【ケイ】「…………」
【マンクス】「…………」
【ベリアン】「…………」
【コラット】「濡れ場ってなんだー?」
【ケイ】「あ、あんたはまだ知らなくていいのっ! もう、変な質問持ってこないでほしいのさ!」
【ロスター】「す、すまん。さっきまでのいい流れが台無しだな。今の質問はなかったことにしてくれ!」
【ケイ】「一応言っておくと、そんなものないのさ! だから妙な期待はしないことっ!」
【ロスター】「えーと、まともな質問、まともな質問。くっ、下ネタばっかりだ。何かないか、何か……」
【ロスター】「あった、これだ! 将来はお姉ちゃんと同じ探索者になりたいですか?」
【マンクス】「ああ、オレは絶対、探索者になるぜ! それで色んな機械を発掘して、有名になるんだ!」
【コラット】「おいらも、おいらもー!」
【ベリアン】「わたしは別に……。探索者とか苦労しそうだし、やっぱり玉の輿が女の子の夢よね」
【コラット】「玉の輿ってなんだー?」
【ベリアン】「お金持ちで超素敵で優しくて頼りになる旦那様に、見初めてもらうのよ!」
【コラット】「へー、なんだかよく分かんねーけどすげー」
【ロスター】「ははっ、兄弟って言ってもそれぞれか」
【ケイ】「当たり前なのさ。でも探索者になるにしろならないにしろ、それぞれの夢は大切にしてもらいたいから、だからあたしは探索者もバイトも機械弄りも、毎日一生懸命やってるのさ」
【ロスター】「自分のため。そして誰かのために、か。ケイの姿勢には見習うべきところがたくさんあるな」
【ケイ】「えへへ、そうかな……」
【ロスター】「シャルトリュー姉弟の実像に迫る、いいインタビューになったんじゃないか」
【コラット】「あれ、もう終わりなのか?」
【ロスター】「ああ、付き合ってもらって助かった。お礼にお菓子を持ってきてるから、ちゃんと分け合って食べるんだぞ」
【コラット】「わーい!」
【ケイ】「あんちゃんも食べてくのさ!」
【ロスター】「いいのか? それじゃありがたく……」
【ベリアン】「あんちゃん、その前に次回の告知をするんじゃないの?」
【ロスター】「おっと、そうだったな。次のインタビューはルフェイとサフィーナを予定している。彼女達を始め、これからもインタビュー記事は続々と公開されていくから、何か質問したい人はスタッフブログのフォームから書き込んでくれ!」
【マンクス】「あんちゃん、もたもたしてるとコラットが全部食っちまうぞ!」
【ロスター】「おぉっと、そうはさせるか!」