ハッピーハロウィン2021じゃ!

楓「ハッピーハロウィン! 今年も待ちに待ったこの行事じゃ!」
ルナ「恒例。私たちが。色々な世界を渡り歩き。様々なお菓子を。食べ歩くためのイベント」
「トリックオアトリート! お菓子をくれなければ悪戯すると脅迫したら、みんなしてお菓子をたくさんくれるのじゃ。ありがたいのう」
「旅路。さて今年は。どこの世界へタカr……お祭りを楽しみに行こうか」
「妙な間があったがまあよいか。今年はやっぱりアレじゃな。もうすぐ『venusblood HOLLOW international』が発売予定じゃろ」
「日付。11月26日。気づけば。あと1ヶ月もない」
「HOLLOWと名前は変わっておるが、要は過去作『VenusBlood HYPNO』のリメイク版。舞台となるヘルヴェティア大陸も、もはやわしらにとっては庭のようなもんじゃろ」
「回想。気のせいか。以前ヘルヴェティアに行ったときは。なかなか。大変な思いをしたような。気もするけれど」
「ふーん? まあ、気のせいじゃろ! ではルナよ、さっそく転移魔術じゃ!」
「了解。何度か行った座標軸なので。保管庫から術式を解凍展開。バッチスペル解放」
「ぬわ、ちょっ、いきなり神力吸われ始めたてびっくりじゃ!? よし、ではこの調子でVBHIの世界へ転移じゃあ!」

 

「おお? ここはどこじゃ?」
「風景。どうやらここは。空の上。どこかの空中庭園だろうか」
リーゼ「あら、可愛らしいお客様。我が庭園へようこそ」
「お、リーゼではないか。おぬしが居るということは、ここはアークロンドじゃな?」
アヤメ「おやまぁ、マスコットのお二人が来てはるなんて、珍しいこともあるもんやわ」
テトラ「以前の記録によると、お面をかぶっているのが楓さんで、アヤメと類似の耳が生えているのがルナさん、でしたか」
「驚愕。アークロンドにどうして。アヤメとテトラの姿が?」
「なんじゃおぬしら、ツバキやエレアはどうしたんじゃ? とうとう上司が嫌になって逃げてきたのか?」
「いやまあ、ツバキには毎度迷惑かけられてるけども、今日はそういうのじゃあらへんよ。ハロウィンパーティや」
「ハロウィンぱーりー?」
「マスターは今日は予定が入って不在なので、私は単身でこちらのパーティへと参加しています」
「うふふ、今日はお姉さまたちは別な集まりなので、私たちは私たちで女子会なんですよ」
「成程。三国は互いにけん制しあっていて。仲が悪いのかと思っていたけれど。女子会を開くような。間柄だったとは」
「ふーん? なんだか腑に落ちんが、まあ良いか。ではさっそく本題じゃ! とりっくおあとりーと!」
「翻訳。お菓子をくれないと。三人の足の裏にやわらかいご飯粒をひっつけるぞ。と。楓は言っている」
「あかん、ご飯粒を踏みつけたらなかなか取れなくなるやつや。これは危険やわ」
「そのような恐ろしい悪戯をされては困ってしまいますから、おいしいお菓子を出さないとですね」
「では、先ほど切り分けたカボチャのケーキが余っているので、マスコットのお二人のぶんも箱に詰めておきますね」
「やったのじゃ!」
「甘味。カボチャのケーキをゲット。なかなか幸先が良い」
「お二人とも、宜しければこのあと一緒にハロウィンの女子会はいかがですか?」
「うーむ、お誘いはうれしいのじゃが……」
「使命。私たちは。今日一日で。大量のお菓子を。集めねばならない」
「残念ですけど、それでしたら仕方ありませんね。どうぞ、カボチャのケーキです」
「菓子が欲しいなら、羅刹国の天守にツバキたちが居てはるから、行ってみるとええよ」
「お、なかなか良い情報じゃのう」
「行先。では。次は羅刹国へ。移動するとしよう」

 

「到着。ここは。羅刹国の天守閣か。なにかだろうか」
「今さらじゃが、確かここの魔王ツバキは、正月だろうが節分だろうが人を見るなり酒を飲ませようとする厄介な輩だった気がするのじゃが……」
ツバキ「よう、マスカットの二人じゃねえか。偽アヤメと狐の……ええと、モミジ!!」
「惜しいのう」
「残念。相変わらず。私たちの名前は憶えられていない様子」
ジュリア「ツバキ。この二人はマスコットだ。九尾の狐の楓に、猫またのルナ、だったな」
エレア「あらあらー? 魔王会議に乱入だなんて、もしかしたら実験台志願者ですかー?」
「ギャッ!」
「吃驚。もしかしてと思っていたけれど。やはり魔王が揃っていた」
「お、おぬしら揃って何をしておったんじゃ!? 互いに牽制しあう仲じゃろう?」
「ええ、今日こそは、長き争いの決着をつけるためにこの場に集まったんですよー」
「ああ。アークロンド、羅刹国、そしてネクログラード。どの国が覇権をとるのか、今日で決まる」
「不穏。まさか。とんでもない争いの。まっただ中に乱入してしまったのでは」
「ご、ごくり……」
「だからよお、今年の『ハロウィンお化けスイーツ勝負』は、一口サイズで子供も気軽に楽しめる羅刹国のお化け白玉饅頭が一番だって何度も言ってるじゃねえか!」
「馬鹿を言うな。アークロンドの、巨大サイズのドラゴンゾンビパフェこそが『ハロウィンお化けスイーツ勝負』の勝者に決まっているだろう」
「お二人こそ、なんで理解できないんです? 今年の『ハロウィンお化けスイーツ勝負』はネクログラードの、ぐちゃぐちゃゾンビケーキが一番リアルで優勝なんですー。アンデッドの本場を馬鹿にしないでくださいねー」
「……ん?」
「確認。いま。『ハロウィンお化けスイーツ勝負』と。聞こえたような」
「なあなあ、マスカットの二人も言ってやれよ、お化け白玉饅頭が最高だろ?」
「え? いや、そもそも食べたことないしのう……」
「それもそうだな。おい誰か、この二人にドラゴンゾンビパフェを出してやってくれ!」
「なら公平に、お化け白玉饅頭とぐちゃぐちゃゾンビケーキも食べてもらいましょう。食べ比べることで、ゾンビケーキの凄さがより際立ちますからねー」
「な、なんじゃなんじゃ!? わしらは何に巻き込まれたのじゃ!?」
「なにって、毎年恒例の『三国合戦 ハロウィンお化けスイーツ勝負』知らないわけじゃねえだろ?」
「各国の職人が、国の威信をかけて争うこの勝負も七回目だ。今まではそれぞれ2勝づつ。つまり、今年の勝利国が、3勝の栄冠を手にすることができる」
「どこの国にも属さないマスコットのお二人なら、審査員としては適任でしょう。さあ、召し上がれー」
「こ、これは、どの菓子を選んでも他の国から恨みを買う展開じゃぞ!」
「提案。このスイーツはテイクアウトにして。今はいったん。保留にしてもらうというのはどうか」
「そ、そうじゃ! わしらはちょっとこの後も行かねばならん所があるから、このスイーツは帰ってから食べるのじゃ!!」
「あらー? なんだか目が泳いでませんかー?」
「エレア、あまり無理強いをするな。仕方ない、3つともテイクアウトで包んでいくとよい」
「まあ、用があるんじゃ仕方ねえか。味が落ちる前に早めに食うんだぞ」
「ほっ、なんか三人とも妙に聞き分けが良くて助かるのう」
「脱兎。またなにか言われる前に。次のところへ移動しよう」

 

「いやはや。お菓子はゲットしたものの、トリックオアトリートどころの空気ではなかったのう」
「疑念。気のせいか。私の知っている魔王たちと比べて。何かが。おかしかった気がする」
「ううむ、何がおかしいのかわからんが、確かにおかしかったのじゃ」
レオン「ぶつくさ言いながら歩いているお前たちも傍から見りゃ十分おかしいんだがな」
「ぬおぉ!? いきなり誰じゃ!? ……と思ったら、レオンハルトではないか」
ジュデッカ「こっちはあらかた準備は出来ましたよ……って、あら? その姿は、確かマスコットの二人だったかしら?」
ルセリ「楓さん、ルナさん。こんなところで出くわすなんて、珍しいですね。トレハン中か何かでしょうか?」
「意外。よくわからないけれど。レオンとジュデッカとルセリに出くわした」
「珍しい組み合わせじゃのう。アノーラやシルヴィアはおらんのか」
「今日はここの獣人の集落にカボチャを受け取りに来たんだ。力仕事だからアノーラはパスだとよ」
「シルヴィア様は来たがっていたのですが、どうやら今日はご実家に用があるとのことで」
「南瓜。よくわからないけれど。レオンたちはカボチャの受け渡し中の様子」
「ここの南瓜はサイズは大きく、中身も甘くておいしいので、この時期は大人気なんですよ。マスコットのお二人もどうですか?」
「いや、さすがに巨大な南瓜なんて渡されても困るのじゃ。もらうならもっと小さいお菓子が良いのう」
「想起。思い出した。私たちは最初からお菓子をもらいに来たのだった」
「!? そういえばそうじゃったな! トリックオアトリート! お菓子をくれなきゃおぬしらのへそを勝手に掃除するぞ!」
「おう。いいぜ、やってくれ」
「!?」
「!?」
「レオンさん、お二人が困ってるじゃないですか。ここは普通に、お菓子をプレゼントしてあげましょう」
「私は普段からおへそもお手入れしていますから、どちらでもいいですけれど……まあそうですね、せっかくですしそろそろお茶に致しましょう」
「ちっ、仕方ねえな。おいマスコットども、そろそろ焼き芋が焼けてる頃合いだが食うか?」
「食うのじゃ! 焼き芋は立派なスイーツじゃぞ」
「いつの間に焼き芋なんか……私もいただきますけど」
「ああ、そういえばさっき獣人の子供たちと落ち葉を集めて何かしていたのは、焼き芋を焼いていたんですね」
「ここの獣人たちの焼き芋はノエルも絶賛してたからな。一番大きなのはアノーラの分だが、それ以外は好きに食っていいぞ」
「なんだかんだでアノーラへの土産は忘れないのじゃな」
「味覚。ハロウィンぽくはないものの。獣人の集落にておいしそうな焼き芋をゲット」

 

「ええと、ジュデッカが言っておったシルヴィアの実家じゃが……本当にこんな場所で合っておるのか?」
「座標。ここは魔帝カルヴィアの居城。妹であるシルヴィアも。ここが実家といえば実家ではある」
「お、向こうのほうから何やら言い争う声が聞こえるのじゃ」

シルヴィア「トリック・オア・トリート! お菓子をくれないと、お姉様の夕食にワサビをたくさん入れちゃいますよ!」
カルヴィア「ふん、やってみるがよい。その程度の刺激物では魔帝は揺るぎもせぬ」
セリアス「おお、さすがカルヴィア様。ワサビも食らうその強大さ、感服いたします」
「ぐぬぬ……」

「ええと、あれは何をやっておるのじゃ?」
「推測。これは。シルヴィアが。カルヴィアに。トリックオアトリートで。おやつを強請っているのでは。ないだろうか」

「トリック・オア・トリート! お菓子をくれないと、お姉様のお洋服を全部私のものと入れ替えちゃいます!」
「……その場合、シルヴィア。そなたは何を着る?」
「え? それは……まあ、私がお姉様の衣装を着ますけど」
「正気か!?」
「シルヴィア、そなたがこの衣装を着たら……いや、言うまい。どちらにせよ妾はそのような悪戯には屈せぬ!!」
「おお、さすがはカルヴィア様。羞恥すら恐れぬその偉大さ、感服いたします」
「ぐぬぬ……」

「ここは、立ち寄らんで良いな」
「同意。とりあえず。出よう」

 

「しかし、ルナよ。なんとなく会う連中みんなして変な気がするのじゃが、どういうことじゃろうか」
「回想。以前にも何か。似たようなことがあった気がする」

アリオテ「気づいたようですね」

「むむ、何奴じゃ!?」
「新顔。確か『VenusBlood HOLLOW international』にて。追加されたキャラクター」
「私はアリオテ。星の語り部などと言われているけれど、マスコットの二人には、今更語ることなどないでしょう」
「いや、唐突に出てきて意味深なことだけ言われても、わしらにはさっぱりわからんぞ?」
「質問。アリオテはこの世界がなぜ変なのか。理由を知っている?」
「ええ。でも貴方たちも知っているはずですよ。思い出しなさい。ここが、この世界が、なんの世界なのか」
「なんの世界もなにも、ここはさっきも言ったように、VBHの世界じゃろう? いんたーなしょなる版で、いろいろと追加要素なんかも……ん? いんたーなしょなる版?」
「既視。もしかしてここは……」
「そう。君たちが迷い込んだここは『VenusBlood HOLLOW international 全年齢版』の世界……!」
「ああ! いつぞやのVBFインターナショナルのときと同じじゃな! ここは健全な世界じゃから、●●姦や●●辱はもちろんのこと、みんな仲良し、差別も戦争もない平和な世界なのじゃ!!」
「成程。だから魔王同士が平和にスイーツ勝負をしていたり。シルヴィアとカルヴィアがハロウィンにかこつけていちゃついていたり。変だと思ったけれど。謎がとけた」
「前回もそうじゃが、何故勝手にこっちへ飛ばされるのか……」
「省略。今回は面倒なので転移術式を色々省いたから。座標が少しズレたのかもしれない」
「少しなんじゃろうか……それはまあさておき、それでもやはり何か変じゃぞ?」
「疑問。何かあった?」
「いや、思ったんじゃが、全年齢版とはいえ、アダルト要素が無くなるだけで、別にキャラが皆いい子ちゃんの仲良しになるわけではないじゃろ……?」
「……んっ、んーっ、何か言ったかしら?」
「沈黙。時には黙ることも大切」
「お、おう……そうじゃな」
「話はまとまったようね。ならこの鍵を使いなさい。貴方たちはこの鍵を知っているはず。さあ、世界の扉を開いて!」

「平和な世界のままにしておいた方が良い気もするが、これも成り行きじゃ!」
「正直。おやつはもう沢山貰ったけれど。まだ何か貰える可能性がある以上。鍵を回さない理由はない」
「うむ! では、数年ぶりの鍵じゃ! ぎゅんぎゅん回して、力づくで世界の歯車を屈服させるのじゃー!!」

 

アノーラ「つまり、こことそっくりの、健全な世界が存在するということね」
「そうじゃ。『VenusBlood HOLLOW international』は、健全な全年齢版と、いつも通りのR18版が存在するのじゃ」
「補足。さらに付け加えると。それぞれ日本語版。英語版。どちらも発売予定」
「健全な、異国語で話すレオン……ね。想像つかないけれど、まあいいわ。貴女たちはそれからどうしたの?」
「そのアリオテという女からもらった鍵を受け取って、世界をあるべき姿に戻したのじゃ」
「渡界。気づいたら。アリオテも運命の鍵も。消え去っていた」
「アリオテ……それに運命の鍵、ね。私の知らないところで、何かが起ころうとしている……?」
「でも、貰ってきた沢山のお菓子は、無くなっていなかったのじゃ」
「大量。カボチャのケーキ。お化け白玉饅頭。ドラゴンゾンビパフェ。ぐちゃぐちゃゾンビケーキ。そして焼き芋」
「二人の見ていたのが幻などではなく、間違いなくその世界が実在していた証、か。興味深いわね、貰ってあげるわ♪」
「わかったのじゃ。お菓子をアノーラ様に差し上げるのじゃ」
「献上。全部食べてほしい」
ノエル「あ、アノーラ様、さすがにお菓子まで取り上げちゃうのはダメっすよー」
「あら、私のやることに文句があるというの? ノエル」
「ほ、ほら。今ごろ隊長たちがハロウィンパーティのご馳走を作ってるっすから、取り上げたお菓子なんかでお腹いっぱいになったら勿体ないっすよー」
「……ハロウィン……」
「……ご馳走……」
「パーティ? そうね、確かにそんなことを言っていた気がするわ。ノエル、パーティは何時から?」
「ええと、夕刻からっすから、そろそろ向こうで準備をしておくといいと思うっす」
「わかったわ。準備をするから手伝いなさい。ついでに、そいつらはつまみ出しておいて」
「わかったっすー」

「ふう、マスコットの二人は毎回運がいいっすねえ。迷子にならずに帰るっすよー」

 

 * * * * * * * * * * * * * 

 

「……?」
「……んがむにゃ……ここは?」
「覚醒。気づいたら。元の世界に戻ってきている。鍵を回してからの記憶が曖昧」
「んー、誰かと話していた気がするんじゃが、はてさて?」
おにー「お、今年もお前ら、ナンか美味そうなもん持ってるじゃねーか」

「発見。何やら。白い饅頭のようなものが話しかけてきた」
「知っておるぞ。今年の羅刹国の限定すいーつ、お化け白玉饅頭じゃろ」
「誰がお化け白玉饅頭だ誰が。こちとら泣く子も黙るおにーだよ? いちお会社の代表のおにかげさんだよ?」
「認識。本当だ。言われて見れば。おにかげようじこと。おにーではないか」
「なんじゃ、おにーか。トリックオアトリート!!」
「翻訳。『お菓子をくれないとお前の洋服ダンスの中身全部カルヴィアの衣装にするぞ』と。楓は言っている」
「えっなにそれ?! わしがそれ着こなさなきゃダメなの? っていうかお前ら、わしがそれ着た姿を見たいの? 怖いわこのマスコットーズ。ガクブル……」
「ええい、そういう目に遭いたくなければ、大人しくお菓子を寄こすのじゃ!!」
「しゃーねーなあ。じゃ、今回は大盤振る舞いだ。激レアなこれをやるかー!」
「布地。これは。抱き枕?」
「なんと!? よくみたら、オーディンとリグレットの抱き枕ではないか。しかし、なんだか珍しい服装を着ておるぞ・・・?」
「その通り! これはただのオーディンとリグレットではなく『VenusBlood AfterDays Episode:5 温泉宿の守護女神』の女将リグレットと、『VenusBlood AfterDays Episode:6 後宮の絶対神』の後宮オーディンバージョンの完成版だぜ!!」
「成程。そういえば以前。ラフ絵を公開していたような気がする。しかしなぜ。今のタイミングで。アフターデイズの。5と6?」
「そうじゃな。ちと唐突すぎる気もするのじゃ」
「いや、VBFIのCF(※クラウドファンディング)の時に、けっこー外国触手たちから『VenusBlood AfterDaysの英訳やらないの!?』って問い合わせが多かったんよ」
「なるほど。要望があったのなら、ケチケチせずにやればよかろうなのじゃ!」
「そう簡単にはいかんのよコレが。英語版作るにあたって、一番お金かかるのが翻訳でなー。『VenusBlood AfterDays』は値段が安いから、その辺ペイできんのよ」
「薄利。たしかに『VenusBlood AfterDays』は。全部1000円以下の。お買い得価格」
「普段のゲーム中と同じかそれ以上のクオリティの新規CG、描き下ろし立ち絵と、ヒロインフルボイスであの値段はかなり頑張ってるんよ。翻訳までしたら100%赤字確定」
「ぐぬぬ、世知辛いのじゃ」
「出資。そこでCFで資金調達をして。作ろうとしている?」
「そんなところ。でも、既に日本の触手たちは『VenusBlood AfterDays』買っちゃってるじゃん? CFってのはお祭りみたいなモンだから、参加できないと面白くないわけ」
「ふむ、確かに皆で盛り上がって踊る様は、祭りに近いものがあるのう」
「そんなわけで、前にも伝えた通り、新規アイテムとして抱き枕2種と、更に……」
「勿体。さっさと発表しないと。VB世界に転移させる」
「おっかねえよオマエ!? まあ隠すモンでもないし、更なる隠し玉はこれじゃああ!」

「むむ!? とにかく真ん中の文字が邪魔じゃが、これは毎度作るたびにおにーの正気を疑われるグッズ、もみまくらなのじゃ!!」
「誤解。もみまくら自体は。普通の商品。おかしいのは。本来巨乳のキャラクターで作るのが売りのこれを。貧乳で作りまくるせい」
「あれあれ? 購買層への的確なリサーチでキャラクターを選んでいるのですが? アテクシの脳がイカれてるみたいな流れは遺憾ですよ??」
「……のうルナよ、こやつ自覚ないんか?」
「友愛。ここは海よりも深い優しさで。スルーしてあげるのが情けともいう」
「キミタチキミタチ応答せよ?? 泣くよ???」
「ともあれ、オーディンももみまくらデビューなのじゃ。これは喜ぶユーザーも多かろう」
「感触。あのふにふにとした柔らかさは。癖になるので。まだの人は是非」
「実はリグレット(144/67/51/72)より、おでん様(144/61/50/69)の方がちまこいので、胸のサイズとか硬さはまた調整するかもしれないけど、あれがミニマムかもしれない」
「お、おう……こだわっとるのう……」
「早口。おにーが薄胸と竜ロリのことを話す時。大分気持ち悪い」
「オメーラ、あんまり社長虐げるともみまくらにすんぞ???」
「最低の脅し文句なのじゃ!!」
「通報。これは文句なしにセクハラ一発逮捕」
「やめてー!! 白黒ツートンカラーのはたらくくるまはやめてー!!」
「脱兎の如く逃げていったのじゃ。勝利はいつも空しい……」

「連絡。あとは最後に。現在開催中の。セールのお知らせ」
「うむ、これじゃな!」

「紹介。なんと。VBHIの発売を記念して。FANZA GAMESさんと。DLsiteさんで。割引セールを。実施中」
「いまなら、どっちの店も『VenusBlood SAVIOR 予約開始キャンペーン』も実施中じゃ! これを機にVBSを予約してしまうのもアリじゃぞ!」
「期日。VBHIも。VBSも。どちらも楽しみ」
「どちらも今なら予約受付中じゃぞ!」

「茶会。それでは。各種お知らせも。終わったことだし。今日の戦利品でお茶会でもしよう」
「そうじゃな! スタッフの樋館から紅茶をガメてくるのじゃ! ユーザーの皆もハロウィンでは悪戯ばかりせず、おいしいお菓子をゲットするのじゃぞ! ではの!!」