コラム:オタク姫シャーリーのギアドラ3紀行④「竜奴編」

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「要請。今日は。こないだの予告通り。兵器庁や竜奴について。解説を求む」

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「オーケー! それじゃ早速始めるわね。兵器庁はラーダ皇国直属の機関よ。元々は科学省の一部署に過ぎなかったのだけど、ナバール第二皇子の後ろ盾で近年、勢力を伸ばしているの」

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「ナバール皇子……というと、皇女であるシャーリーとは兄妹の関係かのう?」

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「腹違いの、ね。陛下には二十人以上の御子がおられるから。中でもナバール兄上は、次期皇帝の座に執着している。それで兵器庁の技術に目を付けたのね。その兄上が後援しているのが、モーガン博士」

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「兄上の後援を受けて、モーガン博士は、竜甲機や兵器化した亜竜などを次々と開発しているわ」

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「なるほど、シャーリーやカイル達にとっては厄介な相手のようじゃな」

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「危険。別の世界の大公や。錬金術師の破戒者と同じ。マッドサイエンティストの臭いがする」

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「別の世界のことは分からないけど、かなりの危険人物よ。モーガン博士はね。中でも彼の最高傑作と言えるのが、レガリアを宿したオリジナルナンバーの竜奴達でしょうね」

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「ほう、竜奴とな。どういうヤツらなんじゃ」

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「竜奴は災厄の竜の因子を持って生まれた人間兵器……奴隷の竜よ。彼女達は優れた戦闘能力を持ちながら、自壊プログラムによって自分や姉妹の命を皇国に握られてる。そして真竜覚醒という奥の手を持って、私達の前に立ちはだかってくるわ」

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「覚醒。カイルが人竜リベリオになるように。姿を変えるということか」

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「ええ、その通り。では順に見ていきましょうか」

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「彼女はコリーン。μ<ミュー>のレガリアを宿した竜奴よ。いつも眠そうで、ちょっと天然な娘だけど、戦いになると豹変するみたい。コリーンの変身する殻竜アダマンドラは、真竜の中でも最も堅牢な防御力を持つとされているわ」

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「鉄壁。大きな殻に籠られたら。ダメージを与えるのも難しそう」

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「それからメルトね。ξ<クシー>のレガリアを刻印してる。彼女、かなり凶暴で好戦的な性格でね。ある意味、最も竜らしいと言えるかもしれないわね。真竜形態の暴竜アジダハーカも、破壊力や火力を重視しているわ」

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「まさに大怪獣じゃのう。あんなのに街中で暴れられたら大惨事なのじゃ」

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「ι<イオタ>のレガリアを宿すアクエスは、森の狩人とも呼ばれている竜奴よ。穏やかで包容力のある人柄は、他の竜奴とはちょっと毛色が違うみたい。けれどそれだけに、自分のテリトリーに入った外敵には容赦しないというわ」

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「格闘。ハンマーだったり。四本の腕を持つ真竜形態だったり。見かけによらず豪快な戦いをする模様」

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「最後に紹介するのは彼女、ε<イプシロン>のレガリアを持つサクヤさんね。どうやら彼女が竜奴達のリーダー格のようね。桜龍一刀流という独自の剣術と、空の支配者として君臨する真竜形態は、まさに最強と呼ぶにふさわしいわ」

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「いかにもサムライといった雰囲気じゃのう。塔を登るのに、空の支配者なんぞと戦わないといかんとは難儀なのじゃ」

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「不安。これだけの強敵を相手に。本当に戦い抜けるのか。心配になってきた」

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「ええ、そうね……普通だったらとても勝ち目があるようには見えない。そもそも挑もうとさえ思わなかったでしょうね。でも私達にだって力がある。希望となりうる切り札があるから」

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「希望。それは主人公のカイルと。カイルの変身する人竜のことか」

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「その通りよ。というわけで次回はいよいよ人竜リベリオの真価に迫っていくわね!」