
楓「さあルナよ、お菓子をよこせなのじゃ!」
ルナ「唐突。いったいなにごと」
「なにを呑気に言っておるのじゃ! 世は空前のハロウィン時代! こんな時は美味しいスイーツを食べてマスコットぢからをアップさせるのじゃ!」」
「狂乱。でも欲望に忠実なのは嫌いではない。これを贈呈」
「やったー! 言ってみるもんなのじゃ! ……って、なんじゃこ植物の茎は!」
「咀嚼。とある南国ではこの茎をかじって糖分を摂取するらしい。つまり原初のスイーツ」
「そ、そうなのか? うむ、そこまで言うのなら……がじがじ……甘い……ような……そうでもないような……」
「安堵。お気に召して貰ったようでなにより」
「イヤなのじゃー! 現代に生きる妖怪的にはもっとファッショナブルでオシャンティなスイーツが食べたいのじゃー!」
「我儘。けど文明的と言うのであれば。今の時期は丁度いいタイミング」
「タイミング……? はっ! 分かってしまった察しのいい、わし。もしかして毎年恒例のアレじゃな?」
「肯定。そう毎年のアレ。転移魔術の構築は既に完了済み。さあハロウィン名物VB世界へとジャンプ」
「ゴーゴーなのじゃ!」




