ということで

『死屍累々となった開発室からお届けなのじゃ！』
『報告。『Venus Blood -FRONTIER-』が。マスターアップしたみたい』
『うむ、正に死線を越えた良く分からん地平へと旅立っておったのじゃ！』
『合掌。戻って来られる保証は。ないかも』
『わはは、皆がおらんからといって言いたい放題じゃな！』
『契機。今なら。冷蔵庫の魚も容易にゲット』
『あぶらげもじゃな！　わしらも社内に澱んだ邪気を祓うので、大分疲れておるしのう。
　せめて美味いものをたらふく食いたいのじゃ！』
『同意。髪の手入れも怠っていたから。少し痛んだ』
『ふむ、風呂に入った後に梳かしてやろうかの？』
『肯定。今日明日くらいは。社内も静かだろうし。ゆっくりしたい』
『桜も咲いておるし、花見も良いかもしれんのう。
　霊木が近くにあればいいのじゃが……』
『忘却。そういえばすっかり忘れていたけれど。トラから預かっていたものが』
『なんじゃ、ルナもうっかりすることがあるんじゃのう！　ちょっと安心したのじゃ！』
『憮然。仲間にされると。それはそれで複雑な気持ち。ではこれを』

『毎度思うんじゃが、わしらは本当にこれでいいんかのう？』
『恒例。最早逃げられないレベルで。行事と化しているかと』
『同じ阿呆なら踊らにゃ損、というやつか？』
『微妙。ともあれ。ＶＢＦは。何事もなければ。４月２７日に発売』
『うむ、あとちょっとじゃから、皆の衆、待っておるのじゃぞ！』
『忙殺。公式特典の小冊子も。これから仕上げるとか』
『まあ、たまには労ってやろうかのう。尻尾まくらで昼寝を許してやるのじゃ！』
『思案。私は。とっておきのトカゲでもプレゼント』
『……いや、猫はたまにそうするが、ウチの連中はトカゲは要らんと思うのじゃが……』
『残念。そのうち。何か考える』
『うむ、そうしておけい。
　では、今日はこの辺でさらばじゃ！』
『追随。またいつか』