トールは宙吊りにされていた。 強靭でありながら軟体を極める触手の拘束からは、 それでもトールは悪あがきを繰り返し、 それというのも彼女の下には――。 【トール】 【ロキ】 トールの詰問に、ロキは酷薄な声で答えた。 少し離れた場所で観客を決め込んで、 彼女の身体は、ロキが触手に送った指令によって、 その真下には、淫獄の中にあって一際大きい肉突起――肉柱と トールの降下は、その先端に狙いをつけられているのだから、 【トール】 【ロキ】 【トール】 【ロキ】 【トール】 【ロキ】 ロキは右手を掲げ、トールに見えるようにさっと振り下ろす。 彼女を拘束する触手は、それを合図にゆっくりした動作をやめ、 |
グジュッ! グボォオオオ! 【トール】 ○穴が抉られる音が聞こえてきそうな勢いの挿入だった。 肉柱の先端が奥へと埋没して、トールは悲鳴を上げる。 【トール】 伝わる感覚に悶絶する。 時間と共に存在感を増す肉塊の圧迫感に、 【トール】 トールは暴れるが、触手に拘束された不自由な姿勢では むしろ下手に動くと、挿入の角度が変わり、 ズルッ……と、身体ごと下に滑った感覚に、 【トール】 「ひっ!? や、やめろ、これ以上はあたしのおま○こ壊れちまう……! 「あひぃいいっ!? んおおおお……っっ!?」 肉柱は先端から根元にいくに連れて、径が太くなっている。 先端はまだ人間サイズの性交の範疇だが、 当然、トールの秘裂は悲鳴を上げるが、 【トール】 【ロキ】 【トール】 嘲弄するロキを、トールは恨みがましい顔で見下ろすが、 歯を食いしばって睨むトールに冷笑を返し、 【ロキ】 【トール】 トールの身体が、今度は上下に揺れ始めた。 肉紐によって操り人形のように支配されて、 見ようによっては騎乗位でまぐわっているように、 もっとも、自分の意志とは関係なく身体を使われ、 【トール】 【ロキ】 続いてロキは、トールを貫く肉柱の方にも指令を送る。 人や魔族の暗い情念が流れ込むという淫獄で、 仰々しく屹立する肉柱は、生殖行為よりも女を責め苛む方に、 【トール】 【ロキ】 実際に見るのは初めてのロキも、感心した呟きを漏らした。 肉柱は螺旋状に切れ目が走った複層構造になっている。 【トール】 【ロキ】 |
肉柱はかなりの速さで回転していた。 縦ではなく横への動きは普通の性器ではありえない、 肉柱の傘で抉られながら、○内を掻き回される感覚にトールは悶え狂う。 あまりに強い刺激に、官能を強制的に目覚めさせられ、 トールの声には、いつしか艶が混じっていた。 【トール】 【ロキ】 【トール】 キュイイイイイイン――。 【トール】 虚勢は、一瞬にして吹き飛ばされた。 ○穴で生まれた快感に、 回転する肉柱は、機械のような正確さでトールの性感を引き出し、 ぱっくりと開いた花弁を傘が固定して、 そうかと思えば肉紐と呼応した上下運動で、 その動きのひとつひとつにトールは劇的な反応を示し、 【トール】 【ロキ】 【トール】 クリ○リスが回転に晒された。 振動を伴う刺激に包皮は剥かれ、 次の瞬間、トールは潮を噴いて絶頂していた。 【トール】 ビクンビクンと震える肢体。悩ましく乱れた吐息。 【トール】 「ふぁあああっ??! おっ、おかしくなるぅぅっ! 「あはぁあああ――っ! イクイクイク――っ!!」 連続絶頂の悦感に、トールの身体が仰け反りかえる。 彼女の絶叫が響き渡る中、肉柱の螺旋は非情に動き続ける。 大量に分泌した愛蜜。 さっきまでの反抗的な態度は、もう見る影もない。 トールのこの姿が見たかった。 もう触手は、ロキが命令を与えずとも勝手に判断して、 【トール】 肉紐がトールの身体を下に引っ張る。 満を持して……という表現は適当だろうか? 絶頂を繰り返したトールの○穴は、さらなる挿入も受け入れそうなほど、 愛蜜を潤滑油に、肉柱が侵食する。 |
ボコォ……ッ! 【トール】 トールが絶望の呻きを上げる。 がさつとも取れる態度の割りに、慎ましやかだった彼女の秘所は、 裂けそうなほど開ききった秘唇。 トールの下腹部は、肉柱の先端の形がはっきりと隆起して、 【トール】 肩で息をして、衝撃に耐える。 見開いた瞳からは、大粒の涙が零れ落ちる。 肉柱に串刺しになった哀れな女神――。今や彼女自身が、 【トール】 【ロキ】 【トール】 【ロキ】 わざと聞こえない振りをして、ロキは触手に指図する。 間を置かず、トールの四肢を緊縛する肉紐が、 【トール】 ようやく責め苦が終わると思ってか、 しかし次の瞬間――。 ボコォオッ! 【トール】 触手は力を緩め、再びトールの子宮を肉柱で串刺しにした。 自重によってずり下がり、トールはさっき以上に深く肉柱を呑み込んでしまう。 その間も回転して挿入を助ける傘の動きに、 【トール】 「ど、どうしてだよ! もう充分だろ!? 【ロキ】 トールの訴えを、ロキは冷たく一蹴する。 【ロキ】 【トール】 さぁ……っとトールの顔色が一気に青ざめる。 ロキは自分の本気を分からせるために、さっと手を挙げた。 【トール】 「う、ぁぁ……! 広がっちゃうのいやぁああああ――っ!!」 痛ましい叫びが尾を引く。 【トール】 |
【トール】 「うぁあっ、あうっ、あぁあン、ふあああ〜〜っ!!」 旋回は止まない。 自身は身動きさえままならない状態で、 トールは泣いていた。 その複雑な胸の内を、ぐしゃぐしゃになった表情が物語っているようだった。 【トール】 「んひぃいいっ! あふっ、んはぁーっ、あぐっ、はぁあ!?」 螺旋の回転する低音が、トールの矜持を粉々にする音響だった。 その度に彼女は喉を反らして、絶頂した。 【トール】 「あっ、あはぁっあっ、もうイキたくない……! 「イキたくないのに……っ、い、イクぅううぅぅ――っ!!」 下腹部が盛り上がったり、凹んだりを繰り返す。 ○ヒダをかき回す振動が波及して、秘唇まで小刻みに痙攣している。 肉柱の傘の部分には、大量の愛液が伝い、滴っている。 【トール】 回転の刺激で新たな蜜が分泌されて、それがまた傘に伝う。 永久機関の如く続けられる快楽地獄に、 頃合を見計らって、ヒビの入った自尊心にトドメを刺す。 ロキの意志を受けて、肉柱がそれまでセーブしていた旋回の力を全開にした。 【トール】 獣のような絶叫が迸る。 肉柱の掘削によって、挿入がさらにもう一段階深くなる。 子宮の奥まで達した征服。 トールは屈服のエクスタシーをその身に刻んでいた。 |
【トール】 ビクビクッ、ビクン……ッ! プッシャアアアア――――。 【トール】 オーガズムの反動から、トールの肢体がピクピクと痙攣する。 肉柱はようやく動きを止めていたが、拡張された秘唇は 傘によって拡げられたままの花弁は、 下腹部の膨らみはまるで妊娠しているようだ。 そして、何よりその表情は――。 【トール】 【ロキ】 呆けた笑みをこぼすトールを見て、ロキはまずます満足を覚えるのだった。 |
元の場所に戻ると、フェーナが待っていた。 気をやりすぎて気絶してしまったトールを無表情に見下ろして、 【フェーナ】 【ロキ】 興奮の余熱が、ロキの中に燻っていた。 それと察したフェーナの表情に、初めて感情が浮かんだ。 【フェーナ】 【ロキ】 抗いがたい誘惑だったが、ロキは何とか意志の力でその申し出を退けた。 トルドハイムを完璧に掌握し、トールを言い包めるには今は微妙な時期だ。 新たな支配体制の地盤を、早く固めてしまいたかった。 欲望に素直な魔族の中で、 【ロキ】 【フェーナ】 【ロキ】 肩をすくめ、フェーナとトールに背を向ける。 去り際、フェーナが艶かしく舌を見せたのはわざとだろう。 |