時には趣味の話でも

どうもこんにちは。九尾シナリオチームの地味なほう、内山涼介です!
好きなVBヒロインはクローフィアでっす!!

VBAの開発で、ヒーコラ言ってるイルカ氏や青木きりん君を隣で眺めつつ、この日記を書いていたりします。
順番が来たため登場せざる得なかったのですが、残念ながら、僕はVBAの開発に参加していないので、今作に関してお話しできることは少なかったりします。
まあ、話せると言っても、フローレシア可愛いよ、とか、セレナの衣装エロイよ、とかくらいのものなんですけれど。

現在、僕が担当している作品も、情報を世に出せるのはまだ先の話。
情報公開の日まで、僕は口を噤むのみです。話をしても、以前にけ~まるさんが日記で触れていたのと同じ内容になっちゃいますしね。

というわけで、今回はちょっと趣味的な話でお茶を濁させていただきます。

ちょうどこの前、鬼影さんが
『※仮面のバイク乗りシリーズとかでもそうですが、身体改造する前に洗脳しろよってハナシですよね。洗脳が先なら、失敗しても手が付けられない、なんてこたあないだろうに。(それじゃ話が始まらないのも確かなんですが)』
……と話題に出していたので、この件に関してでも。

ちょいとマニアックな内容になるので、続きは興味のある方だけがごらんになるのが良いかとー。

ではでは、お話ししましょう。
某仮面ラ●ダーシリーズにおいて、なぜ悪の組織は、身体改造する前に洗脳しておかないのか?

それは、洗脳(脳改造)には、それなりのリスクがあるからだと考察します。
洗脳を施されたと思われる敵怪人の多くは、マヌケな行動を取りやすく、急な事態への対応力もかなり劣っているように見受けられます。おそらくは、これこそが洗脳のリスクなのでしょう。
機械的に命令に従うように洗脳した結果、自由な発想・対応力が消えてしまった……というわけです。
ついでに言うと、多くの怪人がラ●ダーより弱い理由もこれなのではないかと。(再生怪人がさらに弱いのは、再生の副作用でますます脳が弱くなったためかもしれませんね)

こういったリスクがあるため、出来れば、改造人間に洗脳を施したくないというのが、悪の組織の本音なのではないでしょうか。
それが優秀な素体であればあるほど、改造人間として優れていればいるほど、洗脳はしたくない……。
実際、初代仮面ラ●ダーでは、眠っていたのをわざわざ起こして組織の存在や目的を明かしています。脳改造開始の指示も、「従うものか!」と組織への恭順を断られた後でした。もしもここで従うと言っていたら脳改造は、改造された体に合わせた調整程度で済ませ、洗脳までは行われなかったのではないかと。

そりゃあ、知能指数600、スポーツ万能の秀才なんて他にいませんもん。
洗脳して凡百な怪人なんかにしたくないですよね。
(まあ、もうちょい上手く勧誘しろよ、とは思いますが)

時々現れる、柔軟な作戦進行、戦術でラ●ダーを苦しめる怪人などは、こういった洗脳を受けず、みずからの意志で組織に参加した者であると類推できます。
こういった怪人は、地位の高い(幹部級の)怪人である場合も多いような気がしますね。もしかするとラ●ダーも幹部として運用するつもりだったのかもしれません。
科学者などには洗脳は施さず、拉致したり、脅したり、騙したりして組織に参加させている点から見ても、やはり洗脳はリスクなのでしょう。

それにそもそも、脱走される確率は実は非常に低いのです。
仮面ラ●ダーの中で、悪の組織に改造された者は意外と少なく、1号、2号、ストロンガー、スカイ、ZX、BLACK、シンの7人ほどです。
(というか平成を含むと、改造人間自体、過半数割れしていますが)
その間、怪人は数百体、戦闘員(これも一応改造人間)は数え切れない数が生産されたと考えると、なかなか少ないではないですか。
さらに言うならば、1号は開発者である博士による計画的犯行によって洗脳前に脱走、2号は1号による救出、ストロンガーは本人制作の装置によって洗脳を無効化、スカイも開発者が組織を騙して脳改造をせず、ZXは事故によって洗脳が解除され、BLACKは内部の人間による反抗……と、割とどうしようもない、滅多に起こり得ない事態ばかりです。(唯一の例外はシンでしょうか)

それら以外の怪人は一部の例外を除いて離反・脱走は滅多にありませんし、優秀な幹部怪人も多数輩出していることを考えるに、身体改造 ⇒ 脳改造 の順番もあながち間違った方策ではないかと思われます。
むしろ、脱走者をさっさと始末できなかったことのほうが組織としてダメな点でしょうね。

ところで、ショ●カーから連なる仮面ラ●ダーに登場する悪の組織は、なぜ怪人を作っているのでしょう?
戦力として強力だからというのは明らかではありますが、別に他の生物と融合させた改造人間である必要はありません。
人間として身体能力を強化しただけの、普通のサイボーグでも戦力としては十分であるはずです。
(変身能力を持っているのは、作戦の多くで隠密行動が求められるためでしょうけど)

その理由として、怪人を作るのは戦力としてアテにしているというよりは、実験を繰り返している側面のほうが強い……という説があります。
ショ●カーからデル●ー軍団までの組織の黒幕は同一人物だったのですが、それぞれの組織が製造する改造人間の種類は違います。
組織を1つ潰されてもさして気にせず、別の組織で新しい改造人間の実験を開始していた……と見ることもできるわけです。

では、何のための実験なのでしょう?
効率よく人間を戦力とするための実験ではあるでしょう。しかし、それは何のためか?
世界征服のため? では、何のための世界征服なのでしょう?
先日、スー●ー戦隊の映画を見てきて、ある考えが浮かびました。
(余談ですがこの映画、姉と2人で見てきたのですが、姉が非常に目を輝かせていたのが微笑ましかったです)

その考えとは、
地球そのものを侵略拠点とし、他の惑星に攻め込むためではないか……というものです。

仮面ラ●ダー(昭和)の世界と、スー●ー戦隊の世界は同一の世界です。
このことは『ジ●ッカー電撃隊VSゴレ●ジャー』という映画で、明確に示されています。
宇宙や別次元からの侵略者が多く存在する世界なのです。
そして、シ●ッカーからデル●ーの大首領は、宇宙人(宇宙生物?)であったようです。

つまり大首領は、他の侵略者――宇宙帝国ザンギ●ックや、大星団ゴ●マ、改造実験帝国●スのような軍団を作ってやろうという志を持って地球にやってきた、宇宙の個人だったのではないか、と。他の侵略者たちも他星の原住民や原生物を改造して戦力にしていた例があるので、それを真似しようとしていたのではなかろうかというわけです。

改造人間という侵略兵器の研究実験を繰り返し、その力を元に世界征服。
ゆくゆくは宇宙へ進出……。太閤立志伝ならぬ、大首領立志伝ですね。

べつの仮説として、
『地球がいずれ多くの侵略者に狙われることを知った善意の宇宙人が、地球を守るためには世界を統一することと強力な戦力が必要であると考え、改造人間製造技術をもたらし、世界征服を目指した。しかしその行為は、価値観の相違から、地球人の目には悪にしか映らなかった。そのため結局は滅ぼされてしまったが、仮面ラ●ダーといったヒーローたちが誕生し、それらが自分(侵略者)を倒せるほどに成長したことに満足して去っていった……』
……というものも考えたのですが、よく考えてみると、大首領傘下のブラックサ●ンやデル●ーが暴れてる頃には、別の侵略者(黒十●軍)も活動していたので、ちょっと変な話になっちゃいますね。もし地球のためだというなら、ラ●ダーを相手にしてる場合ではないでしょうし。
これはこれで、ロマンのある話だと思うのですけれどねー。

 

と、誰得な趣味の話を延々としてきたわけですが、なにが一番言いたかったかというと、
「鬼影さん、先週の夢日記のゲーム、もし作るんだったら僕にシナリオにやらせてくださいね?」ということです。
悪の組織にヒーロー活動と、特撮成分が多めな作品なら、僕以外に適任はいませんぜ、へっへっへー。

といったところで、今日はこれまで。
内山涼介でしたーっ。

 

 

※11/07/31追記

改造人間の洗脳に関してもう1つ思いついたので、せっかくなので追記します。

わざわざ改造手術を一旦中断して組織への勧誘を行うのは、幹部候補の素体に対してだけかもしれません。
幹部としての運用できる能力を失わせたくないから、脳改造前に説得し、ダメならただの怪人として運用しよう……と。
よほど深刻な事故がない場合、ここで拒否しても脱走は無理ですし、安全だと思っていたのかもしれません。
(あくまで手術の途中で拘束されてますし、拒否した直後には脳改造開始です)

つまり、以下の通り。

・組織の信奉者 ⇒ 十分な能力や、希望があれば脳改造せず怪人に
・非常に優秀な素体 ⇒ 幹部候補として改造、後に説得、応じれば幹部怪人、拒否したら脳改造して通常怪人に
・優秀な素体 ⇒ 身体改造と脳改造を一気にやって、通常怪人に(素体の能力差で、上の怪人よりは弱い)
・ただの素体 ⇒ 戦闘員に

ただ、ブラックサ●ンが、自発的に改造を望んだ人間にも洗脳を施していたところを見るに、この方式から脱却している組織もあるようです。
また洗脳技術も後年向上しているらしく、バ●ンなどはZXを洗脳した上で、事故で自我を取り戻すまでは、幹部候補として運用していました。
悪の組織も進化しているようで、初期ショ●カーの「洗脳前に改造する」という方式は、『そうするだけの理由はあるかもしれないけどダメ』な例として伝わっている可能性もあります。

組織ごとに洗脳の仕方も変化しているので、その違いを考えてみるのも面白いかもしれませんね。

“時には趣味の話でも” への8件の返信

  1. > カラカラ さん
    もしも企画として通ったら、是非ともご期待をー。
    やれるとしても数年先になりそうなのが、残念ですが……。

    やっぱり、敗北からの特訓は外せませんよね。
    特訓といえばV3というイメージですが、個人的にはライ●マン23話での特訓が印象的です。
    新必殺技が必要だとはやるレッドを仲間が諭し、技の習得ではなく、恐怖心の克服で敵を倒すという、これまた熱い話です。
    こういうテイストも盛り込んでいきたいものです。

  2. > 9-128 さん
    「生身では脳改造に耐え切れない」というのも、あながち間違いではないと思いますよ。
    脳改造の前に身体改造をする理由としては、簡潔で納得できます。
    なにより、作中で明確に答えが示されない以上は、自分が納得できる答えが正解で良いと思うのです。
    それを仲間同士で話して楽しむのも一興というものでして。

    しかし、怪人のパッチ作業とは、これは面白い発想ですね。
    九尾の人間としては、悪の組織に親近感が湧いてしまう話ですw

  3. > feiou さん
    紹介ありがとうございますー。
    ですが、実はもうすでに持っていたります。予約して買いました。
    1971と1972も、単品で所持していたりします。(こっちには挿絵がついてますよ!)

    とってもいい作品ですよね。
    読むときに、ライダーソングを聴いていたのですが、本郷さんが『彼』からマフラーと『名前』を受け取る際に、ちょうど『ロンリー仮面ライダー』が流れてきて、涙腺が緩みました。
    それも電車の中で。
    きっと周りからしたら、変な人間に映ったことでしょう。

  4. > コータロー さん

     黒松教授の場合、怪人になりたがって組織に尽くしていても改造してもらえなかったところは見てて哀れですねw
     ゴル●ムの採用基準はかなり厳しいのかもしれません。あるいは、高齢だったせいでしょうか?w

     成績優秀な小学生に軽い洗脳をほどこして教育、子供戦闘員としてラ●ダーを襲わせるという作戦がありましたが、あの作戦が成功していたら、あの子供たちは幹部になってたかもしれません。
     ジンド●マには後援会などが存在していたところを見るに、組織の信奉者や生え抜きの人間を作ろうとしているのは間違いないのでしょうね。

     余談ですが、ショ●カーって幼稚園バスをジャックしてないみたいなんですよ。意外ですね。

  5. 今回、この文章を読んで、上記作品のシナリオライターは内山さんをおいて他にないと心の奥底で理解しました。
    強化怪人に敗北→造成地での新必殺技特訓とか、入れて欲しい。

  6. 脳改造の謎は男の子なら一度は考えますよね。
    「ナマ身では脳改造に耐え切れない、手術は成功したが患者は死んだでは困るから」とか夢のないことを考えてた私はダメな奴です。

    もしかしたら脳改造後に経過を見て不具合がでたらパッチを作る係りとかも実はいたのかもしれませんね。合言葉「ロールアウト後が試合開始」みたいな。

    「大首領!『作戦で使うから美女をさらって来い』っていったらあのバカ迷わず幼稚園バスをジャックしに行きやがりました!!」
    「パッチを急ぐがよいよいよい……」
    「大首領!『年配者を誑かして社会不安を煽れ』って命令したら、女子高生をターゲットに選びやがりました!!作戦担当の女性幹部(お肌の曲がり角)がマジギレしてガン泣きしてます!!!」
    「パッチを(ry」

    とかやってたりして。悪の組織も大変かも知れません。

  7. なんという同病の香り。
    面白かったライダー小説を勝手に紹介ですー。
    普遍性がある大きな物語でした。

    仮面ライダー 1971-1973
    (原作)石ノ森章太郎/(著者)和智正喜
    単行本: 615ページ
    出版社: エンターブレイン (2009/2/16)
    言語 日本語
    ISBN-10: 4757746229
    ISBN-13: 978-4757746220
    発売日: 2009/2/16

    http://www.enterbrain.co.jp/product/mook/hobby/08395201.html

  8.  黒松教授みたいに望んで怪人になりたがる人もいたりしますから、幹部級の怪人は信奉者は組織生え抜きの人間を使ったりしているのでしょうね。
     初期作品で見られた幼稚園バスジャックや、学校制圧作戦はそういった人間を作り出すためのものだったのではないかと思っています。
     

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