旗のお話

たまには開発裏話っぽい記事をば。JUNです。
という訳で、ゲーム中に使われている旗のお話でもしましょうか。

旗の図案を考案する際、簡単なルールを設けています。女神や人間に属する国の旗は、守護する女神を象徴するワンポイントや、その国の成り立ちを記号化した幾何学的なデザインになるようにしています。

上の旗を見てすぐにジルニトラを思い浮かべた人は、なかなかのVBE好き。このユーラント連邦の旗で例えると、人間の治める７つの領邦を星で表し、守護するジルニトラを象徴するドラゴンを左上に配置しています。これで色が赤かったら共産圏の旗っぽくなりますね。
特に人間側の旗は実際にあるものをモデルにしていることが多く、そのせいで度々「地味」とリテイクがあったりなかったり。

続いてVBFからリグレットの治める北国グラーズ。
こちらは冬の国らしく寒々とした配色ですが、上半分は青空にそびえる山脈で、下半分は湖畔に映りこむ山脈を表しています。そしてヤーラルホーンに象徴されるユニコーンが描かれています。
余談ですが、この旗と同じ風景が望めるのはグラーズ南部、湖畔にあるラーグンダの街からになります。きっとグラーズでも知名度の高い観光地なのかもしれません。

さて、対する魔族側は一番力のある者が治める為、図案も統治者の外見や能力、武器などを象徴する原始的なものになっています。魔族の旗はそのまま個人を指す記号でもあるため、国の統治者が代替わりすると国旗も同時に変わるイメージですね。
以下はVBFの魔族３姉妹の部隊旗です。

フェンリルとヨルムは狼と蛇、そのまんまですね。ヘルが変化球気味で彼女の持つ「海鳴石」を左に配置していますが、なぜグリフォンが描かれているのかは謎です。

最後にギルドや組織などの団体旗です。

この旗はゲーム本編には登場していませんが、「遠望のフェルシス」でアニスが所属する獣人族通商連合の団体旗です。機神大戦前のレインディル大陸に広がるガンボ大森林にあったとされる神木を図案化したもので、通商連合が発足した際、諸外国へ旅立つ獣人族たちにとって心の拠り所になるようデザインされています。

なお、団体旗には垂れ幕状の旗も用意されています。下の右側の旗は、アニスが所属するキャラバン旗で、マタタビの花をモチーフにデザインされています。これは猫科の獣人族が共通して使っている旗ではなく、あくまでもアニスの所属するキャラバン専用で、獣人族のキャラバンは大家族で構成されている為、家紋や紋章のような扱いです。

如何だったでしょうか。たまにはこの様な側面からゲームを覗いてみるのも面白いのでは？と思い、今回の記事になりました。
どこまで需要があるか分かりませんが、機会があればまたこんな感じの記事を上げたいと思います。

ではでは。