巨大生物じゃ!

「楓と」
「ルナの」
「「お化けコーナー!!」」

「というわけで、わしがナインテイルのあるてぃめっとなマスコット、楓じゃ」
「紹介。私はルナ。デュアルテイルの輝かしいマスコット」
「さて、今日はごーるでんうぃーくが明けて最初の月曜日なのじゃ。面倒くさいのう」
「面倒。でも仕方がない」
「うーむ、仕方がないことは分かっておるのじゃが……あー面倒くさい面倒くさい、息をするのも面倒くさいのじゃ」
「発病。所謂それは五月病というもの」
「ちょっと気分転換に、ごーるでんうぃーく中に出会った連中の写真でも眺めるかのう」
「写真。それは良い。私も一緒に眺めよう」

 
 

「ではさっそく、休み中に出会った面白い奴その1じゃ」
「玄武。私たちが休憩していた岩山が。実は亀の甲羅だった」
「はやてが亀に仰天してひっくり返ったときは爆笑したのう」
「爆笑。その後は甲羅に登ってピクニック」
「この玄武、普段はなんじゃったか、ばるはらだかなんだかの門番をしているらしいのう」
「門番。この硬い玄武を倒すのは骨が折れそう」
「とにかく堅そうで、強そうじゃったなあ。」
 
 

「写真。次は青龍」
「でっかい龍じゃったのう。出会いがしらに食料と間違えられて食われかけたときには大爆笑したのじゃ」
「唖然。龍に食べられて大爆笑で済む楓は凄い」
「わははは、ドリフみたいじゃったろう?」
「阿呆。さすがの私とはやても。あの時は笑えなかった」
「いやしかし、あやつの雷は凄かったのう。あんな広範囲の雷、紗代ですらそう簡単には落とせんかったぞ」
「門番。青龍もヴァルハラとかいう国で番をしているとかなんとか」
「鱗も硬かったし、あれと戦う輩は骨が折れるじゃろうな」
 
 

「白虎。巨大な獣」
「うむ、まさかルナの持っていた地獄ノネズミでこんな大物が釣れるとは思わなかったのじゃ」
「所謂。猫科動物の性というもの」
「まあ、じゃれてただけのようじゃったがな。あんな巨大な生物にあの速さで本気で襲われたら、わしらとて1ターンもつかどうか」
「疑問。1ターンとは?」
「最近は6人一組で殴りあう遊びが流行っているとかいないとか。師団ごっこというらしいぞ」
「物騒。そんな遊びは流行るべきではない」
「そういえば白虎もばるはらにおるんじゃったか。今度会うときはまたたび酒でも持っていってやろうかのう」
 
 

「最後。朱雀。巨大な鳥」
「鳥じゃな。なんとも真っ赤な炎をまとった鳥じゃったのう」
「鳳凰。不死鳥。朱雀。色々属性が混ざっている模様」
「うむ、それに関してはVB世界はそういう世界なのじゃと偉い人が開き直っておったぞ」
「偉人。いわゆるディレクター」
「しかしまあ、はやてが餌と間違えられて食われたときは大爆笑じゃったな。出会いがしらに巨大生物に食われるとか、コントか!」
「………沈黙。私はノーコメント」
「社屋に死んでも炎の中から復活する鳥の漫画があったが、朱雀もそのような能力なのかのう」
「輪廻。転生。世界の不思議」
「今度出会うときは、ちょっくら羽毛布団の材料として羽根をいくらか頂いていこうかの」
 
 
 
「以上。ゴールデンウィークの思い出」
「世の中にはまだまだ会ったことのない不思議な生物がたくさんいるのじゃな」
「広大。世界はまだ広い」
「しかし、わしとて神の端くれ。もっと沢山食べて、四神のように巨大な存在にならねばならんのう」
「否定。あんな巨大な楓、いるだけ迷惑」
「失敬な。まあさすがに、あそこまで巨大になりたいとも思わんが、もっと沢山食べねばならんのは確かじゃな」
「暴飲。暴食。所謂。いつもの楓」
「うむ! 五月病になど負けずに、いつもどおりの食っちゃ寝をせねばならんのじゃ!」
「粗食。たまには食事を控え――」
「そうと決まれば肉を食べにいくのじゃ!! 行くぞルナよ!!!」
「混乱。なぜ私も肉を食べねばならないのか。行くけれど」
「とやかく言わずに肉を食べて五月を乗り切るのじゃ。ゆーざー諸君もたんと肉を食うのじゃぞ。じゃあの!」