「ルナよ、たまにはわしらも会社にこもってばかりでなく、色々と遊びにいかぬか」
「億劫。寒い。楓一人で出かければいい」
「ルナは全然わかっておらんのう。
良いか、今日は聖ばれんたいんでーなのじゃぞ」
「大方。楓は遊びに行った先で。チョコレートをもらいたいだけ」
「なんじゃ、分かっているではないか。ならば説明はいらんな、さっさと出かけるのじゃ」
「甘味。仕方ない……出かけることにする」
「というわけで、浮遊樹大陸なんとか汁、までやってきたぞ」
「訂正。浮遊樹大陸ユグドラシル。
デュアルテイル新作、『VenusBlood-FRONTIER-』の主な舞台。空に浮かぶ大陸」
「うむ、そうとも言うのう。
ここにはオモロな連中がうじゃうじゃいるという話じゃから、さっそく会いに行くのじゃ！」
おでん「ん？ ……誰じゃ、そなたら」
楓「ほうほう、バレンタインの旅の初っ端は新手の女神連中か。なかなかにハイカラな格好じゃのう」
ルナ「女神。相変わらず、原画とグラフィッカー泣かせの衣装」
トール「ちょ、いきなり来てメタ発言するなよ」
フレイヤ「バレンタインの旅ということは、もしかしてチョコレートが欲しいのかしら？」
楓「うむ、バレンタインといえばチョコレートがつき物じゃ」
リグレット「では、お近づきのしるしにこの特製ホワイトチョコをプレゼントしましょうか」
ティルカ「今は忙しいのだけど、また遊びにいらっしゃい。次はもっとゆっくりお話しましょう」
ルナ「感謝。会議の邪魔をして申し訳ない」
楓「チョコレートげっとじゃぜ！」
ルナ「甲板。ここは、VBFの主人公ロキの所有する。『祈る乙女号』の上」
楓「残念ながらロキとかいう若造はおらんようじゃのう。その代わり、変な連中が甲板にズラリと並んでおるが」
ガロードランサー「私達はロキ様に仕える忠実な近衛部隊よ。どんな敵だろうとロキ様には触れさせない」
ファントム「私達が揃えば……どんな相手もイチコロです……」
インプ操縦士「ってーか、オマエ等こんな場所に何の用だ？ 賊か？」
楓「わしらはこれこれこういうものじゃ。チョコレートをもらいに来たのじゃ」
般若武者「なに！？ ち、血夜故霊賭？！ その禍々しい物は一体何ぞ？！」
ルナ「否定。チョコレート。カカオ豆から作った。甘くて美味しいお菓子」
黒騎士「なんだ……菓子か。すまないが私達はそのような物は持っていない」
ワームクイーン「あ、お菓子は無いですけど食用の蟲ならありますよ？ ホラ（ウネウネ）」
楓「さ、さすがにそれはいらんのじゃ！ ……む、そこにいるのはリリシワ！ いやリリシアではないか！」
コボルドエンジニア「な、なんですワ！？ そんな名前知らないですワ」
ルナ「空似。リリシアよりも胸が大きいし。コボルド違い」
楓「なるほど、言われてみれば全然似とらんのう。おっぱい大きいしの」
コボルドエンジニア「セ、セクハラですワっ！」
ルナ「迷子。ここはいったいどこ？」
フェンリル「あぁら、こんなところに迷子の子猫ちゃんがいるのね」
ヨルム「こっちには狐もいるよ！ 美味しそう！」
楓「ぬおお、わしらは食ったら美味じゃが毒があるのじゃ！ 食べてはいかんぞ」
ルナ「説明。実は。かくかくしかじか」
ヘル「そうか。チョコレートならば、たしかフェンリルが……」
フェンリル「しょうがないわねぇ。ホントはロキちゃんに取っておいたんだけど……
（おっぱいの谷間から板チョコレートを取り出して）はい、これあげる」
ルナ「豊乳。微妙にチョコがとけかかっているのが気になるけれど、これを挟めるなんて、すごい」
ヨルム「う゛……フェンリルおねーちゃんすごい……。
け、けど！ あたいは“はってんとじょー”なんだからっ！ これからなんだからっ！」
楓「まあまあ、落ち着くのじゃ。とにもかくにも、チョコレートゲットだぜ！じゃ！」
楓「おうおう、よくわからん場所に来てしまったのう」
ルナ「天幕。そして背後にはなにやら巨大な人影」
スルト「ほう……、世界の外からとは、意外な客人であるな。その無礼、今宵だけは特別に許してつかわす」
楓「なんとまあ、巨大なじっさまじゃな」
ルナ「説明。実はこれこれこういうわけで。チョコレートを求めている」
スルト「クク、詮無きことよ。魔族の血を固めた菓子でよければいくらでも持ってゆくがよい」
楓「ぎゃあ！ そんなもん食べたらわしらが悪堕ちしちまうのじゃ！ というかそれはチョコレートではないので遠慮するのじゃ」
スルト「ふむ、まあ良い。用が済んだならば、余の気が変わらぬうちに立ち去るが良い」
ルナ「撤退。ここは危険なようなので。早々に帰るが吉」
楓「仕方ないのう。ではドロンじゃ」
スルト「……面妖な輩どもよ」
「というわけで、今日の収穫は女神のチョコとフェンリルのおっぱいチョコだけじゃな。うめえうめえ（バクバク）」
「没収。いきなり両方とも食べるのは駄目。私の分は残しておくべき」
「ぐぬぬ、仕方ないのう。まあよい、来年こそはもっと沢山チョコをもらうのじゃ！」
「疑問。本来はマスコットがチョコを配る側なのでは……？」
「…………。さて、今日はここまでじゃ！ チョコ食って寝るのじゃ！」
「同意。疲れた。おやすみなさい」
「ユーザーの諸君もチョコ食べ過ぎないように気をつけるんじゃぞ！ じゃあの！」