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マーヤの後頭部に手を添え、ひょいと持ち上げるようにベッドへと寝かせる。

【アベル】
「それじゃ、マーヤ。
  次は、何をして欲しい?」

囁く問いに返ってきたのは、言葉ではなく動き。
眼を細め、僅かにあごを上げてマーヤは唇をそっと差し出した。

【マーヤ】
「ん……、ちゅ……ふぅ……ん、ふぁ……っ、あぅ、
  くふ……っ、んぅ……っ、ちゅ……ッ」

小さな唇についばむようなキスを落とし、そして次第に深く重ねた。
最初はおっかなびっくりにキスを受け入れたマーヤも、
すぐにその感触に酔ってゆく。

【アベル】
(この甘い匂い……龍息香か?
  頭の奥が痺れるみたいだ……)

耳に届くマーヤの切ない声と、甘く暖かい吐息。
すがりついてくる小さな手が、アベルの興奮を加速させてゆく。

【アベル】
(……しかし、想像以上に視覚にクるモンがあるなぁ。
  世界に向けて土下座したくなるっつーか……)

小さな身体を震わせ、頬を紅潮させたマーヤが切なげな声を漏らす度に、アベルの中の価値観が揺らぐ。
感情ではマーヤを愛しいと思うし、色々なことをしたいという欲望も確かに存在する。

だが、理性の部分がどうしても良心を突いてくるのだ。
今こうして、とろけた瞳でキスを受け入れているマーヤを見ていると、
認めてはいかん一線がそこに横たわっているように思えてしまうのだ。

【アベル】
(ここまで来て止める気もサラサラ無いけど……。
  俺って案外常識人だったんだなぁ)

【マーヤ】
「アベルさぁん……もっと、もっとたくさん……キスして下さい……っ。
  もっと……ぎゅってしてえ……」

求められたので、アベルは1秒もためらわずに望みを叶えてやった。

抱きしめ、頭を撫で、背中を愛撫し、小さな桜色の唇を己のそれで甘噛みし、わざと音を立てて吸う。
マーヤが肩を振るわせ、甘く目を潤ませる様を、心ゆくまで楽しんだ。

【アベル】
(……あれ?
  ま、いいか……マーヤ可愛いし)

いいのか。
さっきまでの良心の痛みは幻か貴様。

【マーヤ】
「アベル……さん?
  ぁ、手……中に入れちゃ……ぁあ……ッ」

心理的ブレーキがブチ折れたアベルは、あとは男としての使命感とエロス欲求に従い、
マーヤを全力で愛しにかかる。

制服の裾に手を差し入れて太股を愛撫すると同時に、片手で器用にボタンを外してゆく。
弱く手が押しのけてくるが、その指を口に含んで舌でくすぐってやると、たちまち抵抗は止んだ。

【マーヤ】
「ぁ、あの……えっと……ひゃんッ!?
  アベルさん、あっ、ふぁっ、きゃふ……ッ!
  やぁ、跡……残っちゃ、ひあん……ッ!」

マーヤに羞恥の暇も与えぬように、アベルは愛撫を間断なく続ける。
さらけ出された細い首に吸い付き、白い肌にキスマークを散らす。

【アベル】
「ホラ、下着も隠さないで、マーヤ。
  可愛いんだから、見せても大丈夫だって」

さりげなく身体を股の間に入れて、マーヤが足を閉じようとするのをブロック。
可愛らしい下着を見物する。

【アベル】
(随分布の面積が少ないパンツだな……。
  ああ、尻尾があるからか……!
  素晴らしい進化だな!!)

心の中で喝采を上げると、マーヤが不思議そうな顔をしたので、慌てて表情を引き締める。

【アベル】
「マーヤ、他にして欲しいことある?
  それとも、もうお任せにしちゃうか?」

【マーヤ】
「ええと……その、もういっかいキスしてくれたら、
  あとはお任せで……んぅっ、ちゅっ、ふぁ、あぁ、
  んんむ……っ、ちゅ……れろ……んん……っ!」

皆まで言わせず、アベルはマーヤの唇を深く奪う。
歯茎をなぞって力を抜かせると、真珠のような歯列を割り、舌を口中に侵入させる。

小さな舌を探り当て、ノックするようにつつくと、
マーヤもおずおずとノックを返す。
アベルはマーヤの頭を抱き寄せ、髪を優しく撫でながら舌をゆっくり絡めていった。

【マーヤ】
「ちゅ……んむ、れろ……ぷぁっ、ふぁ……んっ、
  ちゅぅ……ちゅっ、アベ……ル、ひゃぁん……っ、
  れろ……んむ、ふぅんっ、んん……ッ!」

何度も舌を絡ませ合うに従って、マーヤの目に淫蕩の霞がかかってゆき、
積極的に舌を絡ませるようになる。

水音を響かせ、二人はむさぼるように互いの唾液を飲み込み、口中を愛撫し合う。

その間にも、アベルは片手でマーヤのワイシャツのボタンを外し、
スリップに包まれたささやかな膨らみに手を伸ばす。

【アベル】
(……ああ、ちゃんと柔らかいんだなぁ……。
  それに……ちゃんと感じてくれてる)

慎ましい膨らみは、指先が僅かに沈み込むだけで骨に触れてしまう。
けれど、柔らかさは何ら遜色がない。

乳首だって切なく尖り始め、アベルの愛撫に応えようとしてくれていた。

【マーヤ】
「ちゅぅ……ッ、ふぁ、あ、アベルさん……っ、胸、
  ちっちゃいから……あまり……触っちゃ……駄目です……ッ。
  恥ずかしぃ……!」

マーヤは酷く恥じらうが、アベルとしては指先に感じる柔らかさの正体を目にしたくて仕方がない。

【アベル】
(それに、コンプレックスだというなら……目一杯
  愛してやって、払拭してやらねば……!!
  それが俺の使命……!!)

大分歪んだ使命感に突き動かされ、
アベルはマーヤのワイシャツのボタンを一気に外し、スリップをまくり 上げる。

【アベル】
(偉大なる乳神よ、俺は新たなる階梯(かいてい)へと
  ステップを進めたようです……!
  ぶっちゃけ、小さいのもOKです、俺……!)

荒くなった息遣いの向こう、
上下する慎ましい膨らみを 隠そうとするマーヤの手をやんわりと押しとどめ、
そっと手を伸ばす。

【マーヤ】
「ふ、ぅん……、はぅ、あっ、アベル……、さっ、
  くぅん……、あはぁ……っ!
  やぁっ、先っぽ、くすぐっちゃ……やぁ……っ」

嬌声を上げて身をよじるマーヤだが、嫌がる言葉とは裏腹に、
胸を反らしたせいでアベルの手に胸を押しつける動きになってしまう。

【アベル】
「うーん、やーらかくて気持ちいいし、こんなに可愛い
  のになぁ……。
  今は恥ずかしがらなくていいと思うけど?」

【マーヤ】
「恥ずかしがらないなんて……無理、ぁっ、くぅんっ、
  ふぁあ……ッ!
  あぁ……ッ、きゃぅんっ!」

【アベル】
(うん、やっぱり言葉よりは態度だよな……!
  男なら黙って行動あるのみ……ッ!!)

指先に意識を集中し、マーヤの乳房を優しく撫で、快感を引き出してゆく。
肋骨をなぞり、脇をかすめ、円を描きながら先端へと指を滑らして近付ける。

マーヤの肌はしっとりと汗に濡れ、
アベルの指もよく滑り、的確に快楽を刻んでゆく。

【マーヤ】
「ぁ、はぁッ、きゃぅ……ッ、あぁ……ッ!
  ひっかいちゃ、くぅんッ、はぅ……ッ!
  あっ、んむ、ちゅ……ぅ、れろ……っ、ふぁ、ん、
  ちゅ……っ」

健気に存在を主張する桜色の突起を、
優しく爪でくすぐるように刺激すると、
マーヤは面白いくらいに声を高くして喘ぐ。

酸素を求めて開かれた口からわななく舌が突き出され、
その鮮やかな朱に惹かれたアベルは再び唇を奪う。
すがるように伸びててくる舌を吸い、己のそれと絡め、
更なる快楽を引き出す。

キスの間も胸への愛撫を続けているため、
マーヤの息はどんどん荒くなっていき、
時折身体を小さく跳ねさせている。

紅潮した頬の彩られ快楽にとろけたマーヤの表情は、
普段とのギャップもあって、ぞくりとするくらいに蠱惑(こわく)的だ。

【アベル】
(こんな小さくても、ちゃんと女の子として感じられ
  るんだよなぁ……)

というか、マーヤが痴態を晒す原因を作ったのは、誰でもないアベルだ。
先程から、何か越えてはいけないを全力で踏み越えて しまっている自覚はある。

あるのだが……。

【アベル】
(マーヤが喜んでくれてるからいいよな……!!
  新しい価値観に目覚めるのも悪いことじゃないし!)

人として間違った納得をカマして、
アベルはすっぽりと口中に入ってしまいそうな小ぶりな乳房にむしゃぶり つく。

【マーヤ】
「ぁひっ、きゃう……ッ、くふっ、うぁ……ッ!
  あ、やらぁっ、舌ぁッ、熱ぅ、ああッ、吸っちゃ、
  らめれ、はきゅう……ッ!」

吸い上げ、舌でねぶり、乳首を尖らせた舌先でくすぐる。
口の中で震えて逃げる乳首を、歯で甘噛みしてやると、
溜まらずマーヤがアベルの頭を抱きしめた。

【アベル】
(頭の動きを止めても無駄なんだけどなぁ……)

それでも、押しつけられた胸の柔らかさを頬で堪能しな
がら、マーヤの下半身へと手を伸ばし――、

【アベル】
「……ぅおッ!?」

ぐちゅりと、指先に湿った布の感触が来て、アベルは思わず声を漏らす。
視線をマーヤの下半身に向ければ、そこには愛液で濡れ そぼった下着が映る。

【マーヤ】
「ふぁあ……っ、はぁっ、あぁ……っ、くぅん……。
  なにこれ……身体……熱くて……おかしいです……」

下着を通して溢れる愛液は、ぴったりと肌に張り付いてしまっている。
秘所に張り付いた薄い布地の向こう、
紅潮する肌の色が透けていて、酷く扇情的な見た目だ。

だが、いくら何でもこれは濡れ過ぎのような気がして、
少々心配になってくる。

【アベル】
「マーヤって……いつもこんなに濡れる?」

【マーヤ】
「……はぁ……っ、んぅ、わ、分からない……です。
  こういうこと……初めてで、ぜんぜん……っ、ふぁ、
  はぁ……、はぁ……」

【アベル】
(ううむ……まぁいいか。
  濡れやすい体質なんだろう、多分)

試しに指で秘裂の上をなぞると、
水音と共に布地が指に引っかかり、秘裂に布が食い込んだ。

【マーヤ】
「きゃぅ……ッ! あ、あぁあッ、ひぁあ……ッ!
  身体、ぴりぴり……しちゃいます……ッ!
  ふぁんっ、くぅッ、ああ……ッ!!」

何度か秘裂の上をなぞってやるだけで、
新たな愛液がとぷりと染み出して、下着を濡らしてゆく。
愛液の流れはすでに尻尾にまで回っていた。

【アベル】
「布が張り付いて気持ち悪いだろ?
  これ、取っちゃうな?」

反射的にマーヤが横に首を振ったように見えたが、敢えて見なかったことにしてショーツに手を伸ばす。
弱々しく足を閉じようとするが、アベルの身体が入り込んでいるのでそれも果たせない。

背翼や尻尾が力無く叩いてくるが、くすぐったいくらいで逆に興奮してしまう。

抵抗空しく、マーヤのショーツはあっという間に抜かれてしまい――、

【アベル】
(うぉ……見事に一直線だな……)

下着の下に隠されていた秘裂は、あまりにシンプルな一本のスリットだった。
身体の小ささも相まって、まるでミニチュアのように見える。

色もパールピンクを僅かに濃くしたような色で、
性器とは思えないほど可愛らしい色味だ。

しかし、愛液に濡れて時折ヒクつくその場所は、
まごうことなく女の子だった。

【マーヤ】
「あんまり……見ちゃ……やです……。
  ふぁっ、い、息を吹きかけるのもっ、くぅんッ、
  ああっ、きゃぅ……ッ!!」

風に晒されただけでも快感が走るのか、マーヤはどんどん息を荒げさせてゆく。
汗を浮かせた白いおなかが上下する様が淫靡で、アベルはへそに溜まった汗を舌先ですくう。

【マーヤ】
「ぃひゃぁッ、おなかの奥、響いて……ぇッ、あふ、
  ひぁん……ッ!
  あひ、下、触っちゃ、あっ、ああぁ……ッ!?」

舌先でへそから胸までをなぞりつつ、指で秘裂を直接刺激してやる。
誰も触れたことのないそこはきっと敏感で繊細だろうから、優しく優しく、壊れ物を扱うように。

【マーヤ】
「アベル……っ、さんの……ッ、指がぁ……ッ、あッ、
  ふぁあっ、くぅッ、きゃう……ッ!!
  やぁ……ッ、入って……き、痛ぅ……ッ!」

ほんの少し指先が潜り込んだだけで、マーヤは悲痛な叫びを上げた。

【アベル】
「悪い、マーヤ。
  ちょっと急ぎ過ぎたな……」

名残惜しくはあるが、アベルはマーヤの秘裂から指を 引き上げ、
肩で息をする彼女の腕を撫でながら、頭を抱き寄せる。

髪の毛を優しくかき混ぜ、角をくすぐり、頭頂部に口付けを落としてやると、
マーヤはむずがるように額をアベルに擦りつけた。

【マーヤ】
「ごめんなさい、大丈夫……です。
  だから、もっと……して下さい……。
  ちゃんと、最後まで……」

切なげに息を詰めながら、そんなことを言ってくるマーヤに、アベルの胸が詰まる。

【アベル】
「マーヤ、そうやって可愛いこというと、俺もガマン
  出来なくなっちゃうぜ」

冗談めかしてアベルの言葉に、マーヤは笑みを深くして頷く。
ゆるりと身体から力を抜き、身を任せるように己の全てを晒してくる。

【アベル】
(ああもう……!
  理性保つの大変なんだぞ……!!)

今まで保っていてアレなのだから、キレたらどうなるのか想像するだに恐ろしいが、
マーヤがこの手の行為に慣れていないのは明白だ。

【アベル】
(マーヤのことを考えて、彼女が辛くないように、
  痛みなんて与えないように……なら……!)

アベルはマーヤを安心させるべく、笑みを浮かべて首肯1つ。
おもむろに、マーヤの秘裂にむしゃぶりついた。

【マーヤ】
「ふええ……ッ!?
  ど、どこに顔を……っ、ひぁあッ!? し、舌、
  そんなところ……舐めちゃ、やぁ、き、汚い……、
  ふぁあっ、ひぅッ、あはぁ……ッ!!」

【アベル】
(指よりも舌の方が痛みは少ない……!!
  完璧な気遣い……!!)

その結論はどうかと思うのだが、事実、
マーヤは羞恥こそ強くなったものの、痛みは感じていないようだ。
アベルの舌の動きに反応して、嬌声を上げて身体を跳ねさせている。

秘裂を舐め上げ、愛液を舌に絡ませて秘洞へゆるりと差し込む。
だが、舌すら侵入できないほどに、マーヤの秘裂は固く閉じられていた。

【アベル】
(もっとほぐさないとダメか……。
  なら……!)

指で秘裂を広げると、パールピンクの秘唇の奥に、濃い桜色の内部が覗く。
呼吸に合わせてヒクつく秘肉からは、とめどなく愛液が 溢れ出していた。

【マーヤ】
「ぃ、ひッ、ひぁあ……ッ!!
  吸っちゃ、あふッ、やぁ……、音……、聞こえ、
  ぁああ……ッ、アベル、さ、アベ……ッ、ル、あ、
  あくぅ……ッ!!」

マーヤの嬌声のトーンが上がり、愛液の味が濃くなって ゆく。
頭を無意識に押しのけようとしているマーヤの指が、
髪をかき混ぜてくるのが心地いい。

舌を差し込んでいると、マーヤの秘壁がびくびくと 震え、
さざ波のようにざわついているのが伝わってくる。

【アベル】
(もうそろそろ……かな?)

【マーヤ】
「ひぁっ、きゃぅ……ッ、あっ、ふぁ、あっ、ああッ!
  あっ、ああっ、あああ……ッ!!
  あたま、白く、ああ、これ、なに……ッ!?
  ひぁあっ、あっ、あああああ……ッ!!!」

びくりとマーヤの身体が大きく跳ね、そして――。

【マーヤ】
「ふああああぁ……ッ!!!
  ああっ、いやぁっ、これッ、なにッ、ああっ、あっ、
  あああああ……ッ!!」

びくびくとマーヤの身体が痙攣(けいれん)し、秘裂から愛液がしぶく。
それはアベルの顔を濡らし、シーツにも大量に飛び散る。

【マーヤ】
「ぁあああっ、あっ、身体、跳ねちゃう……ッ!
  止まら……ない、ひぁ、ああぁ……ッ、くぅんッ、
  アベル……さぁん……ッ!
  あッ、ああ……ッ!!」

初めての絶頂に振り回され、マーヤは断続的に身体を
跳ねさせ続ける。
アベルはマーヤの手を握り、頭を抱いて髪を撫でてやる
が、絶頂はなかなか収まらない。

【アベル】
(すげえ感度だな……。
  初めてだからなのか、それともマーヤが敏感なのか
  分からないけど……)

小さな身体が跳ね、嬌声が漏れるたび、秘裂からは愛液が吹きこぼれ、シーツを濡らしてゆく。
マーヤが落ち着いたのは、それから数度の呼吸を経てからやっとだった。

【マーヤ】
「ぁ……、はぁ……ッ、ぁあ……ッ、アベ……ル、
  さん……?
  わたし、一体、どうしちゃったん……です……か?
  あたま白くなって……すごく……気持ち良くて……」

【アベル】
「マーヤが、こういうことで気持ち良くなれるって
  証明だよ。
  初めてだから辛かったかも知れないけどな。
  今日はここでやめとくか?」

マーヤの息は荒く、全身からくったりと力が抜けてしまっている。
酸素を吸おうと大きく開かれた口からは唾液がこぼれ、
絶頂の激しさを物語っていた。

この姿を見ていると、ここから更に本番に突入するのは流石にどうかと思ってしまうアベルである。
……今までの行為もどうかと思うが。

【マーヤ】
「……そんなの……ダメです……。
  最後までしてくれなきゃ……嫌です。
  わたしは、アベルさんと……一緒になりたいんです」

力の抜けた指が、それでもアベルの指をつかんでくる。
絶頂の余韻が続き、夢見るような瞳をしていても、
マーヤはアベルを真っ直ぐに見つめ、求めていた。

【アベル】
(……またバカなことを言っちまったなぁ……。
  マーヤはこんなにも俺を求めてるのに。
  臆してるんじゃねえよ、俺のバカたれが……!)

内心で自身の弱気を恥じ、アベルはマーヤの頬を優しく撫でる。
その感触に、マーヤは本当に嬉しそうに眼を細めて頬ずりしてきた。

【アベル】
「……分かったよ、マーヤ。
  マーヤの初めて、もらうな?」

ゆっくりと頷くマーヤに一度口付けて、アベルは自分自身を取り出した……。

 
 


 
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