時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼女たちは自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高の行為。
この行為こそが、現代マスコットに平等に与えられた最高の癒し、と言えるのである。
楓「というわけでルナよ」
ル「疑問。気づけば。いつもと違う。冒頭文章と。見知らぬ。街並み」
楓「どうやらここはギアドラ2の舞台となる、カルナスの街じゃな。それよりも、なんだか腹が減らんか?」
ル「空腹。言われて見れば。なんだか。おなかが。空いてきた」
楓「む? 何だか妙なBGMが聞こえた気がするが……まあよいか! さっそく、そこら辺の見知らぬ店にでも入ってみるのじゃ!」
ル「賛成。たまには。いつもと毛色の違う。食事も。良いだろう」
楓「しまった、探索者御用達の店じゃったか。わしら浮いておるぞ」
ル「座席。一般市民が。いないこともない。私たちも。気にせず座ってみよう」
楓「そうじゃな。えーと、なになに?」
ル「品物。壁に。メニューがかかっている」
楓「なになに? パワーステーキ、金色猪カレー、女神の祭典食……随分色々とあるのう」
ル「目移。普段。食べられないものが。並んでいて。迷ってしまう」
楓「うーん、やはりここは、手堅くサラダを前菜にして、その後に肉……いやしかし、魚も捨てがたいのう」
ル「思案。せっかくだから。おつまみも欲しい」
楓「最後は汁モノで締めるのが王道、となると……」
ル「決定。やはり。串ものは。外せない。あれと。これと。それと。あれにしよう」
楓「わしも決定したぞ! やはりわしは魚で攻めるのじゃ!」
ル「発表。では。先に。楓から。注文すると良い」
楓「まず、前菜は女神の奉納食じゃ。前菜というにはやや豪華じゃが」
ル「正直。あまり。おいしそうには。見えない」
楓「どうやらこれは、料理を奉納するというよりも、新鮮な食材をそのままに奉納したもののようじゃな」
ル「咀嚼。魚の目玉だけ。少し貰おう。もぐもぐ」
楓「神の加護がありそうな料理じゃな。これを食えば、『金運上昇効果』があったり、『不死族からのダメージを軽減』できたりしそうな気がするのじゃ」
ル「佃煮。その横の。これまた。美味しくなさそうな。ものは?」
楓「失敬な、これは忍者なら皆食べている佃煮じゃぞ! わしが仔狐だった頃は、陣馬や朱火も食べておったぞ。さすがに、姫である紗代は食べておらんかったが」
ル「忍術。これを食べれば。脚が早くなったり。指から糸が出たり。身体が透明になったり。する?」
楓「さすがにそれはなかろ。強いて言うなら、『死ににくくなる』だとか、『幸運に恵まれる』だとかはあるかもしれんが」
ル「残念。私も。忍術を。使ってみたかった」
楓「お次はルナの前菜と付け合せじゃな」
ル「前菜。七色彩りサラダ。モッツァレラチーズと。トマトの組み合わせが。逸品」
楓「名前はやや変わっておるが、前に見たことがあるのじゃ。トマトとチーズは一緒に食べるんじゃろ? ンまぁーいっ!! 味に目醒めたァーっ とか言うんじゃろ?」
ル「過剰。ロキや蜂須賀ではあるまいし。そこまで感動はしない」
楓「む、そうか。んで、それは食べたら肩こりが治ったりはするのか?」
ル「効能。肩こりが。治った。気はしないけれど。なんとなく。『金運がものすごく上昇』した気がする」
楓「ふうん? 不思議な食べ物もあるもんじゃな。んで、付け合せはなんじゃ? ゲソ? 触手? どっちなんじゃ」
ル「勿論。触手のゲソ焼きというからには。触手のゲソ焼き。味も。魔界で。良く親しんだ味」
楓「魔界の味覚はよくわからんのう。何か、変わった効能とかがありそうじゃな」
ル「効能。なんとなく。今なら。『変異生物に対して非常に有利に戦える』気がする」
楓「なんじゃい、変異生物って……」
楓「わしのメインはこれじゃ! モーニング薬膳」
ル「質素。楓のことだから。もっと。ガツガツと。ボリュームのあるものを。食べるのかと思った」
楓「失敬な、わしはこれでも稲荷の眷属じゃぞ。なんだかんだで主食は和食なのじゃ」
ル「疑念。普段から。なんでも食べている楓が。言うことではない。でも。薬膳料理は。確かに美味しそう」
楓「もぐもぐ、美味い! モーニングと言うだけあって、これを食べれば、その日一日は『毒に対抗』できたり『麻痺に対抗』できたりしそうじゃ」
ル「成程。理屈はよくわからないけれど。それは確かに。朝食向き」
楓「さて、そして締めの味噌汁じゃが……」
ル「奇妙。これは。和食というより。魔界で見たことが。あるような。ないような」
楓「そもそも、モーニング薬膳に味噌汁がついておるのに、わしは何故こんなものを頼んでしまったのか」
ル「興味。味などは。どんな感じなのか」
楓「どれどれ……。むむ!? こ、これは!!? 何か漲ってきたのじゃ!!」
ル「何事?」
楓「た、例えるなら『やたらとクリティカルが強くなる』とか、『やたらと死ににくくなる』とか、そんな気がするのじゃ!」
ル「不明。楓は。一体。何を食べてしまったのだろうか」
ル「主食。私のメインは。猟師伝統串焼き」
楓「ルナは串ものが好きじゃのう。っていうか、これメイン料理なのか?」
ル「串焼。いくら食べても。飽きない。もぐもぐ」
楓「シンプルに美味そうじゃな」
ル「美味。なんとなく。『自然の力に耐えられる』ようになった気がする」
楓「む? 何を言ってるのかようわからんが、なるほど」
ル「最後。締めは。魚料理にしてみた」
楓「なんか、変な料理じゃな」
ル「奇妙。魚なのに。水ポチャ煮というのも。良くわからない。あと。見た目が。おかしい」
楓「これは食べて良いものなんじゃろうか……」
ル「当然。料理なのだから。食べてよいに。決まっている。もぐもぐ」
楓「あー……食ってしもうた」
ル「水煮。隠し味で。脳みそに良い。竜の成分が。入っているらしく。何やら。魔力が。沸いてくる」
楓「脳みそに良い竜ってなんなんじゃ」
ル「効能。今の私なら。『どんな術でもうまく使いこなし』『魔力が漲り』。まさに。叡智の猫又として。君臨できそうな気がする」
楓「そうかそうか。水には気をつけるんじゃぞ」
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楓「ふ~、食べ過ぎてしまったのじゃ」
ル「満腹。カルナスの料理は。何かと。薬効や。効能が。凄いものが多い」
楓「聞くところによれば、冒険者の中には自分のギルドに台所をつくって、そこで料理を手作りしている連中もいるらしいのう」
ル「台所。もしかして、ロスターたちも?」
楓「おそらくは、ギルドメニュー内に『厨房』コマンドがあって、食材さえあればそこで料理を作れるシステムになっているのじゃろうな」
ル「成程。パーシィのような。料理上手がいれば。彩りサラダから。デビル味噌汁まで。なんでも作ってもらえそう」
楓「デビル味噌汁をパーシィが作っているのかどうかはわからんがのう」
ル「帰還。そうこう話しているうちに。いつもの九尾社屋に。戻ってきた」
楓「ただいま~っと。さて、それじゃいつものとおり、さくっとお知らせだけしておこうかのう」
ル「告知。現在の。お知らせごととしては。何が?」
楓「先週と同様、引き続き『スタジオ九尾作品 全DLタイトル半額セール』が開催中じゃ! 30日までやっておるから、過去の作品に興味があるならば今のうちに手を出してみるのもよいかもしれんな」
ル「了解。他には?」
楓「これまた先週と同様、『ギアドラ2の公式通販予約』を楓通販にて受け付け中じゃ! こちらは一応27日までじゃが、その前に数量が無くなり次第受付終了なので注意じゃぞ」
ル「成程。他には?」
楓「えーと、そうじゃそうじゃ。今週の20日(金)に開催される、『美少女ゲームフェア キャララ!!』にて、『Venus Bloodシリーズ アクリルキーホルダー Season2』がガチャ販売されるそうじゃぞ」
ル「値段。通販で購入するより。現地で購入したほうが。お得。これは。要チェック」
楓「要チェックじゃな。で、今週はこんなところかのう?」
ル「了解。では。私たちは。おなかもいっぱいになったことだし。お昼寝と。しよzzz…」
楓「こやつ喋りながら寝おった。ではユーザー諸君も、どこかの誰かのように食っちゃ寝しすぎないように注意して秋を過ごすのじゃぞ! ではの!」
未だにいぢられるロキきゅん素敵。
鮮魚の水ポチャ煮どっかで見たことあるパーツが付いてますねえ…
スイマセン
その「ギアドラ2体験版」をひとつください
まさかの血だるま登用・・・!しかもよりによって料理とかwww
ネタまみれでいいですね~他のも楽しみにしてますw
カルナスの飲食店には、様々なメニューが存在するのですね。
一見危険そうな料理でも、まず一口食べてみる事が大切ですよね!!
もしも、予想外に美味しい結果が貴方の舌を駆けたならば、言う言葉は一つ。
マズくない!けっしてマズくないぞ!!
あぁ、うまい!なんだか、なつかしい味だ!!