「新年あけましておめでとうなのじゃ~!」
「謹賀。新年」
「さて、ルナよ。年が明けた今! わしらにはやらねばならぬことがある!!」
「無論。承知している。準備も万端」
「うむ、では早速旅立つぞ! いざ!! お年玉ゲットの旅じゃ~!!」
「出発」
「というわけで、早速やってきたのじゃ。珍大陸、エロシュインじゃったか」
「訂正。南海の新大陸。エリュシオン。そしてここは。エリュシオンの西部に位置する。城塞都市。マリーシア」
「そうじゃそうじゃ、マリーシア市こそが新作『GEARS of DRAGOON』の舞台となる街じゃったな?」
「正解。この街には。サクシードの皆や。ハーミット。アベスターグ。その他大勢の人物たちが。暮らしている」
「面白そうじゃのう。ならば早速、手近なところからお年玉をねだりに行くとするのじゃ!」
ラディウス「なんだお前ら? まさか盗賊の手下の魔物か?」
楓「ぬおっ、山道を歩いていたらいきなりサクシードの面々と鉢合わせしてしまったぞ」
ルナ「説明。私たちはかくかくしかじかで。お年玉を貰い歩いている」
ステラ「お年玉? 玉を落とすの? 生憎今は玉っぽいものとかは持ってないんだけど……弾丸も『たま』だからいいのかな?」
エレン「違うよステラ。お年玉というのは、龍国に伝わる文化でね。お正月に、小さな子供に特別なお小遣いをプレゼントするんだ」
楓「うむ。その通り。要するにわしらは小遣いをねだりに来たのじゃ!」
シータ「随分と図々しい魔物ね。面倒だし、さっさと消し炭にして先を急ぎましょう」
フィリア「だっ、駄目だよシータちゃん。この子たちは何も悪いことしてないんだから、そういうのは駄目だよ」
ルナ「安堵。こんな場所で消し炭にされては。たまったものではない」
ファルコ「仕方ない、ほら。5Gあげるから、君たちは町に戻るんだ。ここは盗賊が巣食っていて危ないからな」
楓「おう、さすがファルコ兄さんは話が分かるのう」
ルナ「小銭。ゲット」
ジル「ようこそアベスターグへ。本日はどのようなご用件ですか?」
ルナ「用件。かくかくしかじかで。お年玉をねだりに来た」
楓「つまりは小遣いが欲しいということじゃな」
ルーチェ「来て早々随分図々しい……。だいたい、魔物の分際でよくこのアベスターグへ乗り込んできたわね!」
楓「うぉっ、その物騒な斧をしまうのじゃ!!」
ルナ「危険。あんな斧にやられてはひとたまりもない」
アルマ「まあまあ、ルーチェさん。彼女らはマスコットキャラクターですから、倒してはいけませんよ」
ジル「あら、マスコットキャラクターですか? 通りで、どこかで見たことがあると思いました」
ルーチェ「ふんっ。何がマスコットキャラクターよ! ……ほら、8Gやるからさっさと出て行きなさいよ」
ルナ「感謝。サクシードの面々よりも。多額の小銭をゲット」
楓「奴らは常に金に困ってるから仕方がないのじゃ。ここはルーチェに感謝して、さっさと次に行こうかの」
コンD「ん?」
シズナ「これは…」
楓「じゃじゃーん! わしらが楓とルナじゃ!!」
コンD「あんたが楓? 本当に実在したのか!?」
シズナ「代々、金色の狐の化生の昔話は伝わっておりますが、まさかこのような形で出会えるとは…」
楓「な、なんじゃいきなり。いきなり褒めても何も出んぞ」
シズナ「ああ、これは失礼。して、本日はどのようなご用件で?」
ルナ「説明。かくかくしかじか」
シズナ「なるほど、お年玉ですね。ポチ袋をきらしているので、貨幣をそのまま手渡しでも良いですか?」
コンD「しゃあない、もってけドロボー!」
楓「おお、さすがに龍国人は話が早いのう」
シズナ「どうか楓様のご加護がありますように(パンパン)」
コンD「神様仏様楓様、俺にも幸せが訪れますように!(パンパン)」
楓「お、おう……。いささかむずがゆいのう」
ルナ「信心。龍国人はどうやら信心深い様子」
弥勒「ほう、こんな大きなネズミが入りこむとは、ここの警備も緩くなったものだな」
楓「こら、ミックィーだけを見るんでない。狐と猫もおるぞ」
ルナ「場所。ここはどうやら。娼館エデン。」
カウラ「ふふふ、このような場所は貴女たちにはまだ早い場所かもしれませんね」
楓「いやいやいや、わしらは別にエロエロなことを楽しみに来たわけではないのじゃ」
ルナ「同意。私たちは。単に。お年玉を貰いに来ただけ」
カウラ「お年玉? と言いますと…」
弥勒「正月に、龍国の子供が世話になっている大人に金をせびるという風習だな。とはいえ、初対面の魔物にくれてやる義理はないぞ」
楓「ぬおお、いきなり目の前に影刃を出すでないわ!」
カウラ「仕方ありませんね。では、この10Gで良いですか?」
ルナ「感謝。さすが娼館。お年玉も一番高額」
楓「なにやらこのままここにいても弥勒に襲われそうなので、さっさと退散するのじゃ!!」
「大量。今年は正月から。幸先が良い」
「うむ、思ったよりたくさん集まったのう。これだけあれば、福袋がたくさん購入できそうじゃな」
「福袋。店先に。沢山並んでいたけど」
「そうじゃな、ゲームの開発を頑張っているスタッフの分まで、わしらが正月を満喫せねばな!」
「同意。スタッフの分まで。餅を食べて正月気分」
「そうじゃそうじゃ、餅じゃな! 餅も買い込むのじゃ!」
「買出。では。善は急げ。売り切れないうちに。買いに行こう」
「ユーザー諸君も、福袋破産や餅の食べすぎには気をつけて、平和な正月を過ごすのじゃぞ! じゃあの!」