天空の大陸ユグドラシルは、浮遊樹大乱と呼ばれる神魔の戦いの末、大地に墜ちた。
戦いを征した覇王ロキは地上に版図を広げ、アースガルズ皇国を建国する。
それから500年。神族と魔族の共棲していた皇国は、覇王ロキの失踪と主神オーディンの崩御で分裂の危機を迎える。
アースガルズには7つの地方があり、それぞれの地方に根差した勢力が存在する。
皇国元老院に教化された女神を主流とするアースガルズ皇国軍。
神族至上主義に反発する魔族を主流とする魔族解放軍。
神魔の対立に端を発する皇国の内乱は、様々な女神や魔王級の力を持った者達の台頭で、混迷の色を深めていく。
緊迫した情勢の中、主人公ヴァーリは神魔統一を果たし、覇王となるために立ち上がった。
ユグドラシル地方
大地に墜ちた、かつての浮遊樹大陸の中心部。皇都ヴァルハラがある。
地上に墜ちた後はアースガルズ皇族が直接統治する島嶼地帯となった。
戦女神ブリュンヒルデが守護を任された地域。
ヘルグリンド地方
強い生命力を秘めた南方の大森林地帯。北側は都市開発されているが、一部の密林の奥地や西の大湿原地帯には、極夜大戦時代の土壌汚染を経て、異形化した獣の住処がある。
アースガルズ皇国麾下の軍閥フレイズマル家の女神ファナが統括する地域。
ギムレー地方
地平線の果てまで草原が広がる中原。肥沃な大地に遊牧民や狩猟民が分布し、穀倉地帯では多くの民が養われている。
覇王の死後、皇国がまとまりを失うと、この豊かな大地を巡って、幾度となく戦いが繰り返されてきた。
現在は、多数の豪族を傘下に取りまとめる女傑、女神フローラが治める地域となっている。
ヨーツンヘイム地方
雪深い大地に細々と人が暮らしている極寒の地。
極夜大戦で最大の激戦が行われたヴィグリーズに近く、その奥地は今なお有毒な瘴気が立ちこめ、生きる者の接近を許さない。
もともと貧しい土地ではあったが、希望の偶像神ウルルの加護の下、急速な都市の工業化によって国力を蓄えはじめている。
アルフヘイム地方
峻険な山々が天高く連なり、天界への入り口があると噂される秘境。
ユグドラシル地方から北西に位置し、神族に連なる者達の聖地とも言われている。
アースガルズ皇国の政務・神事を司る、元老院の影響力が最も強い。
ニズヴェリル地方
険しい荒野が広がる大地。魔界に最も近いと言われており、地脈が乱れて浮遊する島もあちこちに見られる。
アルフヘイム地方が神族の聖地ならば、こちらは魔に連なる者や竜族が多く住む土地である。
魔族の名将ベルク将軍の影響が強い土地柄。
ヴィグリーズ地方
古の極夜大戦で最大の激戦が行われた、呪われた地。 今なお呪詛と瘴気が渦巻き、かつての戦士達の亡霊と、制御を失った兵器が蠢く禁断の土地。