大陸の北に位置する島に、魔族が支配する『バルドル帝国』があった。 魔族たちは、大陸本土の『善の五国』と激しく争っていたが、光の女神たちの強固な結界の為に膠着状態に陥っていた。 ――が、転機が訪れる。
バルドル帝国遊撃師団長フリードが率いる部隊が、魔族を退ける結界の綻びを突いて、侵攻に成功する。
フリードの軍がもたらす戦果に帝国本土は沸き上がった。 だがこの大進撃が、やがてすべてを巻き込む大戦の引き金になることを知る者は、いまだ少ない─。
バルドル帝国 フィーリアス地方北部、狭い海峡を挟んだ島にある魔族が支配する帝国。 徹底した身分制度のもと、大多数の人間や下級魔族などは搾取される立場にあり、悪魔の貴族同士の権力闘争などの戦いの火種に事欠かない。 闇の女神モリガン率いる圧倒的な軍事力により、表向き一定の秩序が保たれている。
主人公部隊旗 主人公フリードが率いるバルドル帝国遊撃師団の部隊旗。 光の結界を突破した事で『善の五国』にとって徐々に恐怖の対象となってゆく。
アルテミシア教国 フィーリアス地方北西に位置する平原国家。大地の女神アリアンロッドの加護の下、長らくバルドル帝国から五国を護る盾としてその身を削ってきた。 フリードに結界の綻びを付かれる形で、進軍こそ許すが長年の戦いで要塞化した都市による激しい抵抗が予想される。
ハルベルズ王国 フィーリアス北方に位置する大国で、アルテミシア教国と同じく、海を挟んでバルドル帝国と接している為に度々戦火を交えている。 五国の女神たちの中で最も強い神力を持つ光の女神イルダーナの加護を享け、その国力も五国中屈指である。
八州皇国 フィーリアス南東に位置し、バルドル帝国と同じく首都を離島に置く皇国。水の女神ツクヨミの加護を享け、豊富な水産資源により繁栄している。 独自の発展を遂げた軍事力・水軍を持つ為、近隣の海域哨戒や輸送能力を活かした各五国への物資補給などをこなす。
ユートラント連邦 フィーリアス中央に位置する7つの小国から成る連合国家。風の女神ジルニトラの加護を享け、連邦の魔術水準は極めて高い。 国土の半分は標高の高い山脈が占め、もう半分は森林に覆われている天然の要塞となっている。
ローヴェリア共和国 フィーリアス南西に位置するローヴェリア共和国は、火の女神マリスの加護の下、工業の発展が著しく、軍備においてもその特色を色濃く現している。 特別な力を持たぬ人間だが、その火薬による攻撃力と鋼鉄による防御力は、魔族にとって十分脅威に成りえるだろう。