一応、雅也の名誉のために言っておくと、全て事故で
ある。
決して狙って、指をファムの秘裂の上でわきわきと動か
したワケではない。

【ファム】
「ふにゃぁっ、そこ、ばっか、り、触っちゃ……っ、
  にゃんっ、ふにゃあ、んなぅ……っ!
  ぁは、お股、熱く……てっ、にゃんっ♪」

ワケではないが、まぁ、結果はファムにすっかり火を
つけることになってしまった。

薄い布地を通して、クチュリと愛液がこぼれる感触が
伝わって、雅也はますます慌てる。
だが、熱く、信じられないほど柔らかな秘裂から、指が
吸い付いたように離れない。

それどころか、ファムの感応を引き出してやろうと、
いやらしく指を蠢かせてしまう。
げに悲しきは男の本能である。

【ファム】
「ファムも負けないんだから〜♪
  んっ、ちゅ、ぺろ……ぺろぺろ……。ぁは、おとー
  さんの匂いと味がするの〜♪ ふにゃあ〜♪」

秘裂からの快感に頬を艶かしく染めながらも、ファムは
雅也の胸板に舌を這わせてゆく。
てらてらと光る唾液の筋をつけて、びっくりするほど
熱い舌先が雅也の乳首をくすぐった。

【雅也】
「……ぅ……」

びりりと走った快楽に、うめき声を漏らす雅也の様子に
ファムが目を細める。

【ファム】
「んふっ、おとーさんもお胸、気持ちいいのね?
  ファムもね、こうして……擦りつける、とっ、にゃ、
  ふにゃぁっ、ぁあ……ッ!」

薄い胸を、雅也に擦りつける。
気のせいか、胸の先端が固くなっていて、突付くような
感触を与えてくるような気がする。

 

甘い匂いがファムの髪から身体から立ち上り、雅也の
理性を蕩けさせてゆく。
ファムとこんな行為をしてはいけないと考えていた
理性が、徐々に屈服していくのが分かった。

【雅也】
「……ファム、ココ、こんなに欲しそうにしてますよ」

理性の制御を失った指が、ショーツの脇から入り込んで
直接ファムの秘裂を貪り始める。

愛液でぐしょぐしょに濡れた指を、ひくひくともの欲し
そうに痙攣していた秘洞の入り口に押し当て、つぷりと
埋没させる。

【ファム】
「にぁ……ッ!? あっ、おゆび、挿入れちゃ、ひぁ、
  おとーさんの、おゆび、太い……よぅ……ッ!
  にゃあっ、ふみゃぁっ、にゃぁあ……ッ!」

喉を仰け反らせ、秘洞に押し入ってくる指の感触に身を
震わせるファム。
表情に苦痛は無く、むしろ、押し寄せる快楽にのぼせて
いるような色さえあった。

まだ性行為に慣れていないはずなのに、こんな反応を
見せるのは……やはり、淫具の効果なのだろう。

【雅也】
(痛みや苦痛を……快楽に変えている……?)

頭の片隅でそんなことを思いながらも、雅也の動きは
ますますいやらしさを増していく。

愛液でべったりと薄いお尻に張り付いたショーツを、
指先に引っかけて引っ張る。
細められた布が秘裂に軽く食い込み、クチュリと愛液を
溢れさせた。

【ファム】
「ふみゃぁ、下着っ、引っ張っちゃ、ぁっ、食い込んで
  きちゃ、ふにゃぁっ、みゃぁ……ッ!!」

膣内に挿入した指をゆるゆると出し入れしながら、
ショーツを食い込ませる動きを不意打ちのように時折
混ぜると、ファムはびくびくと身体を痙攣させて快楽の
波に翻弄される。

幼い身体を快感と官能に震わせる様がいとおしくて、
雅也はファムの頭を優しく撫でる。
すると、ファムが切なげな表情の中にもうっとりとした
ものを混じらせ、陶然と微笑んだ。

【ファム】
「ふにゃぁ……頭、もっと撫で撫でしてぇ……♪
  おとーさんに触られてると、どこもぽかぽかして、
  ふわぁ……ってなっちゃう……♪」

ファムが頭を撫でられるたび、秘洞に差し入れた雅也の
指がきゅ、きゅ、と締め上げられる。
既に、雅也が与えてくれるあらゆる感覚が、快楽に化け
ているのかもしれない。

快楽に身体を震わせていたファムの手が、ふと、雅也の
股間へと辿り付く。
偶然の動きだったのだろうが、そこに触れた瞬間、
ファムが動きを止め、雅也を蕩けた視線で見上げた。

【ファム】
「おとーさん? ここ、苦しそうね?
  ファムのなか……入りたいの?
  ねぇ、おとー、さぁん……?」

ズボンの上から、固く張り詰めた雅也自身を撫でる。
布越しだというのに、その手は驚くほど熱い。
絡みつき、撫で上げる動きに、期待をそそられた雅也
自身が、意志とは無関係にびくりと震えた。

【雅也】
「い、いや、これは……その……」

幼いファムの身体、甘い香り、蕩ける声、それらに
みっともないくらいに欲情していたのは事実だ。
だが、ここにきて、ほとんど白旗を上げていた理性が
最後の抵抗を見せる。

今ならまだ間に合うと、そんな懸命の叫びを上げている
のが分かる。

【雅也】
「…………」

雅也の沈黙をどう受け取ったのか、ファムは眉根を寄せ
いっそ悲しげと聞こえる声で囁いた。
それは、羞恥と、不安と、それらを遥かに上回る愛しさ
が込められた声だ。

【ファム】
「ねぇ、えっちなファムは嫌い……?
  えっちなねこさん、おとーさんは……嫌い?
  ねぇ、なぅ……にぁ……」

鼻先を擦りつけ、甘く囁いてくる声に、雅也の理性は
悲鳴を上げて――、

――ぶちり。

何の音かといえば、雅也の理性の糸が数十本まとめて
ブチ切れた音である。
元からそんなもんあったのか、と思った貴方は酷い。

一応、ささやかではあるが、そんな物が雅也にだって
あるのだ。
ホラ、さっきだって多少は抵抗を見せていた。
濡らした便所紙にも劣る強度ではあるが。

【雅也】
「そ、そんなえっちな猫さんにはおしおきが必要だと
  判断します――!!」

理性の糸が切れたと同時、駄目モードのスイッチを
バチーンとオンにした雅也は、ファムの小さな身体を
押し倒したのだった。

 


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