なおも抵抗する燈子の口を触手が塞ぐ。
同時に淫裂の攻略が開始された。

【燈子】
「ンン――――――っ!? ンっ!? ふうっ、ン、
  あふあああ〜〜〜〜〜っ!!」

顔を振って口内の触手を吐き出そうとする。
伸縮自在の侵入者は、それでも居場所を誇示して、口蓋
に先端を擦らせた。

瞬く間に唇の周りが涎だらけになる。
触手は、口内の唾液を掻き出すように、咽喉の手前で抜
き差しされた。

【燈子】
「ふあ……っ、ンン―――っ、んぐっ、ふうう……っ!
  いああーっ! んぐうっ!」

若干、酸欠状態になってきたのか、燈子の両目に涙が
滲んだ。ばたつかせる四肢も頼りないものになってきて
いる。

その様子を見て取った雅也は、下着の中に潜り込ませた
触手を、本格的に操作し始めた。

【燈子】
「んあっ、あう……っ! はああ……、あっ、んはああ
  ーっ、ひゃっ、ふうう……!」

鎌をもたげた触手に、膣襞を擦られる。
塞がれた口の隙間から、喘ぎ声が漏れた。

【雅也】
「フフフ……、感じてきましたか?
  ピストンのパターンはねちっこくし過ぎたかも、と
  思いましたが、燈子さんには好評のようですね」

得意げに言う雅也。
何というか、もう色々、踏み外してしまっている感じ
だ。

【燈子】
「ンンン―――っ、んうっ、ンン〜〜〜〜っっ!!」

悔しそうに呻き声を上げる燈子。
肉体の反応までが、雅也の手の平の上だという事実に、
自尊心をギシギシと軋ませていた。

【燈子】
「んぐっ、ふううっ、うう……っ! ンン〜〜っ!」

口内の触手に歯を立たせる。
怒りと、あわよくば漏れ出る嬌声を抑えたいという欲求
からだったが――

噛み付いた途端、その先端から何かの汁が滲んだ。

【燈子】
「んひうっ!?
  やっ、汚な……っ、はぐっ、んああ〜〜っ!」

吐き出そうとえずいた。その前とは逆の反応。
それでも触手は、彼女の口を塞いだままで、その口端か
ら出るのは、彼女自身の唾液だけだ。

口を開いた事で抑えていた喘ぎが、以前にも増して
大きく零れていく。

【燈子】
「ふあ……っ、あっはああ〜〜っ! んうっ、やっ、
  はあンン〜〜!! あふっ、ふああンン……!」

その声音にはっきりと快楽の色を示す燈子。
その頃には、淫蜜の音がジュプジュプとストッキング
越しに聞こえ始めていた。

【雅也】
「ふふふ……、よく聞こえますよ。燈子さんの濡れて
  いる音が……」

左手の携帯から、雅也の意地悪い声が届く。
燈子は出来ることなら、その憎らしい淫具を叩き割り
たかった。

【燈子】
(こんな……! 限度があるわよっ、くっ、こんな代物
  に私達の運命がかかっているなんて……!)

心中で悪態をつく。
だが触手は、既に彼女の快楽中枢を掌握しつつあった。

【燈子】
「ふああ……っ、あっはあっ、んああーっ! はっ、
  ンンン……! んあ〜〜〜っっ!」

【燈子】
(何て偏執的な動きなの……っ! 膣内でこんな風に
  動かれたら……っ、くうう……っ!)

狭い膣内を縦横無尽に動き回る触手。
膣襞を擦られ、抉られる感覚に、燈子は全身を身震い
させた。

全身を横溢する触手群は、小さな携帯から生じたとは
考えられないほど、その勢力を広げている。

驚くべきなのは、胸や口、性器など箇所によって担当す
る触手の形状が微妙に違う事だった。

その凄さは……、
まあ百歩ゆずって、雅也の暴走が理解できないでもない
と思わせられてしまうほどと言ったら大概だろうか。

いつの間にか、燈子は腰をピンと張らせ、触手の突き入
れに官能を露わにしていた。

【燈子】
「ふああ〜〜っ、だめっ、これ以上……! ンン、あっ
  ううう〜〜っ、はあっ、んくぅううう……っ!」

緊張した腰がガクガクと震える。
絶頂が近いようだ。
その様子を見て、雅也はおおいに浮かれた。

【雅也】
「そろそろですか? フフフ、大成功ですよ!
  燈子さん、貴方にモニターを頼んでよかった!」

【燈子】
「んぐっ、んん〜〜〜!! ふあっ、あっ、そんあ、
  りょうひょうひた覚えはありません……!」

精一杯の反論。
しかし、感じさせられている以上、そんな言に説得力な
どないことを、燈子は思い知らされていた。

【燈子】
(井深さ……んっ。後で覚えておきなさい……!)

不可避の絶頂を感じ取り、燈子はキっと携帯を睨む。

そうして、触手の抽送へと身を委ねた。

【燈子】
「ああっ、あっ、はああンン〜〜!! んっ、んはああ
  ううう〜〜〜っ! あっ、ああ……っ!?」

【燈子】
「ああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 


 ⇒3ページへ