【樹里】
「あぁ……あはっ、はぁうう〜〜〜、ンン……」
ビーズが全て腹の中に収まる頃には、樹里の意識はほと
んど飛び、陶酔の吐息を漏らしていた。
時折、尻の頂上をピクピクと痙攣させている様は、絶頂
を迎えているようにも見える。
【樹里】
「ああぁ……、すごい、ホントに全部入っちゃったよぉ
……。んあ、はああ……」
【雅也】
「樹里……っ」
阿呆のようにただ名前を呼ぶ事しか出来ない。
樹里の尻からはビーズの終端の尻尾飾りが生えて、腸液
に濡れ光っている。
時折、呼吸するように収縮する尻穴から、紫色のビーズ
が覗くのが、たまらなく淫靡だった。
【樹里】
「あン……、ああぁ〜っ、中でビーズが動いて、ぶつか
りあってるの……っ。ふあ、あはあぁン……」
【樹里】
「やだ、これ……、癖になったらどうしよ……。
ンン、んんぅ……、あっ、ううン……」
言いつつ、太ももをもじもじと交差させる樹里。
艶やかな息遣いといい、何といい――
【雅也】
(何だかもう、
こちらを誘っているとしか思えませんね)
これまでずっと参加する余地のなかった雅也は、ゴクリ
と再度、生唾を飲み込んだ。
【雅也】
「樹里……、いいですか……?」
【樹里】
「え、ちょっと何、雅兄……?」
雅也は、自分が盛って鼻息が荒くなっているのを自覚し
ながらも、自制することができなかった。
樹里の了解を得る間も待てず、彼女の淫具を咥えたまま
の尻に手をかける。
【樹里】
「や、やだ……! ちょっと待ってって……ッ!
今、そんなことされたら――」
雅也の意図に気付いた樹里が、慌てて自分の尻を守ろう
とする。しかし快感に鈍った体の動きでは、時既に遅し
――。
雅也は淫具の尻尾部分を掴むと、そこを取っ掛かりに
一思いにアナルから引き抜いていた。
【樹里】
「ああううううう〜〜〜〜〜〜ッッッ!!?」
室内に樹里の悶え声が迸った。
苦しさとも、快感とも捉えられる喘鳴が響くなか、雅也
は部屋の外にいる人間に聞こえたかもしれないという
危惧すら思考の外において、慌しい手付きでズボンの
ベルトを外した。
ベッド上では相変わらず、ビクンビクンと身体を揺すら
せながら、樹里が横たわっている。
雅也はその双尻を両手で掲げるようにすると、既に隆起
して久しい己の男根を、彼女の赤く息づく窄まりへと
宛がった。
【雅也】
「樹里、いいですね……?」
【樹里】
「雅兄ィ……ッ、やあ、そっちに入れるの……?
だめぇ……、今は熱くなってて……!」
【雅也】
「それなら尚更……、解消してあげますよ」
【雅也】
「それとも樹里、本当に嫌なんですか……?」
【樹里】
「うぅ〜〜〜、そんな聞き方、意地悪だよぉ……!
もう、ここまでしてるのに……!」
【雅也】
「――それは了解、と受け取っていいのですね?
樹里」
はっきりとした許可を求めるように、肛門の窄まりに
先端を擦りつけた。
淫具の刺激によって、尻穴の性感を目醒めさせられてい
る樹里は、それだけで官能に鳴いた。
【樹里】
「ああン! 早くッ、早くぅ……、雅兄ィ……ッ!!」
【雅也】
「分かりました……っ」
雅也の返答の後半は、既に沈下した亀頭の刺激によって
上擦っていた。