最初に感じた微かな引っかかりは最早なく、ティエラの
秘洞は淫具の与える快感を余すことなく受け止め始めて
いた。
声に戸惑いは残るものの、理性の大半は快楽に溶けて
いる。
【ティエラ】
「膣内、擦れ、てぇっ、気持ち……良く、なっちゃ、
あっ、ひぁっ、ふぁああ……ッ!」
遠慮する理由もなくなったので、雅也は淫具の抽送を
一層早めた。
ピンク色のひだがめくれ上がり、少女のようにシンプル
な秘裂からはみ出す様に興奮する。
【ティエラ】
「やぁ……ッ! 雅也、さぁ、んんぁッ!
強、す、ぎ、ひぁっ! ふぁあッ!!
めくれ、ちゃ、んぁ……ッ!!」
淫具を抽送する度、シーツには愛液が吹き零れ、声は
トーンを上げてゆく。
太股は細かい痙攣を繰り返し、限界が近いことを雄弁に
物語っていた。
【ティエラ】
「も、だっ、あ、ひ、ぁ……ッ!!
ああっ、あっ、ぁああああああ――ッ!!」
きゅう、と秘壁がすぼまり、ティエラが四肢を突っ張ら
せる。
シーツを握る手の関節が白く染まり、がくがくと震える
あごから、唾液の滴がこぼれた。
【ティエラ】
「ぁっ、あ、ぁあ……ひぁ、んぅ……」
快楽の処理が出来ないのか、絶頂の際にいるティエラは
跳ねる身体を不安げに抱きしめている。
【雅也】
「……ティエラ。
大丈夫ですか?」
髪を撫でて雅也が優しく問うと、快楽で濁った瞳の
ティエラが、ゆるゆると頷く。
【ティエラ】
「ぁ……からら、しびれちゃっれ……へん、れすけど、
だい、じょうぶ……れ、ふぁ、です……」
ろれつの回っていなかった言葉が、徐々に確かになって
いき、ティエラはようやく微笑んで見せたが、その表情
は淫蕩にとろけていて、何ともなまめかしい。
普段の清楚な様子からは想像も出来ないような表情を
しているせいか、雅也の心臓が大きく跳ねた。
【雅也】
(これは……なかなか自制心が必要とされますね……)
目の前で魅力的な女性が出来上がっているのに、我慢
しなければならないのは、返す返すキツイ。
【ティエラ】
「……雅也さん、我慢……してますか?」
ようやく息を整えたティエラが、雅也の内心を見透か
したような言葉を呟く。
ギクリとしたが、雅也は何とか微笑を浮かべることが
できた。
【雅也】
「いえ、そんなことはありませんよ。
ティエラも疲れたでしょうし、もう休みましょうか」
ティエラの身体を心配してのセリフだったのだが、何故
かティエラは少し寂しそうな顔になる。
【ティエラ】
「……私は、雅也さんと……したいです。
機械だけは……嫌です」
声に、少しだけ拗ねたような響きがある。
それを聞いた途端に、雅也の自制心は崩壊していた。
【雅也】
「……そうですか。
ならば話は早いですねいやぁそんな風に思っていた
なんて気付けなかった私もまだまだですねハハハ!」
すぽーんすぽーんと服を脱ぎ散らかしつつ詰め寄って
くる雅也に、ティエラが小さな悲鳴を上げた。
【ティエラ】
「ちょ、な、何だか眼が怖いんですけど……!?
か、乾いた笑い声を立てて近付いてこないで〜!」
抗議の声も空しく、ティエラは野獣と化した雅也に押し
倒された。