「皇国に乱を呼ぶなら、兄上とて容赦しません!」
旧主神オーディンのお膝元であるヴァルハラ地方を守護する戦女神。皇国を興した覇王とその后である女神の血をその身に宿す。元老院によって女神の霊格を解放されており、魔族の反皇国勢力にとっては絶対的な強者でもある。アースガルズ皇家の生まれで、主人公ヴァーリとは腹違いの兄妹の関係。ヴァーリが魔族の血を濃く持って生まれたのに対し、彼女は始祖女神の神族の因子を受け継いで生まれた。皇国で暮らす民たちの平和を願い、彼らのために神槍を手に戦う心優しくも高潔な女神。育ちの良さもあり、その気品や佇まいに心奪われる騎士も多い。
神装"天槍ニーベルング" 彼女の一族の始祖神が使っていた剣を槍に鍛えなおしたもの。死して尚戦う勇者の記憶と魂を英霊として召喚し、自軍の戦力とする事ができる。
「みんなー元気ー?大陸のアイドル、ウルルだよー!うるんっ☆」
皇国の北方、極寒の地ヨーツンヘイムで、アイドル女神として熱狂的な人気を集める少女。人々に知られるようになってからまだ日は浅いが、自ら歌や踊りを見せる事で信仰心を集めるという新時代の女神として注目を浴びている。彼女の唄は、多くの民の心を魅きつけ、信者たちに奇跡の力を与える。元来、ヨーツンヘイムは生活には厳しい土地であり、皇国罪人の流刑の地とも言われていた。しかし、雪原深くに眠る古代ゴーレム技術の発掘と解析により、急速に文明を発達、技術立国を果たした。ウルルはその歩みを全面的に支援している。ヨーツンヘイムへの郷土愛は誰よりも強い、どんな苦境にも屈しない希望の女神である。
神装"唱玉杖グリムルーン" 拡声器(マイク)にもなる杖グリムルーン。唄声に乗せて信者に加護の力を与える。戦闘において、兵の潜在能力を引き出し、一人一人を一騎当千の勇者へと変貌させる。
「ナンナの威光にひれ伏ちなちゃいっ」
皇国の神族至上主義を推し進める元老院が用意した幼い女神。崩御したオーディンの後継者とするべく、先代の霊格が移植されており、経験は浅くとも、他の女神をも圧倒する高いポテンシャルを秘める。所有する神装は先代オーディン譲りのグングニルだが、まだ2本までしか制御することができない。元老院の英才教育を受けている最中だが、本人はまだ遊びたい盛り。純真無垢で歳相応の少女であるものの、人々を幸福にするために女神になりたいという気持ちは本物。
神装"必殺槍グングニル・ミニ" 縦横無尽に空を翔る、裁きの刃。旧主神が使っていたものを扱いやすく小型化した。しかし、それでも他の女神の神装を圧倒するほどの威力を秘めている。
「私がヴァーリ様の盾となり、お支えいたします!」
ヴァーリの盟友である魔軍の将ジークの妹。ヴァーリを慕い、押しかけるような形でその陣営に加わる。いつかその伴侶となりたいと思っているが、いつもヴァーリが夢中な女神たちに、少しだけ嫉妬の念を抱いている。武門の名家生まれで、将を支えるのに必要な素養と知識は全て備えており、人材不足のヴァーリ軍に、かけがえのない力となる。守りの力に優れ、ヴァーリ軍の近衛隊長を務め上げる。
"竜の盾ズヴァール" 魔界の古竜の鱗を精錬した金属で作られた、竜の盾。厳密には魔装ではないが、神装や魔装の一撃に耐えるほどの硬度を誇る。
「汚らわしき魔族たちめ、神の断罪を受けよ……!」
アースガルズ皇国で神族至上主義を標榜する元老院を統べる祭祀長。元老院はもともと旧主神オーディンの政務・神事を補佐する司祭たちの組織であったが、覇王ロキという象徴を失った皇国の時代の流れとともに、徐々に性質を変えていった。近年、皇国の民を神族至上主義へと教化し、神魔の争いを煽った元凶ともいえる女性であり、その正義の象徴として、旧主神オーディンの霊格を移植した新たな女神ナンナを擁立する。幼い主神候補であるナンナの教育係でもあり、母親代わりでもあるが、遊びたい盛りの彼女の相手に苦労もしている。聖樹の巫女ノルンとは犬猿の仲。
"神意の霊杖クヴァーシル" 軍団規模の術式を集約して行使する霊杖。
「死ぬなよ、ヴァーリ。お前はこんな戦場で失うには惜しい男だ」
魔界を祖とする武門の家柄ヴェズルング家の勇猛な将軍。ヴァーリと同時期に旗揚げした魔族の盟友にして好敵手。共に女神を打ち倒し、新たな国を築き上げようと語らった仲でもある。当初は共に女神に対抗していくが、やがてそれぞれが神魔統一を果たす覇王となることを意識していくようになる。ヴェズルング家は、覇王ロキの影武者とも言われる武人が始祖であり、神族の武門フレイズマル家と対をなす存在で、魔竜種と高位魔族の血を受け継ぐ。
魔装"万魔を欲すヴァラナート" 使い手の命を吸って、潜在能力を極限まで引き出し、増幅させる。
「貴方は運命を信じる? すべてを乗り越えていくという意志を見せられるかしら」
覇王ロキと旧主神オーディンの間に生まれた宿命の少女。魔族の血を色濃く継いだため、神族至上主義を掲げる元老院に命を狙われてきた。己の出生に運命を翻弄されてきた経験から、どこか投げ遣りで醒めた性格をしている。しかしその心の奥底には、己を捨てた両親への反抗心と共に、強い意志力が宿っている。ヴァーリとは世間から身を隠していた一時期、同じ屋敷で暮らしたことがあり、自分の身分を知っても分け隔てなく接してくれたことに喜びを感じていた。
魔装"災禍の戦輪ブリーキンダベル" 魔皇女ヘルが持っていた魔装を鍛えなおしたチャクラム。
準備中