ninetail

 さあ、初代から最新作、果てはエイプリル用の作品からも選出されたVBヒロイン100名!
 10個の予選ブロックに分けられた彼女たちがグー(キックかもしれんけど)で殴り合い、結果21名が予選を勝ち上がり、決勝戦へ。

 その決勝戦も、優勝者&準優勝者の2キャラは年末にDL販売予定のミニAVGに描き下ろしのエロシーンが収録されるとあって、熾烈な戦いとなりました!

 なお、優勝者は上記特典に加えて描き下ろし抱き枕カバーを製作、さらに、敢闘賞として10位までのキャラクターは来年発売のVB新作にて、ゲストユニットとして参戦!

 そしていよいよ、VB最強のヒロイン……いや、最強の苗床が明かされる!

 触手どもよ、準備はいいか!
 それでは『Venus Blood』シリーズ10周年企画第2弾!
 キャラクター人気総選挙の結果発表だあ――ッ!!


10位:リグレット

 VBFのロリコントラップ担当、リグレットが10位にランクイン!
 発売から5年経った今でも、彼女のオムツとして一生を終えたい触手は多かったのか!(そうなの?

 冒頭でも触れましたが、キャラ絵に釣られてホイホイ向かった冬の国で地形効果と強ユニットにボッコボコにされるという強烈な体験も、印象に強く残った要因かも知れません。

 いやまあ、アルビノかと見まがう色白で銀髪の儚げ美少女って時点で強いけどな! そら群がりたくなるよな! ビョルりたくなるのもやむなしであるよ。

 ところで、触手のコメントがミョーに偏ってる気がするんですけど何故ですかねえ!


■スタッフコメント
・あくまっこ
『印象深いのは悪堕ちエンド。収録時、特に指定していたわけではなかったのに、声優の今谷皆美さんが文面を読み取ってくれて、赤ちゃん演技してくれたことが『すげえ!』って印象に残ってます。
 そんなこんなで色々変態的な情念が凝り固まってるのが、(一部変質的な)人気の秘密じゃないかなぁーとか』

・丹下ゲンタ
『最新作にいるヘイムダルに結構な票が分散してることを考えると、大健闘ですねー。
 やはり聖水は強し』
▲触手たちの声
『リグレットにまたおもらしさせたい! おもらし後の泣き声とあわせてサイコーでした!!!』
『殴られるリグレットが可愛い』
『今谷皆美さんが好きです(って言えって今谷さんが言ってた気がする)』


9位:シルヴィア

 VBHの白き皇女、シルヴィアが9位に輝いたァ――!!
 流石はメインヒロイン枠で唯一決勝に残った女! そのまま堅実に票を集めての結果には納得だ!
 え? アノーラ? あの娘はメインヒロインというか副官というかヒーローというか……酷く男前のナニかなので……。

 ともあれ、武闘派が多いメインヒロイン勢の中ではガチ後衛タイプの変わり種、ついでにスレンダーでオパイも薄いという珍しい派閥ですが、それが逆に印象に残ったのかもしれません。

 勿論、ストーリーでの立ち位置も評価が高かったので、その辺りの思い入れも票になっているのでしょう。

 やったねシルヴィアちゃん、いつかきっと君の理想は花開くよ!(触手の先端に


■スタッフコメント
・イルカ
『悪堕ちするとやたら楽しそうなのが記憶に新しい皇女様。
 シナリオ中ではアノーラ並に漢度が高くてVBHのヒロインはこんなんばっかか!
 と思いながら書いてました。地味におまけシナリオで一番動かしやすかったです』

・トシぞー
『唯一メインヒロインで決勝に残った娘が9位で嬉しいですね。ジュデッカさんもきっと喜んでるよ!
 清純さよりも酔っ払ったトコや悪堕ちした方が印象に残っているというのも意外な感じ』
▲触手たちの声
『シルヴィアさまのデートとみせかけてアナルほじるえっちがほんと最高でした』
『ロリボテ苗床触手だけど、シルヴィアの長身並乳のバランスは歴史に残る傑作だと信じる』
『へべれけになったシルヴィア様が無双するシーンお願いしますびょる』


8位:アノーラ

 VBHのヒロイン……を飛び越えて、漢の領域に片足突っ込んでる気がしなくもないアノーラ様が追いすがるシルヴィアを振り切って8位にランクイン!
 ウソみたいだろ……シルヴィーとの票差、たった1票なんだぜ……?
 もっとも上位は、けっこー僅差のトコ多いですけどね。

 『可愛い!』という評価よりも『生き様がカッコイイ! 抱いて!』みたいな評価が多くて、うん、うん……? ヒロイン? まあいいか!
 見た目的にはゆるふわ金髪ゴシックドレス+お供の猫で、完全にお嬢様なのにな! ふしぎ!

 8〜9位はデザインもさることながら、生き様に票が集まったヒロインだった、ということかもしれません。
 え? コカーンの触手に従った? それでもOKOK! そーゆーモンだよ! 誇れよ!!


■スタッフコメント
・イルカ
『VB史上初の洗脳担当ヒロイン。本編ではヒロイン的な振る舞いをしておりますが、数あるエロシーンの中では敗北エロで種付けおじさん相手に豚真似ダブピしているシーンなのはあまりにも有名。
 ちなみに全力攻撃&カブト割称号は『魔術師なのにこんな称号とか誰も使わないでしょ〜』というネタのつもりで設定したんですが、魔神状態の全種特攻という怪物を完全に失念していました。ごめんなさい』

・丹下ゲンタ
『メインヒロイン描く方が珍しいのですが、やはり上の方に来てくれてるのは嬉しいですねぇ。
 自分にとっては描きやすさと愛らしさが良いバランスで、今でもお気に入りです』
▲触手たちの声
『酔っぱらったシルヴィアに押し倒されて百合の花園、その後逆襲で触手レズ楽しみ』
『ロウカオスどちらとも主人公に対する愛と献身がブレなかったアノーラさんが大好きです』
『容姿が好みなだけでなく、シナリオの根幹にも深く関わっていてその立ち位置に惚れました』


7位:オーディン

 キングオブ主神、オーディンが7位だぜ!
 当時はヨルム・リグレットに抑えられて3位だったものの、総選挙ではVBF勢で1位に輝いた! 遅れてくる主神の威光……!

 いやまあ、最新作のVBRでは過去で語られるだけで、キャラとして登場しなかった辺り、触手たちの思い出補正が炸裂した結果かもしれません。

 でもまあ、ロリババアとしてはすごく素直なデザイン&キャラ性ではあるよね。
 北欧神話の神様にはゴメンナサイしないといけないけどな!(北欧神話以外にもだろ

 あと、触手のコメントで『悪堕ちモードに触手突っ込みたかったビョル……』ってのチラホラ見たけど、ゴメンなー、真おでんとかで枠取られちゃって、その辺ケアできなくてゴメンなー。

 ホラアレだ、その辺は各人の想像で補完するがよいよ!!


■スタッフコメント
・あくまっこ
『時代はロリだからね! 主神の威光はいつまでも輝き続けるよ!
 そしておでんの具はもちもち巾着です(意味深』

・丹下ゲンタ
『ロリィな主神様も良いですよね……。
 実は裸足なのも個人的ポイントです』
▲触手たちの声
『挿れられてる悪おでんが見たいんです!!』
『オッドアイ、ロリババア、オンバシラアアアアアアアアアアアアア!』
『何故悪堕ちオーディンとロキのプレイを入れなかったのです!』


6位:リーゼ

 アークロンドの最強置物(ん?)、リーゼが6位をもぎ取った!
 作品単体の人気投票に引き続き、強さを見せつけた形になったか!

 仕方ないね、竜でロリでアイドルだからね。これでオンバシラがあったら世界も取れたかもしれない。
 ……どんな世界だよ!!!

 触手どもの声としては、アイドルネタと触手服ネタが多いですな。
 業が深いよオマエら! 慎ましくも幸せな家庭を築きたいとか思わないんですか! この鬼畜! 触手!
 褒めてないよ! 喜ぶんじゃないよ!

 こうなるとお姉ちゃんが何位だったのか気になるところですね? ウフフ?


■スタッフコメント
・イルカ
『表の清らかさと裏のビッチで一粒で二度美味しいのが人気の秘訣の元祖歌姫。
 お姉ちゃんを責めてるシーンは滅茶苦茶楽しくて、後1兆シーンくらい書きたかったです。
 地味に彼女の楽屋裏でのアイドル衣装エッチが、続くVBRでのウルルに繋がっていたりいなかったり』

・丹下ゲンタ
『健気なポンチョカワイイ竜っ娘妹可愛いですよね……となるとこの洗脳ビッチ化もまた良い……』
▲触手たちの声
『リーゼの触手服立ち絵ください(血涙)』
『貧乳の乳責めやって欲しいです。(貧乳キャラが母乳吹いたら)いかんのか?』
『リーゼちゃんとラブラブチュッチュラブチュッチュprprskskjpjpdpdpラブラブチュッチュ』


5位:テリア

 可愛らしい小悪魔みたいな竜ロリに『おじさま♪』と言われたいだけの人生だった……。
 これだからリアルはクソだっていうんだよ!!(狂信者の瞳で

 ということで、謎の少女ことテリア、5位にランクインだ!
 低い? 高い? 周囲が猛者ばかりなのでよく分からんですな。
 実際、上位10キャラの票差はすげえ小さかったです。5〜10位まで二桁票差でひしめきあっておるからな……。

 本編でのお当番シーンの少なさに触手をぐんにょりさせている向きもおられますが、アレでも当初から増やしたんだよ!(駄々をこねたとも言う

 触手のコメントではやっぱ『おじさま♪』への言及が多かったのと、ラヴィリオンテリアネタがちょいちょい見られましたかね。
 竜ロリBBAで魔法少女とか過積載にも程があんよ……? 正気ィ?

 ゲストユニットとして再登場したら、どんな性能になるのかねー?
 その辺もお楽しみに!


■スタッフコメント
・あくまっこ
『登場することになったきっかけは割とノリだったような……。
 人気の秘密はやっぱギャップなんでしょうね。最初からロリだったら、ここまで健闘しなかった気がします』

・丹下ゲンタ
『『おじさま!』って呼んで貰いたい竜っ娘なら第1位!
 熟女からのロリ化の反動も相まってこう……良いですよね。
 細かい事はどうでもよくなる』
▲触手たちの声
『ロリババアの鑑』
『お前ら最高だな』
『テリアたんはここはひとつ魔法少女ラヴィテリアでよろ』


4位:ジルニトラ

 竜ッ娘の女王ジルニトラ、トップ3から陥ッ落……ッ!!
 いや、立派だよ? 発売したの7年前だよ?
 それでもこの順位につける方がおかしいんだよ!

 竜ッ娘という概念を社内でプレゼンした時、白眼視されたのが懐かしい。
 まあ、絵描きからの評価は当時から高かったんですが。(竜眼だけは大丈夫? と言われたけど)
 今となってはシリーズの定番として認知されたのは感慨深いものであるよ。
 メカロリ・竜ロリに続く次のニッチはナニにしようかなー!!

 あ、触手たちのコメントは下を見れば分かるけど、ええまあ……イカれてるな!!!!


■スタッフコメント
・イルカ
『クールで頭が良くてちょっとお茶目な竜娘は強かった。
 ほぼ本人みたいなキャラのせいで順位を一つ落としてはいるけど、表向きはきっとクールに振る舞っているはず。われわれはかしこいので』

・丹下ゲンタ
『別バージョンが多く、票が分散しやすいキャラなのに、この上位安定感……恐ろしい竜っ娘!』
▲触手たちの声
『女神やめてください。やめりゅう!!!!!!!』
『くんくんっ。。。くっ、、ス――――――――ゥハァ――――――――ー――スォォォォォ――――――――・・・フヒュゥゥゥゥ――――――――――』
『ジルニトラジルニトラジルニトラうわぁぁぁ!!!(略』


3位:ジュリア

 おっきいおっぱいだって勝てるんだ! 竜の皇女にして花嫁、ジュリア3位に入賞――!!
 VBHの人気投票時と同様に、作品内の1位は堅守だ!

 もうこの辺はキャラ造形と洗脳後のギャップによる印象の強烈さが要因ですな。
 あとはまあ……うん、オパイスキーの票は結束しやすいしね? 人数的に! まあアヤメさんとか真おでん、死神先輩辺りもオパイあるので、分散が全くないってワケじゃないんですが。

 なお、花嫁衣装はゲンタ渾身のデザインですが、その後何度も描くことになり呪詛を吐くのであった。
 抱き枕とか、アニバパックのパッケージとか、店舗特典とかな!


■スタッフコメント
・イルカ
『妹想いのドラゴンエンペラーが見事表彰台に。
 ランキングがロリキャラだらけでうわあなんだか凄いことになっちゃったぞ状態ですが、大きい娘も人気があるんだと分かってホッと一安心です』

・丹下ゲンタ
『やはり洗脳前後のギャップが魅力でしょうか。
 最初洗脳後の服装指定が『黒いドレス』だったのを、花嫁衣装にしちゃったのはやり過ぎたかとも思いましたが……思いついちゃったからね!』
▲触手たちの声
『ふたなり化させられた上でリーゼに射精管理された挙句逆レイプされてほしい』
『アークロンド家に婿入り逝ってきます!!!! アォォォッォォォオォォォ』
『普段偉そうにしてるからめっちゃ虐めたい』


準優勝:ワルニトラ

 とんだ手違いから爆誕したイレギュラー竜ッ娘ワルニトラ、まさかの本家越えで準――優――勝――!!! マジかよ!!
 7年前の、しかもチョイキャラが準優勝!?
 え、ここの時空はどうなってるの? 変な接続してるの? ……大丈夫? 生きてて辛くない?(余計なお世話だよ

 一応、スタッフ間での認識としてはジルニトラのロウエンドで出てきた、別個体となった娘のことを差しているんですが、コメントだと悪堕ちバージョンと混同している触手もいるご様子。
 でもまあ、大差ないからいいか!(いいのかよ

 コメントについてはオンバシラ関係が多いので、ええまあ、うん……。
 キミたちは自分の股間のソレでは満足出来ないのかね? んゥ?
 ……そうだよな、可愛い人外ロリについてるのは別腹だよな!

 ともあれ、年末発売予定のミニAVGで、追加シーンがどうなってしまうのか、今から戦々恐々であるよ。


■スタッフコメント
・イルカ
『クールで頭が良くてちょっとお茶目な……ってさっきも似たような話をした記憶が。
 しかし本家に比べて登場回数が十分の一以下で準優勝とは圧巻の一言。
 ふんぞり返って、ジルニー相手にドヤ顔している姿が目に浮かぶ』

・丹下ゲンタ
『元祖悪堕ち竜っ娘ワルニトラはさすがに強いですね!
 実は通常イベントが大分可愛らしかったのが人気の秘訣だと思う』
▲触手たちの声
『竜ロリ is ジャスティス! 竜ロリ is ふたなり!!!』
『やっぱり、ワルニトラには(俺の触手は)勝てなかったよ』
『触手連続貫通、チューブ連結永久機関は当然あるんですよね! ね!!』
『ワルニトラが優勝したら当然マリスを虐めるシーンなんですよね?』


優勝:ティティ

 『Venus Blood』シリーズ10年、100名のヒロイン!
 その中から無慈悲な触手によって選ばれた最高の苗床は――みんなの太陽・ティティだ――ッ!!

 ……え、本気……?(ドン引き
 こんな、罪も穢れもない無垢な少女をビョルっちゃうの……?
 触手さんマジパねえッス……。

 ……バッカ野郎!! だからこそなんですゥ――!!
 それが触手の生き様なんですゥ――ッ!!!(誰だよオマエ

 触手たちのコメントも割と甘引きするような気持ち悪い(褒め言葉)なモノが多く、こう、歪んだ愛を感じるな! ハハハ!!

 あ、でも触手たちの名誉(?)のために言っておくと、『ティティとはラブラブのシーンで』『幸せにしてあげて下さい』って意見も多かったですよ?
 ……他のキャラではそんな意見、滅多に見なかったのに!

 色々ご意見など参考にしつつ、ミニAVGのネタを決めたいと思います。
 いやまあ、グロはちょっとね……。(視線を逸らしながら

 あ、抱き枕カバーの絵もいずれブログなどで紹介すると思いますので、ちゃんとこまめに見に行くんだぞ!


■スタッフコメント
・あくまっこ
『VBGの良心。彼女の処遇が、物語の明暗を分けるキーキャラでした。
 しかしこの子が1位になるとは、つくづく業が深い……』

・丹下ゲンタ
『僕らの愛され愛娘がまさかの1位……!
 やはり時代は癒しを求めているという事か!
 もしくは大公補正(マテ』
▲触手たちの声
『あんな可愛い娘がいたら健全な触手さんなら母体にしたいと思うものなんですよ』
『僕と契約して神にならないか?』
『我が女神ぃぃぃぃ!』
『ティティと大公のラブラブ触手セックスおねがいします!』
『ティティから産まれたいです』


順位 キャラ名
1 ティティ
2 ワルニトラ
3 ジュリア
4 ジルニトラ
5 テリア
6 リーゼ
7 オーディン
8 アノーラ
9 シルヴィア
10 リグレット
11 真オーディン
12 キャルミラ
13 死神先輩
14 アヤメ
15 アルケフェアリー
16 ヨルム
17 ククル
18 リリシア
19 ルル
20 ヘイムダル
21 ファナ

総評

 さて、足かけ2ヶ月に渡って開催した、VB10周年企画第2弾『VBヒロイン総選挙』!
 たくさんのユーザー様のご参加、誠にありがとうございました!

 キャラへの愛を叫ぶもの、10年の年月に言及するもの、新旧のユーザーの話題の1つになってくれたのならば幸いです。

 いやー、10年やってきたとはいえ、ヒロインだけで100人ですよ。増えも増えたりという感想しかありませんな、ホントに。
 ザックリで考えても1作辺り10キャラ以上? あたまおかしい。

 これだけキャラが居ると、ユーザーさんの嗜好にズギュゥンと突き刺さっている場合もあって、人気があろうがなかろうが、色々な想いを聞くことが出来たのは得難い経験でした。

 これから先も、ユーザーのコカーンの触手が大喜びするようなキャラクターが登場するゲームを作っていきます。……スタッフが!

 VB10周年の2017年、まだ半分も終わってませんよ!
 まだまだ弾丸は用意していますので、お楽しみに!

 ではでは、次の10年で!(?)


 ……あ、そうそう、ちなみにですね、dualtailにあやかって、全体順位が22位だったティルカさんのSSを、あくまっこくんに書き下ろしてもらったよ! やったね!

 色々衝撃のネタだけど、楽しんで下さいなー!
 そしてあくまっこくんに感謝の座礼をするがよいよ!


ティルカショートストーリー

覇王軍の軍列は、新都に向かって粛々と移動を続けて
いた。

凱旋である。
辺境の先住民族と結託したスルト派の残党を打ち払って
の帰途で、兵達に疲れはあるがその足取りは軽い。

新都に帰ればたっぷりと報奨金がもらえることが確定し
ている彼らには、軽口を叩き合う余裕があった。

「おい、見ろよ、あの馬車。近衛騎士に守られて、随分
 立派な拵えだなぁ。馬なんか天馬の何頭立てだ?」

「ああ、ありゃロキ様の専用車だな。
 后であられる女神ティルカ様もご同乗だとか。
 中もさぞかし豪奢に違いない」

「なるほど。きっと中でよろしくやってんだろうなぁ」

「こら、無礼な口の利き方は慎めよ」

「いいじゃねぇか。こっちは戦地からずっと歩き詰め
 なんだぞ。だってのに陛下は極楽と聞けば、愚痴の
 ひとつも言いたくなる」

「まあ、気持ちは分かるが……」

「ああ、覇王陛下と女神サマ、どんなプレイしてんのか
 ねぇ……」

「さて、自慢の肉棒で並み居る四季神をこましたお方
 だからな。とんでもねぇ精力には違いねぇが……」

愚痴っぽい同僚に、窘めた男も苦笑して話に付き合って
やる。

しかし彼らが如何に妄想を逞しくしたところで、馬車で
行われる秘戯を言い当てることは困難だったろう。

場所の中には、ロキとティルカの他にもう一人、巫女と
して指名された、まだ年若い娘が控えていた。

「ナイア、こちらへ」

ティルカは甲冑と呼ぶには露出部位があまりに多い、
濃緑のアーマーを纏っていた。

一方、巫女の法衣は上等のシルクで織られた貫頭衣だ。
布地が薄く、柔肌が光に透けているようで、清純さと
淫靡さが危ういバランスで同居している。

「ナイア、その可憐な唇で、硬くそそりたったこれを
 浄めなさい」

「かしこまりました、ティルカ様」

ナイアと呼ばれた少女は跪き、雄々しい屹立に恭しく
手を添える。

しかしその肉棒の持ち主は、男ではない。

それはティルカの股間にそそり立つ、立派なフタナリ
チンポだった。

血管を浮かべた赤黒い凶悪なカタチは、持ち主の美麗さ
とは似ても似つかず、その凶器を少女巫女に突きつける
ティルカの表情も、サドっ気を全開にしている。

「ちゅっ、ちゅぷぷっ、ぷぁ、はぁむ……ちゅっ」

「いいわ。もっと下品に音を立てて吸いなさい」

「は、い……ッ。ちゅるずずっ、ぢゅぼっ、んぶぁっ、
 じゅるるるるる……ッ」

フタナリ女神にフェラ奉仕する清廉なはずの巫女。

だがその横顔には、倒錯的な行為に酔いしれる陶酔が
あった。

なにしろ敬愛する女神の相手ができるのだ。
それが娼婦と同等の務めであっても、彼女に嫌悪など
あるはずもない。

その痴戯を、ロキは椅子に座ったまま、薄ら笑いを浮か
べて眺めていた。

「アースガルズの建国宣言は、凱旋と同時に行う」

ワイングラスを傾けながら紡ぐ言葉には、隠せぬ昂ぶり
がある。
「ふふふ、ティルカには今日まで戦女神として戦いの
 矢面に立ってもらったが、今度は民心を集めてもらわ
 ねばならない。そのためには、闇に傾いたままの霊格
 は不向きだからな。
 その醜いフタナリには、特別な術式が施してある。
 長い戦いと調教によって蓄積された魔精を、その中に
 凝縮してあるんだ。
 分かるか、ナイア。お前の役目は重要だぞ」

「んちゅるるっ、ぢゅぽぉっ、ぢゅぷじゅるっ、
 んじゅるる――っ!」

「んぶぅぅぅうンンン――――ッ!!」

フタナリが脈動して、白濁汁が吐き出された。

ナイアは教えられていた通り、喉の奥まで巨根を咥えて、
魔精を体に取り込む。

頬をこけさせ、舌を使って、嚥下する暇もなく食道に
直に流し込んでいく。

間を置かず、少女巫女の全身にかぁっと火照るような
疼きが襲ってきた。体から自然と力が抜けて、絨毯の
敷かれた床にへたり込む。

そんなナイアを、ティルカは優しく抱き上げた。

膝と後頭部を支え、横抱きにした立ち姿は、さながら姫
を抱える貴公子のよう。
その股間でまだ隆々と勃起するフタナリを除けば、だが。

「可愛いナイア。巫女としての役目、最後まで果たす
 のよ」

「はいぃ……。ティルカ様、私、光栄です」

「くすっ、可愛い子」

ティルカはそのまま、馬車の一隅に据えられた大きな
ベッドにナイアを運び込んだ。

シルクの法衣をあえて乱暴な手付きで破き、白桃のよう
な素肌を露わにする。ナイアが身につけているものは、
もう恥丘に張られた貞操符だけだ。

「ふふっ、すぐにチンポの味を覚えさせてあげるわ。
 かつての私と同じように……!」

ティルカは言いながら、貞操符の上にペニスを宛がう。

興奮のあまり、びちびちと鮮魚のように跳ねるペニスで
我慢汁を撒き散らすと、その粘液に濡れた符が自然に
剥がれた。

貞操符は女神ティルカのフタナリにだけ反応するように
なっていたのだ。

「あぁん、思った通り、しっかり熟成されてるわぁ。
 処女なのに、肉ビラがトロトロに寛げられて、甘い
 オツユが泉のように湧き出してる……あはぁ♪」

匂い立つ処女の香りに、ティルカは舌なめずりすると、
我慢できないとばかりに巨根の亀頭を宛て、腰を進めた。

貞操符は巫女の処女を守りながら、その性器にも変化を
加えている。

初めてでもティルカのフタナリを受け入れられるよう、
媚肉は柔軟性を持ち、羽のような陰唇が亀頭に吸い付い
てくる。

「あぁ、我慢できない! 処女まんこ頂くわ!
 奥まで貫いて、子宮ぱんぱんになるまで種付けする
 のぉーっ!」

「んはぁあああぁぁあ〜〜っ!!?」

少女巫女の破瓜の喘ぎが木霊した。

ティルカは相手の身体を気遣うことなく、最初から激し
く腰を振り立てて、膣肉を抉っていく。

「あふぁあぁあっ、はぁんっ、あっ、あっ、あっ♪」

「ひぐぅンっ、あっくぅッ、うぁあっ、はうぅン!?」

ティルカとナイア、二人の喘ぎが交響する。
ずっちゅずっちゅと卑猥な水音が響き、肉襞を撹拌する
躍動がベッドを軋ませる。

ティルカの表情は情欲に染まり、女神というよりは肉欲
で頭がいっぱいの猿のようだ。

無意識に口元を窄ませ、へこへこと小刻みに腰を遣う
様子は、いっそ滑稽でさえある。

「あぁっ、出るわ! もう出るっ! ザーメン出る!
 イって、膣内に……あっあっあぁ……っ!」

やがてティルカは切羽詰まった声を上げ、何度か痙攣的
な身震いを起こして、精を放った。

挿入から然程時間は経っていない。
一般的な尺度で考えたら、早漏とも思える射精――。

しかしティルカが本領を発揮したのは、そこからだった。

射精の最中、ティルカの瞳が妖しい加虐的な光を帯びた
のを、ロキは見逃さなかった。

「もっとよ。んはぁ……♪ こんなものじゃないわ。
 ナイアの膣内、ザーメンでいっぱいにするの」

「ティルカ様? ひぎぃッ!?」

なんとティルカは、射精の最中にも関わらず抽送を再開
していた。

生殖行為という本義から逸脱した、淫肉を貪るためだけ
の動作――。

普通のセックスではありえない、ごぽごぽという恥音が
響き、それに併せて少女巫女の声も獣じみた悶え鳴きに
変わっていく。

「んぎぃいいいっ?! おぉおおンンーッ!?
 あひぃいぁああ――っ! きひぃいい〜ッ!?」

「あぁん、素敵な声♪
 あははっ、私のフタナリチンポで、もっと奏でさせて
 あげる……!」

「おい、ティルカ。大事な巫女だ、壊すなよ」

「もちろんよ、ロキ。ふふっ、この子は私専用の肉壺と
 して、念入りに躾けてあげるんだから。
 丁寧に、愛を込めてね……!」

ようやく射精が収まっても、ティルカは当然、腰の動き
を緩めなかった。

今度はバックに体位を変えて、インターバルもなしに
2ラウンドに雪崩れ込んでいく。

「底無しの精力、やれやれだな」

「あら、どうやって女を鳴かせるか、私が誰から学んだ
 と思ってるの?」

ロキは肩をすくめ、御者台の方へ移動していった。

主が去った後も、ティルカは少女巫女ナイアと延々と
まぐわい続けた。

数えきれないほどの絶頂、射精を経て、ナイアは最後に
はほとんど失神して、意識も混濁している有り様だった。

何度も精を受けた下腹部はぽっこりと膨れ、疑似妊娠の
様相を呈している。

だがそれより特筆すべきは、あれほど立派だったティル
カのフタナリが消失し、元の慎ましやかなクリトリスに
戻っていることだ。

「頑張ったわね。本当にいい子……」

ティルカは先程のサドっ気たっぷりの表情とは打って
変わって、母のように慈愛に溢れた眼差しで、ナイアの
髪を梳く。

「終わったようだな」

「ええ、私の魔性の受け皿になって、この子には随分
 負担をかけてしまったわ」

戻ってきたロキに頷き、ティルカは替えの衣装を受け
取る。

それはあの扇情的なビキニアーマーではない。
彼女がまだ春風の戦女神と呼ばれていた頃の姿を彷彿と
させる、若草色のドレスだった。

ドレスに袖を通したティルカは、もはや完全に雰囲気を
一変させている。

落ち着いた物腰で、ナイアを介抱する様子からは、魔族
の影響を受けた堕女神の面影さえ見受けられない。

「ティルカ、様……」

「気付いた、ナイア?」

少女巫女はこくりと頷くと、そのまん丸な瞳をティルカ
に注ぐ。

ティルカの変化を外見だけでなく、内面からも感じ取り、
見惚れているようだ。

「あの、ティルカ様……。ご無礼ながらひとつ聞いても
 よろしいでしょうか」

「何かしら?」

「今のティルカ様はその……どちらなのでしょう。
 光と闇、霊格の天秤はいずれに――」

「私はロキの従属神よ。それ以上でも以下でもない」

短く、しかしはっきりとティルカは言下に答える。
その双眸は深沈とした光をたたえているようだ。

そしてティルカは微笑みを浮かべたまま手を伸ばし、
少女巫女のお腹に手を当てる。

「……? あの、ティルカ様……?」

「私の放った精が、今ここに宿ったようね」

「えっ、まさか私がティルカ様の……!?」

「その素質があるから、あなたを選んだのよ、ナイア。
 あなたは確かラウフェイ伯の娘だったわね」

「は、はい」

「あなたは生まれる子を、後継ぎとして育てなさい。
 いずれお父上にも、正式に命を下します。
 ……遠い未来、神魔の相克が新皇国に祟る日が来ない
 とも限らない。
 その日に備えて、魔の申し子を受け入れる家筋を作っ
 ておくのも必要なことでしょう」

「はぁ……。あの、私にはよく……」

「いいのよ、今は分からなくても」

きょとんとするナイアを、ティルカは優しく撫でる。

その時、外から兵達の歓声が聞こえてきた。

「新都が見えた。到着はすぐだ」

「ええ、新しい時代が始まるのね、ロキ」

ティルカはベッドの縁から立ち上がると、馬車の窓に
かけられたカーテンを開け放った。

眩い光がヴェールとなって、馬車の中に差し込んでくる。

その光を体に浴びて、女神ティルカは彼女自身が輝いて
いるかのようだった。

(了)