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眷族たちと学ぶVBL講座
第六回:SLGって何なのコレ

「あっ、ふぁぁ・・・っ。体が蕩けそう、なのじゃぁ・・・っ。
 手足に・・・ちからが・・・はいらぬ」

「至福。たかがアップルパイと。思って食べたら。とんでもない。美味・・・。
 全身が。蕩けた。情けない声も。上げてしまった」

「思わず『我が家で毎日、食事を作ってくれ!』と言ってしまったのじゃ。
 まさかこのわしが、食べ物ごときで求婚してしまうなど・・・」

「あははは。アリシャのアップルパイは、とっても美味しいからねぇ。
 母さんや父さんですら、片膝をつくほどの美味しさだもんねコレ」

「む、馬・・・いや、水棲馬に乗ったスク水少女がやってきたのじゃ。
 お主が今日の解説役か?」

「そのとおり! ボクはケルピーライダーのルピナだよ!  よろしくねコレっ」

「ううむ。近衛が来たからには、今日の解説を始めるしかあるまい。
 立てるか、ルナよ」

「可能。休憩したから。もう大丈夫」

「それじゃあ早速だけど、まずはSLGの意味について説明するよ。
 楓さんは知ってるの? コレ」

「え・・・SDキャラが、らぶりーな、ゲーム・・・?」

「論外。SimulationGameの略。
 なぜLが強調されるかは。調べても。わからなかった」

「そのとおりだよ。SLGにも沢山種類があって、
 VBシリーズはウォー・シミュレーションゲームに分類されるよ、コレ」

「基本的には
 ①自陣に師団を配置する。
 ②配置した師団を前進させ、敵陣地に到達させる。
 ③敵陣地を占領しながら、敵の本拠地を目指す。
 ・・・という流れになるんだよ、コレ」

「復習。過去作を。した人には。分かり切ったこと。
 でも初見の人のために。丁寧に。解説する」

「占領した陣地には。様々な効果があるよ。特殊なのもあるけど、
 基本的には左下にある、コレが増えると思っておけばいいよ」  食料:人間や天使系のユニットが、戦闘するたびに消費する。
 マナ:竜族や魔族系のユニットが、戦闘するたびに消費する。
 資源:機械や不死族のユニットが、戦闘をするたびに消費する。
 資金:ユニットの治療や、装備の購入で使用する。

「確認。食料やマナが不足したら。どうなるのか」

「出撃したユニットの報酬が、資金で賄われていくことになるよ。
 資金も尽きた場合は治療もできなくなるよ、ジリ貧ってやつだねコレ」

「陣地を確保すればするほど、多くのユニットや、強いユニットを
 出撃させることができるようになるわけじゃな」

「陣地。この信号のような。ラインが。伸びている。これは?」

「コレは陣地間を結ぶルートだよ。
 赤は敵の勢力下で通れない所。
 青は味方の勢力下で自由に通れる所だよコレ」

「黄色ルートは、ターンが始まった時にそこにいた師団しか
 移動できないよ、コレ。
 青色ルートを通ってきた師団は、黄色ルートの手前で
 一時停止させられるよ。コレ」

「そうなると、先頭の師団ばかり戦うことにならんかのう」

「侵攻は3師団まで可能だよコレ。
 例えば敵が少ない拠点なら、ボロボロの師団をその場に残して出撃。
 拠点を確保した後に、別の所に配備していた師団を持ってくれば、
 戦力の補充ができるよ」

「おなじみのレギオンバトルじゃな!」

「1師団6ユニットだけど。最大3師団同時に展開できるよ。
 でも例えば分かれ道で、2師団と1師団に別れたら、
 2つの拠点を同時に占拠できるよコレ」

「しかし当然、敵が多ければ3対2、3対1の苦しい戦いになるのじゃ。
 戦力分析を失敗したら、あっという間に全滅なのじゃ」

「戦略。リスクを取るか。安全をとるか。腕の見せ所。SLGの。醍醐味」

「それの状況を見極めるのが、昼夜、加護、地形の情報だよ」

「既視。VBRの時。ロキ先生が。見せた。兵法の書」

「こういうのを考慮して、敵師団が弱かったり、自分が強化される
 タイミングで戦闘を仕掛けると1師団で2師団、3師団の敵を倒すことも
 不可能じゃないんだよ、コレ!
 慣れない内はリスキーだからお勧めしないけど・・・」

「ところで、敵はともかくとして、味方が最前線以外にも配備する意味は
 何かあるのかのう」

「コレ、直接戦ってない味方でも、編成しておくと内政をやってくれるんだよ!」

「例えばカルキノスを占領済みの陣地におくと、軍事従事のスキル――
 つまり、全ユニットに、経験値自動取得の効果が発動するんだよコレ」

「重要。最前線だけでなく。後方の管理も必要。戦争とは。やることが多い」

「このあたりは、同じレギオンバトルが存在するVBHに近いのかのう。
 まぁ、そもそもマップでやれることは、今までと変わぬ・・・ん?」

「ルート上に見慣れぬマークがあるのう。ルピナよ、これはなんじゃ?」

「異質。森の上に。ヨットのマーク。一体これは・・・」

「それが今回から追加されたシステム、移動制限だよコレ」

「ムムム。まさかマップに新たなシステムが追加されるとは・・・。
 それで、移動制限とはどんな効果なのじゃ?」

「師団は、師団のリーダーとかの条件で移動の種類が決まるよ。
 でもその移動方法じゃ、通れない進路が出てくるようになったんだよ」

「把握。魚や人は。浮島にはいけない。天使は洞窟だと。頭を打つ」

「さっきの編成画面。内政スキルの隣にあるのが、そのユニットの
 移動方法になるよコレ。だからこのカルキノスがリーダーの第5師団は、
 さっきのルートは移動できないよコレ」

「なるほどのう。侵攻ルートが制限されるとなると、
 それに適した師団を組む必要がでてくるのじゃな!」

「とはいっても、ロディニア大陸にそんな特殊地形は多くないよ。
 ショートカット程度にはなるだろうけど、絶対に移動できなくて
 クリア不能って場所が出て来ることはないと思うよ、コレ」

「マップでできることはこれまで。次回は編成について説明するコレ!」

「おお。いよいよVBシリーズの醍醐味ともいえる内容じゃな」

「興奮。沢山の。ユニットと。向き合える場所。
 一体誰が。解説をするのか」

「それは次回のお楽しみなんだよコレ!!」