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眷族たちと学ぶVBL講座
第四回:ターゲットの情報を教えるでち!

「うぐっ、ぐす・・・っ! あんまりなのじゃぁ・・・!!」

「説明。楓が。眷属の子と。賭けをした模様。
 服以外。小遣いも。おやつも。全部巻き上げられた」

「適度にこちらを勝たせて、掛け金を上げたとたんに本性を現して・・・っ!
 エグすぎるのじゃ! あやつは鬼か悪魔か!?
 少しくらい容赦があっても良いじゃろうに・・・。ぐすん」

「ブリムに賭け事で挑むなんて、命知らずでちね」

「なんじゃこのちっこいの――うぉぁっ!?」

「物騒。楓の。側の木が。分銅で。叩き折られた」

「ま、マスコットになんてことをするのじゃ!
 わしが死んだら、もう二度と九尾作品が出なくなってしまうのじゃぞ!」

「知らないでち!
 沙羅のこと、小さいと言った奴は、誰であろうと死刑でちゅっ!」

「お、恐ろしい奴がやってきたのじゃ。
 こやつも、ティアの産んだ眷属なのか!?」

「ふふん! あたちは死神見習いの沙羅でちゅ!
 今日は神竜族・・・すなわち、わたちとおかーたまが
 ジェノサイドする連中について説明するでちゅ!」

「ジェノサイドとな・・・。
 もうちょっと穏やかな言い方しても良いのではないか?」

「不安。喋り方が。幼い。解説を。しっかりと。できるのか」

「死神とは、すなわち殺し屋でち!
 ターゲットの情報は全て、死神手帳に記録しているんでちゅ!
 だから解説だって、ちゃんとできるんでちゅ。舐めないでほしいでちね!」

「・・・記憶しておるわけじゃないのじゃな」

「ふ、ふん! まだ見習いだから、許されるんでち。
 さぁ、早速キルゼムオールの準備にはいるでちよ!!」

「そういう訳で、ファーストターゲットのピアサでち!
 山の上に住んでいる種族で、空を飛ぶ速さはロディニア大陸一と
 言われていましゅ。
 さすがは、空気抵抗の少なそうな体をしてるだけありまちゅね!」

「・・・こやつ。何気に酷い事を言いおったの」

「否定。その理論ならば。ここにいる3人も。高速飛行できるはず」

「・・・ルナよ、やめるのじゃ。言ってて悲しくなるのじゃ」

「ピアサはおかーたまの親友で、家族ぐるみの付き合いもしてたちゅ。
 でも今は敵。仕方なく、その首をこの鎌で刈り取るんでち」

「いや、ティアもそこまで物騒なことを言わぬとは思うが・・・」

「次に紹介する四天将は、大陸中央の武力国家、クシナダを率いる八叉でち!
 神竜族の中でも、一・二を争う武闘派の一族でちゅ!」

「キャラ紹介にも『武門の誉』や『軍事国家』というキーワードがあるのう。
 真正面から殴り合うタイプじゃな」

「予測。クシナダと。魔竜族領との間には。特に地形の障害が。見当たらない。
 必然的に。戦争が多かったと。思われる」

「その通りでち!
 受け身に徹しないで、自ら魔竜領土に侵攻することも、珍しくないらしいでち!
 鬼神のような戦いぶりで、魔竜族ですら恐れているらしいでちゅ!」

「ほほう。魔族ではない側が、積極的に戦闘を仕掛けてくるのは珍しいのう。
 これはSLGも激しいものになりそうじゃな」

「八叉の首を狩れたら、きっとあたちも見習い卒業できるのでちゅ!」

「返り討ちにあう未来しか見えん・・・。止めておいた良いとおもうのじゃ」

「最後は魔導国家ニヴェルネを統治するヴィーヴルでち」

「情報。キャラ紹介によると。盲目でありながら。千里眼でも。あるという」

「むむむ。なんじゃその・・・全年齢版VBみたいな、
 矛盾しているような、していないような説明は」

「目は見えないけど、マナの流れを読むらしいでち!
 それを利用して、こっちの視界の外から攻撃してくるチキン野郎でちゅ!」

「チキン野郎・・・。
 お主は、もう少し言葉遣いを考えたらどうじゃ。
 仮にも王族の血を引いておるのじゃろう・・・」

「補足。マナについては。解説ページに。詳しく書かれている模様。
 他の世界の。魔力に相当するような。ものらしい」

「ちなみに、四天将の中じゃ、おばーたまに匹敵する古株らしいでち!
 おかーたま達の、赤ちゃんの頃も知ってるとか、いないとか・・・」

「なんと!? エアといい、こやつといい。
 人は・・・いや、竜は見かけによらぬものじゃのう」

「そしてこいつが、今まで紹介してきた、四天将の上に立つ
 将軍ファフネルでち!」

「HPの紹介画像じゃ、大剣を片手で軽々と持ち上げとったな・・・。
 確かに、タダ者ではなさそうじゃな」

「奇妙。顔つきは。穏やかに見える。筋力キャラには。見えない」

「戦いが無い時は、上品なお姉さんらしいのでちゅ。
 礼儀作法も完璧で、文武両道、理想の武人だとか・・・」

「王道。礼儀正しい敵は。強いことが。多い。苦戦する可能性は。ほぼ確実」

「そして! このイルダーナフとガシェルッ!!
 この2人が、おばーたまの仇! メインターゲットでち!!
 他は差し置いても、こいつらだけは絶対ぶっ殺すでちゅ!!」

「お、おおう。 いきなりテンションが上がったのじゃ」

「当然。VBLは。この2人の裏切りで。物語が始まる。
 ラスボスといっても。過言ではない」

「ん? ラスボスはエデンではないのか?」

「エデンについては不思議な所も多いでち。
 儀式とか、催事に顔を出す程度で、四天将やファフネルも
 そうそう会えるわけじゃないみたいでちゅ」

「この世界における神様みたいなもんじゃからのう。
 そう簡単に出会えたら、ありがたみがなくなってしまうのじゃ」

「だからおかーたまも、エデンの考えが分からなくて悩んでいるのでち!
 エデンを討つべきかどうかは、何を考えているのか、
 その真意を知ってから決めると言っていたでち!」

「運命。エデンが。ティアの仇なのか。それとも。ガシェル達の。独断なのか。
 それによって。ティアの向かう先が。変わって来る」

「その謎に迫る、ヒントっぽい奴が、このエル=メディーナでちゅ」

「ほほう。一体こやつは何者なのじゃ?」

「分からないでち」

「・・・は?」

「ガシェルの下にいる密偵ということと、
 全知の巫女と呼ばれているくらいしか情報が無いんでち。
 そのくせ、神竜族に起きた大きな事変には、
 必ずといって良いほど名前が出てきたのでちゅ」

「不穏。名前しか。わからない存在。一体何者なのか・・・」

「ううむ。こりゃあ物語に大きくかかわって来るのかもしれんのう・・・」

「以上で、第四回・・・死の回は終わりでち!
 次回はおかーたまの復讐に力を貸してくれる、
 魔竜族の人たちを紹介しまちゅ!」