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眷族たちと学ぶVBL講座
第三回:ベヒモスについて解説するのさァ〜

「・・・無人。誰もいない」

「おかしいのう。第三回の解説が、そろそろ始まるころ何じゃが・・・」

「やっべェ〜! 遅刻しちまったァ〜!!」

「うおっ! なんかすごい派手な奴がきたのじゃ!」

「奇怪。片方が炎で。片方が氷。普通なら。お湯ができるはず・・・」

「アタシゃネガフレイムのブリム。炎と氷のギャンブラーさぁ〜!」

「ギャンブラーとな!?
 前回、前々回とピシッとした子が続いてただけに、不安じゃのう」

「はっはっはー! 心配しなくても大丈夫だぜぇ〜
 仕事をキッチリしないと、ギャンブルの種銭が手に入らねぇからなぁ〜!」

「憂慮。遅刻した上で。この発言。波乱の予感」

「そういう訳で、早速解説だァ〜。 こいつはベヒモス。
 アタシ達のイカす拠点さぁ」

「紹介ページでも見たが、なんとも大きい列車じゃのう」

「おうよ! そのくせ、とんでもねぇスピードが出る。
 まさにバケモノ列車さぁ〜。
 兵を運ぶにも、敵を轢くにも頼りになる、ナイスガイだぜぇ〜!」

「脅威。この列車があれば。一方的に。戦えるのでは?」

「ところがどっこい。こいつぁ竜脈の上じゃないと、燃費が悪すぎるのさぁ〜」

「むむむ! また聞いたことが無い単語が出てきたのじゃ」

「竜脈ってのは、ロディニアにおける力の根源――ソーマをの流れさぁ〜。
 こいつを地下から吸い出して、走る力に変えているって訳だぁ〜。
 竜脈の外も走れなくはないけど、高速で長距離ってのはキツいみたいだぜぇ〜」

「なるほど。そう都合よくは行かないものじゃな」

「そんで、このベヒモスを作ったのが、アスタの姉御よぉ〜」

「うむ。こやつは知っておるぞ。
 最初にコラムの解説役にしようとしておったからのう」

「参照。第一回のコラムで。科学者は。危険な匂いがするから。躊躇していた」

「はっはっは。そんなこたぁねぇよ〜。
 時々、部屋を爆発で吹っ飛ばしたり、薬品ひっくり返して
 床溶かしたりするくらいさァ〜」

「VB主人公とは、また違った意味で危険なのじゃ」

「確かにこの前、実験用の虫を逃がしちまって大変だったなぁ〜。
 かごの蓋を閉め忘れて、ベヒモス中にガサガサと黒いアイツが――」

「ひぃぃぃいいっ! 想像しただけで全身が鳥肌なのじゃ!」

「恐怖。触手調教や。産卵よりも。おぞましい事態」

「結局、貨車ごと切り離して浄化の魔方陣で炙り出したのさぁ〜。
 いやぁ〜、アレは大変だったぁ〜」

「で、そういう後始末をいっつもやらされてるのが、このムムルの姉御だァ〜」

「情報。初期設定では。『苦労人の操舵士』という。二つ名だった模様。
 あまりにあまりな。二つ名なので。『慧眼の操舵士』と。したらしい」

「・・・ああ。これは本編でも苦労させらるのが目に見えるのじゃ」

「でも。それでも健気に、仕事を頑張ってくれるのサぁ〜。
 だからこそ、アタシたちも支えてやりてぇって、思うんだよなぁ〜」

「怪鳥。ムムルの背後で。翼を広げているのは。何者?」

「魔界伝書鳩のチャクってやつさぁ。
 ムムルの帽子の上が、お気に入りらしいぜぇ〜」

「魔界伝書鳩とは、また珍妙な鳥じゃな」

「魔竜族やベヒモスじゃ通信機を使ってるけどさァ〜。
 高価だから魔竜領だと、結構ありふれた通信手段なんだぜぇ〜。
 特徴としては、持ち主が移動してても見つけ出して、
 戻ってきてくれる点だなぁ〜」

「便利。ムムルは。誰と。連絡を。取っているのか」

「さぁ〜。アタシも詳しく聞いたことはねぇなぁ〜」

「で、このムムルの弟がこのアインの兄貴だぁ〜」

「全然似とらんのう」

「前例。VB世界での。ガロード族は。雌雄で。外見が異なる」

「そういえばVBRのカアスも、そんな感じじゃったのう」

「神秘。生物の進化は。時に。我々の予想を。ひっくり返す」

「アタシより年上なのにサァ〜。カッカしやすいんだよねェ〜。
 おかげで良いカモだから、稼がせてもらってるわぁ〜」

「・・・さらっと酷いことを言いおったのう」

「無常。賭け事の世界は。戦争と同じく。弱肉強食」

「3人とも戦闘が本職じゃねぇからなぁ。色々苦労してるみてぇだぜ〜。
 もっとも、ベヒモスを動かすってだけで、十分な功績だけどなぁ〜」

「重要。縁の下の。力持ちがいてこそ。主人公たちも。十全に戦える」

「うむ。何事も見えぬ所で手を抜いては、結果は得られぬということじゃな!」

「さーて、難しい話はこれで終わりだァ〜!
 ところでよぉ、折角だしアタシと遊んでいかねェ〜?
 ポーカーでも丁半でも麻雀でも、なんでもござれだぜぇ〜?」

「ほう。わしも花札なら自信があるのじゃ」

「予感。次回は。すってんてんになった楓が。泣いていると。予想」

「はっはっはー。そんなわけ無かろう!
 この楓様の実力、見せつけてやるのじゃ!!」