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眷族たちと学ぶVBL講座
第二回:わたしたちの家族を紹介しますね!

「という訳で、第二回の解説はわたし、カーナがやらせてもらいますよ!」

「ほう。なんかキラキラした子じゃのう」

「はい。カーバンクルナイトって種族なんですよ!」

「解説。カーバンクルとは。赤い宝石を。額につけている。小動物。
 一説には。竜とも言われている。UMA」

「おお。確かによく見たら、背中にチラリと翼や尻尾が見えるのう。
 額の宝石にばかり目が行って、気づかなかったのじゃ」

「追加。その宝石を。手に入れると。富と名声を。得られるという説も」

「ほう・・・」

「わわわっ! そんな怖い目で見ないでください!!
 こ、この宝石はわたしのトレードマークなんですから!」

「冗談じゃ。マスコットがそんな私利私欲にまみれたことをするわけがなかろう」

「そ、その言葉。信じますからね・・・?」

「警告。無駄話が。長すぎる。このままでは。尺が。無くなる」

「わわわわ!ごめんなさい。それじゃあ早速始めさせていただきます!
 今日はお父さんとお母さん、あとおばあちゃんについてですね」

「ん? お祖母ちゃん・・・?」

「推測。カーナの母親は。ティア。
 その母親であるから。エアのことを。指すと思われる」

「お祖母ちゃんと呼ばれている割には、ずいぶんと若々しいマダムじゃな」

「補足。竜族は。人間よりも。遥かに長生きらしい。
 このエアも。100歳は。超えているという」

「なんじゃ。その程度なのか。驚くには値せんのう」

「えっ。お二人とも、一体おいくつ――」

「おっと、手が滑ったのじゃ!(ビスッ」

「あうっ!? ・・・あれ? わたしは一体なにを――。
 えっと、今日は解説に来て・・・あれっ? 頭の宝石がちょっと痛い・・・」

「助言。エアの話が。始まったところ。続きを。所望する」

「えっと、そうでしたっけ・・・。それじゃあ、そこから続けますね。
 おばあちゃんは、神竜族四天将の一角なのですが――」

「まてい。サラッっと知らない単語が出てきたのじゃが。
 四天将とは何じゃ?」

「わわわっ! ごめんなさい。」

「四天将というのは、神竜領を構成する5国家の内、宗主国メスキアを除く
 4国の公王のことを指します」

「キャラ紹介で出てきた面々じゃな!」

「前回アーミラが、始祖竜エデンと竜族が魔神ザハークを封印したと
 言っていたのを覚えてますか?
 この4人と将軍ファフネルは、その時の生き残り――
 『始まりの5人』と呼ばれる竜族たちの子孫なのです」

「そりゃあまた名家中の名家じゃな。
 しかしそんな一族の国が、何故滅ぼされねばならぬのじゃ」

「それが、分からないのです。
 ただお母さんは、よくお祖母ちゃんが宗主国とのやり取りで、
 苦い顔をしていたのを何度か見たって言っていました」

「恐怖。なにやら。陰謀や。策謀が。働いている可能性」

「大人の事情は複雑怪奇じゃな・・・」

「そして国を滅ぼされたお母さんは、お父さん――魔神ザハークと出会って、
 お母さんたちの敵討ちを始めることになります。
 そのあたりは、体験版で確認してくださいね!」

「さりげなく宣伝をしおった。こやつ、中々優秀じゃのう」

「次に紹介するのはティア=エリーシス・・・わたし達のお母さんです」

「獲物は盾と槍か。見たところ、盾の方がメインらしいのう」

「はい! わたしも時々、お母さんに稽古をつけてもらっています!」

「既視。盾と槍の意匠が。エアのものと酷似」

「おばあちゃんが持っている武器は、竜装の中でも特別で――」

「りゅーそー? またなにやら知らぬ単語が出てきたのじゃ」

「竜装というのは、始祖竜エデンの骨を組み込んだ武器の事ですね。
 竜族の中でも結構メジャーな武器で、神竜でも魔竜でも、
 武将ならば所有しているものなんです」

「でも竜装の中にも強弱があります。
 四天将や将軍ファフネルの竜装は特別中の特別で、
 お父さんを封印した始まりの五人のものを、代々受け継いでいるんです」

「伝説の剣的なアレじゃな」

「お母さんも、本当ならおばあちゃんから
 受け継ぐ予定だったんですけど・・・。
 おばあちゃんと死に別れになったから、跡継ぎ用の竜装を使ってるんです」

「不安。敵は。伝説の竜装を使う。武器の性能の差は。脅威」

「跡継ぎ用の竜装と言っても、そこらの竜装よりも格段に強い、
 高位の竜装ですから!! そう簡単に押し切られたりはしません!
 それにお母さんには、お父さんがついています!」

「お父さん・・・。魔神ザハークの事じゃな」

「はい。お母さんが盾で守って、お父さんが爪で敵を倒す!
 二人のコンビネーションで、どんな強い敵も倒せる・・・!!
 と言いたいんですけど――」

「む、なんじゃ? なにか問題があるのか?」

「物量。戦争は。個人だけでは。不可能。多数の兵がいて。エースが輝く」

「そうか。
 国を追われておるから、いつものように近衛兵などもおらんからのう」

「はい。そうなのです。だから――」

「こんな風にお母さんに産卵させて、兵力を補っているんです!」

「・・・こやつ、躊躇なく母親の痴態画像を引っ張ってきおったぞ」

「だって、お父さんが持ってけっていったんですもん!!
 このほうが宣伝になるし、読んでる方も喜んでくれるって・・・!」

「酷い父親もいたものじゃのう」

「世評。一部では。VB一。チャラそうに。見える主人公という。声も」

「わわわっ! 本当のことだけど、言っちゃダメですよぉ!」

「・・・事実なのか」

「提言。シナリオに関する話は。避けるべき。
 ゲーム本編の。面白味に。影響する」

「わわわっ! ごめんなさい。
 でも、チャラくても、決める所はビシッ! と決めてくれますから!」

「・・・なんだか不安になる主人公じゃのう」

「慣習。主人公の性格に。問題があるのは。いつものこと」

「それもそうじゃな!」

「え、えーっと・・・。今のルナさんの言葉の意味を知りたい人は、過去作――
 特に産卵を扱った、VBA、VBG、VBBをやってみてください!
 とても個性的な主人公とヒロインに出会えますよ!!」

「驚愕。ここで。過去作の宣伝までするとは。解説役の。鑑」

「はい! この解説のために、過去作全部見直してきました!!」

「・・・努力家なのは認めるが、方向が少し間違っておらんか?」

「以上で、わたしの解説を終了します。
 次回は、わたし達の拠点になってるベヒモスの説明をやる予定です。
 また新しい子が登場するので、どうかよろしくお願いします!」

「魔神の眷属というから少し不安じゃったが、
 前回も今回も行儀の良い子じゃったな。
 この調子で次回も続くと良いのじゃ」

「驚愕。礼儀正しくはなさそうな。あの父親の子供とは。到底思えない」

「わわわっ! だから、お父さんのこと酷く言わないでください~っ!」