物語
――天に神、地に魔、そして人の世には空に浮かぶ巨大な大陸があった。 大陸の名は『浮遊樹大陸・ユグドラシル』。 |
かつて起きた大戦を生き残った人間が住まう、神の国に最も近い巨大な大陸である。 |
その大陸に目をつけた魔界の王・スルトは自身の孫達に告げる。 『浮遊樹大陸に存在する女神が持っていると言われるユグドラシルの心臓を手に入れた者に王位を譲る。 |
その言葉を受けたスルトの孫達はそれぞれの思惑と共に浮遊樹大陸への侵攻を始める。 |
そんな中、魔族の兄妹達に爪弾きにされていた魔王の血族であるロキも今回の王位争奪の戦いに身を投じる事となる。 魔族の王になるという事は、全ての魔物の頂点に立つという事。 |
彼は欲す、麗しき女神の肉体を。 |
攻める魔族は五つ、受けて立つ女神も五つ。 |
女神の守護する大地の中で、ロキの野望の火が燃え上がる――。 |