【あおい】
「うぁっ!? うくうっ!!
  うぅ……っ、お……う……!」

【クラウディオ】
「自分から腰振ってくれるとはな。
  ご協力、感謝するよ」

【あおい】
「ううぅ〜っ!! んくぅ〜っ!!」

触手は当然ながら、吊るされた経験などあるはずもない身体は、
その動きがもたらす結果など予測は出来ず―
それは彼女の責任ではないのだが、
動作に対する反応はもちろん身体が受ける。

【あおい】
「ひぅ、おっくうう、あぉ……う……」

しかし、やはりある程度まで突き入れると、そこで侵入が止まる。
痛みは快楽とはならない……そのテの属性なら話は別だが。

少し腰を引いて楽な姿勢を彼女に取らせる。
もちろん、彼女を思いやっての行為などではない。
快楽=魔力をより多く引き出すためだ。
目的を聞き出すのもあるが、変身後の身体を放っておく手はない。

【あおい】
「うっぷ……んふー……っ、ふぶう……」

【クラウディオ】
「少し乱暴過ぎたか。
  待ってろ、すぐお前も愉しめるようにしてやる」

【あおい】
「んっん〜っ!? んん……っ!」

彼女を拘束し、持ち上げていた触手が、それ以外の行動を開始する。
胸の周辺にまとわりついていたその先を、胸の先端へと伸ばし、突付くように刺激する。

【あおい】
「ンンッ!? あっんっ! うぅあ……!」

【クラウディオ】
「……ホントに感じやすいようだな。
  奥から濡れてきているぞ」

【あおい】
「ひぃうっ!? ぐむぅっ、んう〜っ!?」

と、クラウディオが口に出すまでは、
彼は挑発を兼ねて言っただけなのだが、しかしすぐにその言葉が“事実”という事を知る。
何より身体から身体へ、それが伝えられたのだから―

【あおい】
「んっああっ!? あはぁ、アン、うむぅん……」

肩を震わせ、その震えが足のつま先まで伝わるのが見てとれる。
口と同時に秘所も埋められている状態が、その興奮をさらに加速させる。

【クラウディオ】
「本当に敏感なのだな……
  これなら、すぐに」

【あおい】
「ンッンッ!? んあうっ!! んんんっ!!」

抗議か、それとも絶望の声か。
そのどちらも彼には興味が無いのは確かだが。
引いていた腰の位置を正し、
そしてゆっくりと彼女の両足の付け根、その間へと進む。

その間にも、あおいの身体にまとわり付いている触手はその動きを休めず、
その幹をこすり付け、あるいは先端を突付くようにして、ジワジワと感度を上げていく。

【あおい】
「ん……んあっああ……っ!?
  んふううっ、ぐむ〜……!!」

【クラウディオ】
「っく……!
  これだけ濡れていてまだキツいのかよ。
  どれだけ絞め付けてくるんだ?」

【あおい】
「あむぅうう〜……っ!
  んぐ……んぉうう……っ、ふうう……!?」

腰がビクン、と大きく跳ね上がる。
と同時に足の力が抜けていくのがわかり―
この時点で、すでに軽くイッてしまったようだ。
そして小さな振動が返す波のように全身に広がる。

【あおい】
「うぅむぅ〜……あふっ、ぐぅむう〜……
  んふぅー……ふうぅー……」

【クラウディオ】
「もうイッたのか……本当に敏感な胸をしているな。
  それで感じてマ○コを絞めて、オスのモノをくわえて
  離さない―いいぞ、オスを悦ばせる“胸”と身体だ」

【あおい】
「ふぁうううっうっあ……!?」

その言葉だけでガクガクと首が揺れ動く。
口からは、明らかに触手の体液だけではない量の液体が
ダラダラと隙間からこぼれ出る。下の口の方もくわえたまま、
愛液を際限なく増加させていた。

【あおい】
「うぶぅう……うぁんっ!?
  うぁっ、あふぅんっ、あうぅっ!」

【クラウディオ】
「すごいな……触手で身動き取れないのに、オレを
  ここまで感じさせるとは」

【あおい】
「うぁあっ!? あぅうう〜っ!!」

彼女にしてみれば、何も意図的に―
そもそも出来る事など何もない状態で、一方的にヤラれている。
しかし、クラウディオが乱暴に突き入れてこない事が、
快楽につながるのを否定出来ないでいた。

こちらの痛がり方やキツさを見抜いているかのように、
その挿入は痛みが走る一歩手前で止まる。
それが安心を感じさせ、そして性の快感へ段階を上げてしまう。
経験の無い“恋人”としているかのような―

【あおい】
「う〜……っ、うむぅうう……」

【クラウディオ】
「そろそろ動いてもいいか? あおい」

【あおい】
「……あう……?」

一瞬、彼女のうめきが止まる。
獲物に対して優しい言葉を掛ける情など、彼は持ち合わせていない。
しかし、それは彼女の意表をつくには充分で―
戸惑い、困惑が興奮を高め、官能をも高めてしまう。

【クラウディオ】
「……何も言わないのか?
  ならば、身体に直接聞くとしようか。
  挿れるぞ、奥まで……!」

【あおい】
「……あ……あむぅうう……!?
  うぁっ、ああっ!!」

そもそも、意思の通る言葉など言える状態ではないが、
やっと声を上げた時には、すでにそれは始まっていた。
入り口を広げながら、しかし注意しつつ―痛みを感じさせないように、奥へ奥へと侵入する。

【あおい】
「んむぁああ……あああっ!!
  おぶぅ、あぅん、あっあ……!!」

あおいの声に変化が表れる。
それまでの叫びとも思えるうめきから、混乱、戸惑いを通り越して甘美な響きを隠すように。
まるで性の穴を埋められた安堵のあえぎ―

【あおい】
「ふぶぅう……うぅ〜……
  あんっうむんっ! あぉう〜……」

【クラウディオ】
「ム……これ以上は無理か。
  もう少し力を抜いてくれ。
  絞め付けがキツくてな……」

返事の声―うめき声にしかならないが、それすら聞こえずに身体が答える。
ガクンと大きく一度、そしてさざ波のように快感の波紋が身体に広がっていく。

最初は大きく、そして段々弱々しくなっていく。
典型的な絶頂とその波紋。
クラウディオのモノを迎え挿れている秘所も、
愛液をあふれさせ、徐々にではあるがより奥へ侵入させる。

【クラウディオ】
「ずいぶんとイキやすいんだな?
  そんなに敏感な身体だったか?」

【あおい】
「うぅ〜……! あぁっあうぅ〜……!」

極限の絶頂ではなく、その前の“軽い”イキっぷりに彼もどことなく不安になる。
そもそも、あおいに優しくしているのは獲物に対する配慮ではなく、
あくまでも効率良く魔力を奪うため―

しかし、悪魔とはいえ年上の、それも並以上の容姿を持った男(父親は除く)に、
“優しく”扱われる経験など皆無に等しいあおいにとってそれは、
極上の官能の手助けとなる。

【あおい】
「んんん〜……っ! あんっぐむぅうっ!」

口をふさがれている苦しみはすでになく、
男に全身を支配されているという被虐的な安心が、彼女の理性を蝕んでいく。
手足に込めていた力が消えつつあるのは、快感による疲労のせいだけではない。

上の口は触手をくまなく口内で遊ばせて、下の口もまた、
失禁したかのように愛液を垂れ流す。
まるで唾液とその量を競っているかのように。
もう身体も理性も、抱かれる快感は否定しきれず―

【クラウディオ】
「いい感じだ……あおいはいい子だな。
  この分だと、予想以上に魔力が手に入るぞ」

【あおい】
「うぅっくむぅ〜……!
  おぅんっあふぅうう……っ!!」

もう、あの悲鳴にも似た“叫び”は聞こえず―
ただ拘束され、しかし優しく“犯されている”という状態の中、
甘く切ない反応へと変換される。
もし口が自由なら何と言っている事か。

【クラウディオ】
「ふふ……可愛いな、あおいは。
  特に普段無表情とすら思えるその顔が、これだけ
  淫らになるのはまた―」

【あおい】
「うぅ……うむぅ〜……!!
  あっうぅ〜あんっおぅう〜……!」

絶望とも思える表情の目が訴えるのは、行為の中止を求める懇願か、
それとも自分を優しく犯すオスに対しさらなる行為を求めているのか―
あおい自身、どちらとも判断がつかないでいるのかもしれない。

だが、どちらにしろ快楽は増大し、結果として彼の望む方向―
魔力の拡大へと向かっている。
同時に、クラウディオも戸惑いを隠せない。
強制的な行為に、これだけあおいが感じるとは―

【クラウディオ】
「相性がいいのかな、お前とは―
  ここまで感じまくってくれるとは」

【あおい】
「おぶぅ、うぶぁあっ、あむん、ふぅ」

しかし、クラウディオにはある疑問があった。
いくら自分の魔力もUPし、獲物から快楽を引き出す
技術もあるとはいえ―
これだけあおいが感じまくるのは、正直予想外の事だ。